表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
ひとパ道!
6/188

焼肉? ささみでよし!

 本日の四話目です。



 今日はアイちゃんのご機嫌取りのためにお弁当を作って置いといた。


 アイちゃんのお弁当は運動部だけに大ボリュームで肉、肉、肉。焼肉のたれ買っておいてよかったわ。


 ハンバーグも残ってた豚コマをミンチにして玉ねぎみじん切りと合わせて固めてから焼肉のたれで焼いたからね。ちなみに焼き固めてからじゃないと崩れるよ? 火は弱火から中火です。


 小さい、ミートボールより少し大きいくらいのやつをたくさん作った。……今晩のひとパは焼き肉だな。


 他には塩焼きチキンふかふかの手羽元と豚しゃぶ風だ。サラダも大量に詰め込んだ。


 正直に言おう。こんなに食う女が女子高生のはずがない。ご飯も等量用意したんだよ? なん升食うの?




 その日ひとパをしようとするとキラキラした可愛い笑みの女子高生が階段から降りてきた。日焼けした編み込んだ髪だけだと女王様に見える。顔は可愛い系だけど。肌はしっかりと日焼け対策をしていて私より白い。私の天使アイちゃんです。


 ちなみにアイちゃんはあの数キロありそうな飯を全部食ったらしい。……仲間と分けたんだよね?


 食器は洗ってあった。できた娘である。というかうちによくあんなデカい弁当箱あったな、と思ったらアイちゃんが買ったらしい。お小遣いの使い道よ。




 さて、ひとパなんだけど、アイちゃん来ちゃったけど、当然手抜きしまーす。ささみをはすに切りまして、タマネギとピーマンも切りまして。ニンジンも下茹でしてモヤシもつける。野菜は正義。安くてボリューミー。お酒はビール。


 ちなみにアイちゃんはなんでも食べる。ニンジンタマネギピーマンブロッコリーシイタケなんでもいける。味にも厳しいけど私の味付けだいたい市販のたれとかだよ? 一応自分で考えたソースとかミックススパイスあるけどさぁ。


 なぜささみを選んだか。安いからである。簡単でお安くなければひとパの道を外れるのである。よく外れてる気はする。


 ちなみにうちは両親から仕送りがあるのでかなり余裕はある。特に私は給料がまるごと私のものだ。家は持ち家だし経費は全部親持ち。


 いっそこのまま帰ってこなくても、と家族全員が考えている。両親もラブラブだしね。一年中旅行気分のメールが来る。


 私は未来、どうしようかなぁ。


「お姉ちゃんはアイが養ってあげる!」


「いいから結婚しなよ」


「お姉ちゃんと?」


「いろいろ多重の意味でできません」


 同性の血の繋がった姉妹と結婚って……どういうことだってばよ。それにこの子は食欲だけで決めようとしてるからね。性欲どこ行った。食って寝るだけのモンスターだよ。


 焼き肉なので肉の方を塩で締めて丁寧に拭いて水を抜いて、熱いフライパンに投入していく。正直これだけで美味い。野菜を入れて、そちらを炒めつつ焼肉のたれを入れる。


 フライパンに水分が増えたら塩漬けしてない肉を用意する。ご飯も盛る。


「今だ、食え!」


「きしゃああああ!!」


 あれ、今、愛しい妹がいなくなってビーストが現れたんだけど。泣きそう。私も食べるか。


 たれの追い継ぎはなるべく控えつつもくもくと肉を入れて食べる。鶏肉の生もまあまあヤバイから気をつけてもらいたい。私たまに鶏むね肉をタタキにして食らうけどね。


「はふはふ、お姉ちゃん美味しい~」


「私の肉ではないね?」


「分かってるよお。お姉ちゃんは最後だね」


「食うの?!」


 アハハ、と笑いながら二人で焼き肉をつついた。


「ところでアイちゃん、六時からの朝練大丈夫?(今11時過ぎ)」


「う、うん~……(汗ダラダラ)」


 仕方ないのでお弁当を仕込むのに徹夜して五時半に起こしてあげた。お姉ちゃんは眠いぜ。






 応援よろしくお願いします!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 人に作ってもらった料理って何故か美味しく感じますよね。 自分で作った料理も何故か美味しいんですけど。 つまり料理は美味しい!!!(壮大な自己完結) 焼肉のたれとかいう万能調味料。某もたま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ