夏野菜パーティー☆またかよ! 2
毎日ありがとうございます!
今日は土曜日、明日は釣り大会です。夜の仕事を控えて散歩をしております。
そういえば板前志望の子がいるらしく、八月頃には連れてくると大将が言ってました。今は包丁の練習をしているとか。夏は楽しみがいっぱいです。今年は夏祭りにもいくんですよ!
んー、目白押しですね!
おっと、カズコさんとまたもや遭遇です。
「やあ、アカネちゃん、元気かい? 困ったことはないかい?」
「いつもどおりバッチリ元気ですよ!」
「楽しそうだねえ。またなんか面白い映像とるのかい?」
「ええ……。なんで知ってるんです?」
「そりゃもちろんデータを買ったからさ」
ひえええ! 身近な人にもたれるのはこっぱずかしいです! カズコさんはやはりただ者ではなかったのですね!
「息子たちに映像見せたら五百万出しても買うって言ってたから楽しみにしてな」
「ひえええ!」
これ以上お金は……いりますけど。うへへ。老後の資金が貯まりますねえ! 老後はカズコさんみたいに生きたいです!
確定申告とかサヨリさんに任せていいらしいし。私はお金のためには働いてないので体が動く限りは仁のスタッフをやろうと思ってます。食べ物も美味しいですしね。
「それで、今度はなにをやるんだい?」
「今度はですね、釣り大会になります」
「釣りかい。それは面白そうだねえ」
「一東北灯台で五目釣り、数とサイズ両方で勝負です。負けませんよ!」
「話を聞こうじゃないか。あの釣りの嬢ちゃんがからんでるんだろう?」
「はい、アンナさんが考案したので!」
「詳しくは直接聞くかね。今日はお店に顔を出すよ」
「お待ちしてます!」
今日も仁のヌシは健在な様子です!
「いらっしゃいませー!」
「きたよ!」
「カウンターのお席へどうぞ!」
さっそくカズコさんが来ましたがアンナさんがくるまで二時間はかかります。なにを注文されるでしょうか?
「うーん、とりあえず生中、アカネサラダとスズちゃんのお寿司だねえ」
「新メニューチェック! ご注文繰り返します、……、以上でよろしいですか? 少々お待ちください! オーダー入ります!」
そうきましたか。それを食べながらいつもの晩酌を狙うわけですね。
「いらっしゃいませー!」
「お客様何名様ですか?」
「四人」
「空いてるテーブル席へどうぞ!」
忙しくなりそうですが三枚看板そろってますからね。安心です! 案内とオーダーと配膳をやっていきましょう。
二時間なんてあっという間です。
そういえば突き出しやめちゃったんですよね。回転が遅いので少しでも稼がないとダメですし仕込みも大変です。それに嫌がるお客様もいるということで。
まあメニューも増えましたし常連がほとんどでサービスとしても断られるので。私としては助かりますね。ひとつ余分な動きが消えるだけで自由度が増しました。
「いらっしゃいませー!」
「よぉーっす!」
「きたわよー」
「右側奥のテーブル席へどうぞ!」
常連のみなさんは四番と五番のテーブルには座りません。五番にはすでによくしゃべる置物の二人組がいます。なんか芸名みたいに自分たちで名乗ってるんですけど?
四番テーブルはなぜか女神席とか言われてます。サヨリさんのことですね! わかります!
たまに他の席のお客さんの分まで支払ってますからね! 縁ができるなら安いとか言って。黒いカードが火を吹くぜ!
「よっしゃあ! いつものからいくかあ!」
「生中三つと刺身の大、串盛りと唐揚げ大、三種盛り二つにアカネサラダとスズちゃんのお寿司で」
「はい、ご注文繰り返します、……、以上でよろしいですか? オーダー入ります!」
あー、あのテーブルに座りたい! 今日はラストまでです。アンナさんも来ましたね。生中を持っていきましょう。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
「まちあわせですー!」
聞かないとダメな決まりです。意地悪じゃないよ?
「お待たせしました、生中のお客様」
「真ん中置いといて」
「はい、残りのメニューは少々お待ちください」
「四番、刺身大ー」
「あいよ!」
「お待たせしました、刺身の大になります」
なれてくると大将や女将さんが品を出すタイミングもわかります。品が出されたらすぐ運ぶ、それが鉄則です。熱々を提供するのです! 刺身は熱々じゃないですけどね。
お寿司が入ったのでスズちゃんは握りに回りますが超速いです。三分はかからないかと。その間なら私一人で回せます。
「釣りの嬢ちゃん、釣り大会のこと聞かせてくれるかい?」
「いいですよー!」
二人で明日のことを話し始めました。おや、置物の二人も興味があるようですね。
長いシリーズが続くようになります。シーズンは一ヶ月くらいずつ回る予定です。




