表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

とある子猫の短い命~事故~

捨て猫。その多くが、大人になることなく散っていくのをご存知ですか?

はじまりは、真っ暗。はじまりは、あたたか。

やさしくて安心する、ぬくもりに包まれていた。


にゃあ


ボクは、ここに生まれました。


ふんわりあまいミルクをねだって、なめてもらえると嬉しくてゴロゴロしちゃう。

甘えて、まわりの子たちよりうんと甘えて。

そこでは愛と幸せに溢れていたんだ。


でも、どうしてかな?

なんでかな?


今、あのやさしいぬくもりは、ここにはいない。


どうして?なんで?寂しいよ、おかあさん。


どこ?どこにいるの?

何で来てくれないの?

こんなに呼んでいるのに。


さむいよ、こわいよ、はやくボクらを抱きしめて?


ないて、ないて、助けを求めて。

呼んでも来てくれなくて。


どうして?いつもなら直ぐに来てくれるのに。

この向こうにいるの?

あいたいよ、おかあさん。


ボクらはボクらを踏み台にして、ここから出ようともがく。


がたんと世界が倒れた。

まぶしい光が見える。

あのむこうにきっと、おかあさんがいる!


一目散に光の中に飛び出して、おかあさんを探そうとした。


だけど無理だった。


なんでかな?

ききー!!って大きな音が聞こえたと思ったら、ボクのからだはぽーんって飛んでいた。


いたいと思ったような気がするけど

あとは真っ暗に染まっていくだけだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ