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11話「ヤマタノオロチは軟派です」

タウロ「お前ら、遅いぞ!」


突然、以前のおっぱい強調衣装を着たタウロさんが部屋に飛び込んできた。


勢いよすぎて、ドアから少しパキッと音がしたがあまり気にしないで置こう。


そもそも問題は俺が扉と壁に挟まれたことなんだが。


ラミア「……。」


妹「あ……。」


頼む、なんとか言ってくれ。

助けてくれ。


タウロ「な…な…なんだこの子はぁっ!?」


妹「ビクゥッ!」


ラミア「タ、タウロさん!こ、この子は…」


タウロ「お前、ついに俺くんに幼女化の魔法でも使ったか!?」


何を言ってんだ。


ラミア「違うよ!でもそんなのがあるなら試して見たいよ!」


本当に何を言ってんだ。


タウロ「ま、まさか…お、お前。俺くんと…不純異性交遊だぁ!!」


ラミア「な…で、できるものならもうしてるよ!!入学の瞬間に着床してるよ!」


俺「ぬああああ!!妹いるのにそんな話するなぁっ!!」


流石にこのままだと妹に悪影響が出てしまうため、鼻血を出しながらもなんとか扉の裏から這い出た。


タウロ「え、お、俺くん?妹?」


俺「大丈夫、このケンタウロスさんはタウロさんって呼ばれていて…えっととにかく優しいから。」


とにかく、緊張してるであろう妹にわけを話す。


妹「お、おネェさん大っきいね。」


俺「あぁ、少なくともF…ん?大きくなりました?」


タウロ「…そのことじゃないと思うんだが。」


ラミア「っていうか、俺くん大丈夫!?」


タウロ「あっー!?ほ、本当だ…わ、悪い!だ、大丈夫か?本校の生徒とはいえ人間だ。無理だけはしないでくれ!」


…なんかすごい必死だ。


俺「だ、大丈夫だから!唾つけとけば治るから!」


タウロ「そうか!じゃあ付けてやろう!塗ってやろう!」


妹「え、えーっ!?」


ラミア「な、なに言ってんの!仕方ない!私がやる!ってか舐める!」


俺「や、やめろー!俺を食う気か!?」


この後、格闘はオオカミくんが来るまで長時間に渡り続いた。


…………………

門星学園 イベントホール


少し出遅れたせいで生徒と料理は少なくなっていた。


タウロ「あうう…お、お料理がぁ…」


だいたいこの人のせいなんだが。

ちなみに唾はつけずに鼻にティッシュ詰めて、傷は絆創膏で抑えた。


俺「とりあえず、改めて紹介するよ。妹です。」


妹「…おお、も、モンスター…」


…あ。


俺「うわああああ!なんてことを言うんだ!謝りなさい!」


ラミア「ん?なにか変なこと言ってた?」


ヴァンプ「たしかにモンスターだが…もしかしてそれがダメなのか?」


俺「だ、だってモンスターって呼び名俗悪っぽいし…」


タウロ「?…そうなのか。いや別に問題はないぞ?そもそも人間でも動物でもない限りモンスターだと思うぞ。」


俺「…そ、そっか…。」


な、なんだ、俺の思い違いか。


俺「とにかく、お前も口には気をつけろよ。」


妹「うん、ごめん。」


ラミア「いいって。じゃ改めて挨拶するね。私の種族はラミア。この学園に入って俺くんの最初の友だちだよ。呼び名はラミアでいいよ。」


ヴァンプ「俺はヴァンパイア。普段はヴァンプって呼ばれてる。まあ、俺くんとは仲の良いクラスメイトだ。」


タウロ「私はケンタウロス。長いからタウロと呼ばれている。俺くんが傷つかないように見張ってる。」


俺「え、そうだったの?」


タウロ「当たり前だ。お前がこの学園で1番弱いと言っても過言ではないだろ。」


なんか散々な言われようだ。


オオカミ「俺は狼男。呼ぶときはオオカミでいい。あまり見かけないかもしれないが、仲良くしてくれ。」


俺「な?みんな良い人だろ?」


妹「うん!」


とりあえず一通り挨拶が終わり食事に入る。


オオカミ「そういえば、俺くんよ。」


俺「ん?」


珍しくオオカミくんが俺に話しかけて来た。


オオカミ「妹も種族は人間として暮らすのか?」


多分種族のダブりについて聞いているのだろう。

やはりこういうところは優等生だ


俺「いや、被ったらいけないし。でも良いこと考えて、学園長に頼んだら許可が出た。」


オオカミ「ほー。そうか、公表されるのが楽しみだ。」


俺「そんな期待するほど面白いものじゃないよ。」


実際にこれは最後の手段という感じだからな。


妹「お、お兄ちゃん!このサラダ美味しいよぉ!?」


俺「…それってマンドラゴラか?」


妹「…へ?」


妹は、いつか見た顔付きの根菜を貪っている。


タウロ「どうした俺くん。食べなきゃ大きくなれないぞ?」


俺「うわあああ!気にしてることを…」


さらに、タウロさんが追い打ちをかける。


ラミア「俺くぅんやぁ〜い。」


俺「なっ、なんだぁ!うわあああ!!」


突然後ろからラミアが体重を預けて来た。

柔らかいものが当たっているのはともかく、あくまで5m越えの半獣である。

こちらも、耐えきれなくて倒れる。


俺「な、なんなんだ!?」


ラミア「ふへへへへ、子供作ろ〜?作ったら私の一部となって〜!」


俺「ちょ、ちょっとラミアさん!ラミアの性質まんま出ちゃってるよ!」


するとタウロさんが机に置いてある中ジョッキを手に取る。


タウロ「全く…こいつ、酒飲んでやがる。」


俺「そ、そんな!蟒蛇じゃないのか!」


ラミア「なぁにそれぇ?そんなことより〜」


この後のラミアのセリフは割愛するが、決して妹や未成年者には聞かせられないような淫語を連発していた。


俺「そ、そうだ!八塩折之酒!八塩折之酒ってない!?」


いくら伝説とはいえ、この学園ならあるだろう。


ヴァンプ「な、なんだ?こいつにまた酒か?」


俺「いいから、とにかくラミアさんにそれ飲ませて!」


妹「えっと…ヤシ…オリ…これかな?はいラミアさんグイッと!」


ラミアは酒を手に取ると、ラム酒の入っていたジョッキにそのまま継ぎ足した。


ラミア「ごっきゅごっきゅ…ぷはぁ!お代わり〜!」


一同「「アル中だぁぁぁぁ!!」」


この後、ラミアは五杯近くまで飲んでようやく酔いつぶれた。


…………………

門星学園 エントランス


ラミア「むにゃむにゃ…俺くんのおっぱい…」


タウロ「ど、どんな夢を見ているんだ…?」


オオカミ「えっと、取り敢えず災難だったな。」


俺「本当だよ。」


一応ラミアさんはこれ以上迷惑をかけないように、その場にいた大型生徒らに手伝ってもらって退出させた。


ヴァンプ「ところで、あの酒はなんだったんだ?あのヤシなんとかってやつ」


妹「八塩折之酒だよね!私、知ってるよ。確か、スサノオノミコトがヤマタノオロチを倒すのに使ったお酒だよね?酔わせて首をスパッと!」


俺「あぁそうだ。八塩折之酒は蛇を酔わすのを目的に作ってるようなものだからな。効くと思ったんだ…まあ本来、与える側は女装するんだが。」


タウロ「じょ、女装!?…似合いそうだな。」


俺「ありがとう。喜んでいいかわからないよ。」


こうして妹が最初にラミアに抱いた印象は「肉食で淫乱で酒豪」ということになった。

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