表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
29/60

27話「ドラゴニュートは竜人です」

門星学園 グラウンド


妹「お兄ちゃん、どうしたの放課後にわざわざここに来るなんて」


俺「お前なぁ……部活だよ。どんな感じか見るくらいなら出来るだろ」


俺は妹に説明して、部の様子を見て回りはじめた。


*****

野球部


野球部の活動場所に来てみると、同じクラスで見た生徒を見つけた


俺「お。あれは悪魔か」


妹「と、飛んでるよ!?」


?「うん? 君たちは……?」


声をかけてきたのは、背中に羽根と尻尾を生やした青年だった。


俺「あ、すいません。俺は高等部の人間です。」


妹「私は小学部の日本人です……だよね?」


俺「自分の種族ぐらい覚えろ」


俺は小声で妹に囁いた。


?「あ、もしかして体験入部?」


俺「あーいえ、見てるだけなんですけど……」


悪魔「あ、俺くんじゃん。何してんだ?」


見つかった。


?「俺くん……? ああ!あの噂の! ならもしかして僕の種族もわかる?」


俺「え、えぇまあ。……竜人(ドラゴニュート)ですよね」


竜人「流石だね、容姿だけで分かるとは。ねえ、君野球してみない?」


俺「えぇっ!?でも俺空飛べないですし、足もそんなに……」


上を見ると悪魔が手を合わせている。なんで謝る、あんた本当に悪魔かよ。


竜人「野球経験は?」


俺「俺の世界の野球ならしました」


それを聞いたドラゴニュートは爬虫類じみた顔をにやかせた。


竜人「じゃあさ、僕が投げるからそれを打つくらいはしてってよ、悪魔、こっち来て手伝って! 同じクラスなんだろ」


悪魔「あー、はい。……悪いな俺くんよ」


あまり話さない相手だけに申し訳なさそうだ。

……天使が見たら笑ってそうだが。


仕方ない。

早速適当にバット振って終わらそう。


悪魔「じゃあ始め!」


竜人「見よ、僕の送球を!」


どこに投げてるんだよ。

二塁ランナーいないよ。


竜人「よし!じゃあ行くぞ!……そりゃ!」


なるほどストレートか。

ならこのラインを狙って……


カキン!


俺「あ、当たった」


竜人「やっぱ経験者は違うなぁ。ならこれは!?」


これは、スライダーと見える。

なら持ち上げるようにして……


カキン!


俺「……俺、向いてるかも……」


妹「お、お兄ちゃん!?それ作戦だよ!?」


俺「はっ!?」


竜人「そんなことないよ〜、ならこれならどうだっ!」


かなり大きいがカーブがかかっているが、見逃したらギリギリストライクだろう……。


脇を締めて軸を固定して……


俺「のりゃっ!」


カキン!


俺「……俺入るわ」


妹「……えええっ!早いって!」


結果体験させてもらったので、お礼を告げる。


俺「……楽しかったです、でもやはり力不足です。……でも、お手伝いくらいならさせていただきます」


竜人「そっか、残念だけど仕方ないね。また来てよ」


余談だが、俺が離れるとドラゴニュートの投げる球は空気摩擦で炎を纏い、ホームランボールも空を飛んでいるため簡単に取られてしまうことが分かった。


妹の言うとおり接待プレイだったようだ。


******

サッカー部


エルフ「あ、私の嫁とお義兄さんだ」


妹「ってかエルフちゃん、サッカーしてるんだ」


俺「火は纏うのか?」


エルフ「纏わないですよ!そんなのサッカーボールじゃなくてファイアボールじゃないですかー」


……真面そうでよかった……


エルフ「私は精霊魔法使えるので風を代わりに纏わせます!」


あー、ダメだった。


妹「そういえば部長さんは?」


エルフ「あそこだよ」


エルフが手を振ると、部長と思われる人物も振りかえしながらこちらに向かって来た。


?「あ、どうもサッカー部へようこそ!……えっと体験入部ですか?」


エルフ「違いますよ、2人は見にきただけです。ちなみに、この子が私の嫁です」


余計なこと言わなくて良い


?「……あ、じゃあそちらはお兄さん、ということは俺くんかな?」


凄いよ、俺!

有名だぁ、嬉しくない!


俺「……はい。えっとカマイタチさんですか?」


カマイタチ「そうだよ!凄いなぁ。あ、あまり近づかない方がいいよ。切れるし」


でしょうな、ボールも何個割れたことやら。


俺「それにしても……男女混合なんですね」


カマイタチ「まあね、ほらこの学校ってサッカーできる二本足の生徒って少ないじゃん」


まあ確かにそうか。


俺「……そんな目で見られても入りませんよ」


カマイタチ「そう言わずに」


エルフ「楽しいよ?」


妹「こっちくんな」


結局、俺は妹と逃げ切ることにした。


******

逃げ切ったあともいろんな部活をみた。


しかし、陸上部のオオカミは100mを5秒で走るし、ラクロス部のハーピーはゴールにそのまま突っ込むし、ラグビー部はゴーレムがいるのを見た時点で諦めた。


仕方が無い、場所を変えよう。


今回追加キャラ多いからしんどいな。


ドラゴニュート:

竜人(龍人)とも呼ばれる各地方の神話に出てくる人の姿をしたドラゴン。多くの場合は半獣だが稀に殆ど人間と変わらないものもある。


カマイタチ:

漢字では「鎌鼬」と書く、芸人ではない。日本妖怪の一つで、つむじ風に乗って鋭い爪で人を傷つけるイタチだと言われている。真空で肌が切れる現象も同様にそう言われる。


ゴーレム:

ユダヤ教で言われる泥人形。創造主の命令に従って動くが運用には多くのルールがある。「אמת」(心理)と書いた羊皮紙を頭に貼ると動き出し、「א」を消して「מת」(死んだ)とすれば動きが止まる。まあ、ここまで詳しく書かなくても、強いってことが分かってもらえればよかったんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ