星の海を眺めながら 9
とりあえずみんなと少し遊んでから出ることにします。別に変な目で見られることはないんですがやっぱり気にしてしまいますね。
「アカネー、遊ぼうぜ!」
「小学生みたいですわね」
「温泉で遊んじゃダメですよ!」
「ビッグなイシダイが釣れたので晩酌に追加でーす」
「おお、それはいいですね!」
イシダイ釣りの仕掛けなんて持ってきてたんですね。釣りならなんでもありですねアンナさん。エサとか竿含めて道具は旅館で用意してくれたらしいです。そりゃ持ち込まないか。
一足先に白ワインをいただきにいきますか!
白ワインを燻製チーズでいただきます。お魚はみんながきてから出してもらいましょう。
燻製チーズの香りがひとかみごとに鼻孔をくすぐります。白ワインを、こく、こく、こく。うん、最高です!
サラミもいただきましょう。もぐもぐ。こく、こく、ふぅ。
ナッツもありますね! ポリポリポリ。こくっ、こくっ。
いやあ、至福!
スルメもいただきましょう。もぐもぐもぐもぐ……硬いですね。歯は幸いにも丈夫です。差し歯もありません。顔だけは守れてよかったですよ。体の傷を見ても幻滅するような人は幸いにもいませんね。
温泉宿でもひとパってどうなんだろう? ひとパ道を極めすぎたら孤独死してしまいます。やはりアイちゃんと結婚するしか? 酔って錯乱してますね。
みんなお風呂を上がってきたようです。もっとのんびりしたいですよね。数日かけてみんなと温泉旅行したいものです。私明日も休みですし。私が一番自由人ですね。
はむ。もぐもぐ。うーん、やっぱり燻製チーズは最高です。アイちゃんが私の前のソファに座りました。チーズをものほしそうに見ていたのですすめます。パアッと笑顔になりました。犬かな?
お上品にひとつずつフィルムをはがしてていねいに味わって食べてますね。おつまみが暴食の餌食になることはなさそうです。
ふう。もぐもぐ。こく、こく、こく。ああ、冷たくて気持ちいい。
「お姉ちゃん美味しそうに飲むねえ」
「美味しいよー」
「私大人になったらお姉ちゃんとお酒飲むね」
「あはは、うわばみそう……」
お金がいくらかかるかわかったものじゃありません。まあお金持ちだからおごりますけど。
カルパスもかじろう。アイちゃんも真似してかじります。リスかな? 可愛いですね。
ナッツもかじります。ううん、このバター感。コリコリポリポリ。ん、ん、ん、ふー。美味しいなあ白ワイン。
「混ぜろよ」
「いいですよ」
「大谷、樽をもちなさい!」
「はい、お嬢様!」
「ひと樽飲むの?」
「みなの分ですわ。飲んでもいいですけど」
飲めるのね。でもこれでガンガンやれますね!
「欲しいおつまみがあればとりよせますわ」
「貝のつぼ焼き風で」
「大谷!」
「あります!」
「ほら、もう一杯。やるだろ?」
「ありがとうございます、ナオコさん」
あれ? なんかみんな優しいですね。怪我を見られたせいかも? もうしわけないですね。
気にしてないと思いつつやっぱり私が一番気にしてる。
「ありがとうございます」
「いいってことよ。あ、貝ヒモうめえ」
「ナオコさんがワインやるの初めて見たかも?」
「洋酒もやるぜ? 仁に置いてないから飲んでないけど家飲みだと洋酒が多い」
「ブランデーが好きなのよね?」
「へー」
「イシダイお届けにあがりましてございまーす!」
「おお、大物が来たな! アカネさん食べますでしょ?」
「言ってくれたら好きなお魚捌きますよ!」
「余ったら私が食べる!」
「……ぷっ!」
ありがとう。みんなありがとうございます。
じゃあみんなで白ワインをやりますかね!
アイちゃんはおひつ!
魚はやっぱり白が合いますねえ。臭みも抜けてて美味しいです。焼酎かな? お醤油は少しだけつけて。うーん! 美味しい! こく、こく、こく、……最高。
薫製チーズもいただきましょうね。もぐもぐ。きゅうっとやりましょう! しあわせですね!
イシダイ美味しいですね。50センチ超えるのは五年ものでしたか。贅沢ですね。
ワサビもつけて、ちょっとツンとしますが刺身醤油も美味しいです。コク、コク、コク。ふう。
あー、気持ちいい!




