毒舌少女と妹
〈〉・秋野妹 名前は沙雪
『』・彼女
「」・秋野 (主人公)
名前はまだない←
〈それでですねー、駄兄なんかもう、気絶寸前だったんですよー!〉
『あらあら、それは見てみたかったわね。この世の中でも上位に位置するようなシュールな絵が見れたでしょうに』
〈あ、今度あったらお姉様も呼びますね!〉
『ありがとうね、沙雪ちゃん』
「……なんでここに妹がいるんだー!!」
〈うるさいよ、駄兄〉
『うるさいわよ、ダニ』
「なんか最後のはただの罵倒では!?」
『そういえば、なんで駄兄?』
〈駄目な兄ってことと、ダニっぽいからです〉
「ダニっぽいってどこが!」
『動きじゃない?』
「んな特殊な動きした覚えがない!」
〈雰囲気です〉
『なるほど』
「納得しないで!」
〈全く、駄兄は文句が多いですね。どこかの注文が多い料理店みたいですよ?〉
「どこか、を付ける意味ある……?」
『語感がいいじゃない』
「そういう問題かよ!」
〈やっぱり、とある〜、とか、どこかの〜、とか、不思議の〜、みたいなのが付いていると、なんかいいですよね!〉
『とあるダニの秋野君』
〈5点〉
『あら、赤点ね。秋野君、補習受けなさい』
「今の俺関係なくない!?」
〈ほら、駄兄もなんか考えてくださいよ〉
「いやそんなすぐに思いつかないよ……不思議の国の沙雪……とか?」
〈90点〉
「え!」
『サユキ・イン・ワンダーランド……いいわね』
「パクリなのに意外な評価!?」
『そういえば話が変わるけど、不思議の国のアリス症候群って病気があるらしいわね』
「ピータンパンシンドロームとか、シンデレラコンプレックスみたいなやつか?」
〈違いますよ〜、そんなことも知らないのですか駄兄。不思議の国のアリス症候群は、自分の体が大きく感じたり、目の前の物が小さく感じたりする病気なんですよ〉
『まあ、私も厳密には知らないけどね』
「へぇー、なんか、そういう物語の名前が病名になるってこと、多いな」
『とあるダニの秋野君症候群みたいな?』
「それはもういいよ!!」
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