毒舌少女と女装趣味
ボルゾイ・馬っぽい犬
『そういえば、秋野君は女装趣味があるらしいわね』
「どこでそんな情報!?」
『その反応……やっぱり本当に……』
「違うから! そんな趣味は無いから!」
『じゃ、この写真は何かしら?』
「へ? ……って、これは中学の文化祭の時の!」
『宿題の答えを教えてあげたら、貰ったわ』
「こんな写真をわざわざ……一体誰だよ……さっちゃん?」
『山田君よ』
「まさかの!?」
『そういえば、女装って何が楽しいのかしら?』
「いやだから俺に聞くなよ」
『性同一性障害の方が婦人物の服をきていても、それは女装なのかしら。ねえ、秋野君』
「だからなんで俺に聞くの!?」
『そんなの決まってるじゃ無い。秋野君が変態だからよ』
「あの俺、否定しましたよね?」
『そういうのをツンデレ、というらしいわね』
「違う! なんか根本的に間違ってる!」
『そういえばツンデレって、何の略なのかしら。つんつるてんな代表団?』
「なんかシュール! なんかシュールだから!」
『あらあら、秋野君そんなに興奮してどうしたの。窓の外に小学生でもいた?』
「人の話を聞いてくれ……! って、原因はあんただよ!」
『残念ながら私は小学生に見えそうに無いわね……秋野君は目が悪いのかしら。いい眼科を知っているから教えてあげるわよ?』
「俺の発言はことごとくスルーか!!」
『え、スルメが食べたい? 私嫌いなのよねぇ、噛みきれないところが』
「…………もうなんでもいいや」
『ついに女装趣味を認めたわね』
「違う!」
彼女の嫌いな食べ物・スルメ、ガム、飴、タコ、ホルモンなどいつまでも口の中に残るもの。
彼女の両親の仕事・眼科