表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
心を埋めるもの  作者: hEy
1/5

プロローグ

俺は、この世界が嫌いだった。俺の大切なものをすべて奪っていったから。

あの頃の俺には何もない。何もやりたくない。何もできない。なんでも「知る」ことができたって、失くしたものを取り戻す術なんてないことを知らされるだけだった。

そう、あいつに出会うまでは


「「やれやれ…」」


家をでてから麓へ続く下り坂、なぜあんなところに建てたのか、そんなことを思いながら長い坂を下りきったときにつぶやいた言葉が誰かと重なる。


「やぁ、おはよう。いい朝だね」


見知らぬ女生徒。どうやら俺に話しかけているようだ。


「見知らぬとは心外だよ、恭介」


訂正。よく見知った女生徒。こいつとは中学からの仲だ。


「相変わらず早いな、秋葉」


「キミは律儀な男だからな。僕が待っているとわかればなんだかんだ言いながらキチンときてくれる。嬉しい限りさ」


こいつは変わりものだ。女のくせに自分のことを僕というし、口調は男っぽい。しかも人前では伊達眼鏡を掛けている。

外で眼鏡を外すのは俺と話すときだけなのだ。理解できん。


「そりゃどーも」


だが俺はこいつに救われた。こいつのおかげで俺は取り戻せた。命の恩人といってもいいかもしれない。

そして俺は同時に彼女を救った。


「ふふっ、さぁいこうか」


「……めんどくさ」


この話は大事なものを失くして、「知る」ことしかできなかった俺-神崎恭介-と、人間不信な彼女-鍵坂秋葉-が出会い、

互いに心の穴を埋めあうまでの哀れで憐れな物語。


いかがだったでしょうか?少しでも興味をもっていただければ幸福です。

亀足更新になると思いますが、何卒よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ