ฅ^•ﻌ•^ฅ『マンチカンのまっちゃん』
えー、始めまして。皆様聴こえます? 私は、まっちゃん言います。足が短い代表のマンチカンですー。そのせいでね、ホンマ苦労してるんですよ。
体幹が低いんで、高いところ飛ぶの無理やって、ガン見して伝えてんのに、アホな飼い主は背ぇ高いキャットタワー買って来るんですわ。
遊ぶわけないですやん。せやろ?
猫衆「にゃあー!」(そうだー!)
ほんで、ルッキズム。これも酷いんですわ。飼い主の彼女がね、私のような『短足マンチカン』が好きらしいんですわ。
これには続きがあって「赤ちゃんのようにヨチヨチ歩いてるのが可愛い」って言うんです。
もう私、人間年齢にしたら中年やで! なんやねん赤ちゃんのようにヨチヨチ歩いてるのが可愛いって。バカにしとんのか!
猫衆「にゃなーん!」(ひどーい!)
こちとら、短足のせいで毎日腰痛と戦っとるのに。呑気なもんやで。人間って勝手やな。
あと、名前も気に食わん。たぶん、マンチカンの『マ』から取って「まっちゃん」ってことやと思う。
お笑い芸人の名前みたいなの付けてからに。
子どもの頃には気に入ってたけど、最近猫ルッキズム反対集団の主張を聞いて目覚めたわ。やっぱり人間はおかしい! 今こそ、失われた猫の誇りを取り戻さなあかん!
「お~い、まっちゃーん」
……飼い主や。アホな飼い主が私を探しに来おった。彼女と何か話しとる……帰るもんか。物陰に隠れとこ。
「ねぇ、どうしてマンチカンの名前、まっちゃんにしたの?」
「昔のムードメーカーの名前なんだ。居るだけで皆楽しい気持ちになる不思議なヤツだった。だからぴったりかなと思って。可愛いだけじゃなくておもしれぇヤツ的な」
「そうなんだー!」
……。
ま、まぁ。名前については良しとするや。誰にでも思い出くらいはあるしな。くだらんし興味無いけど。ま、そこは人間の唯一ええとこかもしれん。ふむ。
「あ、知ってる? 足短いマンチカンって低いキャットタワーじゃないとしんどいんだって」
「え。そうなのか。知らなかった。だから遊ばなかったんだなぁ」
そ、そうや。
なんやねん、この集会にビビったんか。アホな飼い主が今さら私の気を引こうとしても遅……!
「あ、まっちゃんだ!」
くっ、足が遅いから捕まってしまった。ふうぅ! あんだけ言うたからには覚悟決めるで。煮るなり焼くなり好きにしろや。アホアホアホアホ〜!
「帰ったら新しいキャットタワーポチるから楽しみにしててね♪」
……ふん。勝手にしろや。
ん、なんやお前さん「帰るんやったらマイクをくれ」って?
変わった顔しとるなぁ思たら、エキゾチックショートヘアかいな。いや、なんも悪口は言ってへんけど……もっと自信もてや!
ほい、マイク! がんばりやー!




