次の話
ヤクザが人質のパンツに手を付けた瞬間、警察のサイレンが聞こえた
ヤクザ(もう来たんか! 日本の警察、優秀すぎ!
ヤバイな。逃げ道があらへん。どうしょうもないぞ。観念した方がましか?
ぬ(メ・ん・)??
役所の奥から、なんだか緑色な人が出てきたぞ。なんやコイツ!?
カッパ!? エイリアンか?
トカゲっぽいエイリアンだ。
エイリアンは風のごとくスピードでワイに近づいた。
かと思うと、奥への部屋に消えた。
なんでやねん。エイリアン、なにがしたいねん
ワシ疲れてんかな?
シャブ(覚醒剤)やり過ぎて幻覚でもみたんかな…
作者のまめちしき「覚醒剤が直接幻覚を見せる訳ではない。覚醒剤を使うと興奮し眠れなくなる作用があり、繰り返し使うと睡眠不足に陥り幻覚や幻聴の症状がでる。過度な睡眠不足に陥ってしまうほど魔力が麻薬にあるということ」
せつめいおわり
(本筋再開)
シャブ(覚醒剤)やり過ぎて幻覚でもみたんかな…
あ、嗚呼、思い出したらシャブやりとうなってきたわ。
さっきのエイリアン、シャブ持っとらんかな。もっとるわけないわ!
でも確認のため行く。
エイリアンは、無機質な奥部屋にいた。
あんた、ほんまに幻覚じゃないんか?
なんか言えよ!
だが、人質には見えてない様子。
エイリアンはワシの顔を見てる。ガンたれとる。
だが、それもすぐおわり、壁にあたって消える
「ちょっ!」
幽霊やったんか!
覚醒剤の副作用極まれりだな。
一応幽霊が消えた壁に手を付けてみるが何も無い。ただの壁のようだ。
やはり幻覚を見たのだろうか。
ほんま覚醒剤の副作用あかんわ。
人殺して、人質とってまでシャブしたいなんて、もう人間のやることあらへん。こんな人間死んだ方がええ!
自首したらラクになるか?
檻に入れば、もう悪さできんし、依存も治るかな
でも、こんなワイしったら母ちゃん悲しむやろな。
いや、でも殺してしもうたからな。立ち直れたとしても、人として最悪なことしてる事実はかわらん。ワイ気持ちわるすぎるで!
ああもう、なんであんなに魔が差しよったんや! 自分が情けないで
今更弱気になってどうするんやワイ
全部、薬のせいや!
うが、うががっー!
どうしょうもない人生の虚しさ。
うが、うががっー!
悔しさと怒りで拳を思いっきり叩きつけた。瞬間、その手は壁をすり抜けていた。
(゜o゜;;
なんやこれ!?
ハイテクや!
どう考えても宇宙人的なあれや
アベノミクスや
笑うとこやで!
人質無表情かましとる
どういうことや? なにがわるかったんや? やはり、ワシは夢の中で、ワイが目を覚ましさえすれば、何もかもハッピーなんやろか?
誰も起こさんから、わし、エイリアン追っかけたいと思う。
奥は地下通路になってて
最初は階段、途中から小さな傾斜、ずっと続く傾斜道
冒険者旅に出る感じやんか、
ドラクエのBGMが欲しい
「おい人質! もうこうなったら奥の方に突き進んでみるしかないやで!」
ちがう! まずは
ドラクエのBGMをラップで流すんだよ! 職員さん頑張れ
腕の見せ所やで!
わしら トンネルの中を進み続けた
出口が見えない中で、 どれくらい歩いたやろか。
1時間、2時間ワイの足はヘトヘトやで
人質の姉さんは平気なんやろか??
人質は無表情かましよる。
話しかけても返事がない
もうBGMはええからね。静かにしとき。
出口に着いたとき、地下のフロアが大きく広がる。巨大な柱が並んでいる。
奥に進むにつれて騒がしくなる
暗がりが明るくなってくる
建造物が増える
街路灯、看板、居酒屋、住宅、コンビニ、スーパー
なんでもある地下都市だった。
なんでもあるが
人間の肉もあるようで、人が吊るされてる。死んだ人も生きた人もさばかれてる。
やばいやつら(エイリアン)の集まる街のようだ
だが、
なんでワシは、襲われずにスルーされてるのか?
幻覚か? それとも
いつか食べられてしまうのだろうか。
良く見れば、ワイみたいな人間も、歩いてる。
その人間は、さばかれた人間の肉を買い、その場で食べ出した。
どうしよう、なんかここにいたら危ないで。
冷や汗ダラダラ
人質の姉さん、アンタは怖ないんか??
聞くと
いつの間にか人質が目の前から消えていたことに気付いた。
訳が分らない。
不安。
聞こえる。
肉屋のテーブルでエイリアン達が食っ喋ってる。しかし、言語がわからずワイには聞き取れなかった。ですが作者の善意により、読者さんのみは聞こえるらしい。これから先に関してもワイには内容が判らない設定らしい。不吉な予感
エイリアンA「そりゃそうだろ。人肉店なんだから、人の匂いはするものだ」
エイリアンB「そういうのと、なんかちうがうだけどなぁ」
エイリアン「ついに銀河連邦による地下施設の破壊が始まったけど、戦争はどれくらいでおわるかな」
エイリアン「さあな、熊本破壊のときは一週間くらいだったから、そんくらいじゃない? あ、でも鳥取地下は軍事施設少ないから、終わるのもっと早いかも、」
エイリアン「レプ族ってあれだよな。人間でいうとこのイスラム国ヤバイみたいな。そんな認識だけど合ってる?」
エイリアン「さあな、家畜の生産者と消費者のどっちがいいか悪いかの問題で、たまたま銀河連邦は生産者側を処罰しようてことになった訳だ。そういう意味ではイスラムとは異質だろ。過激性は変わらんが」
エイリアン「これから俺たちの立場も危うくなる?」
エイリアン「うん? 俺たちはちゃんとルールのっとって、家畜たちを管理してるだろ。節操あるだけとやかく言われる筋合いはない。少なくとも人間が家畜にしている以上のことは倫理に反するから、俺たちは人間の決めた倫理の範囲内なら、同じことをしてもいいルールだからな」
「でもさ、そういうのに少しでも規制掛けはじめたらエスカレートするじゃない? その流れで中立派の俺らまで迫害受けることになったら?」
「そんな馬鹿なことはしないさ。規制しすぎたら、どこで抑圧を抑えるんだ? 過度な抑圧は誰もが損をする」
「そんな政治の話はつまらんな」
「お前が語り出したんだろが!」
「ところでさ、やたら人間のにおいしない?」
ワイの存在感がばれたっぽい。早く逃げんと襲われる。不吉な予感しかしない
エイリアンa「ちょ、おま! 人間かよ!
エイリアンb「誰が連れてきんだよ、あ、もう、まじめんどくせ!
エイリアンc「食っちまうか?
エイリアンa「あ、こいつ指名手配されてるやつだ
b「そういうことか、一体誰のいたずらだよ。
助ける義理はないが、助ける義務があるとか、まじありえない。
でもさ連邦側も罪人相手なら見逃してくれんじゃね?