八重桜 7
SS入るので今日は四話更新です。夕方にSS三話です。
八重桜のシーズンも終えました。次はつつじですが特に見にいこうという話は出ませんでした。ナオコさんとサヨリさんも日曜日いつも空いてるわけではありません。
二人は光里家の企業病院で働いているみたいです。身内だからいろいろスムーズにいくらしいです。まああれだけ休めたらね。スズちゃんはすっかり自信をつけたようで大将に寿司メニューを出せないかテストを受けているようです。シャリが自費らしく大変みたいですね。
でもスズちゃんがいないと大変だし修業に出られるよりはいいので応援しています。
今日は土曜日、フルメンバー五人シフトです!
机には「今日だけメニュー、スズスペシャル、寿司桶、二千円」の文字が!
スズちゃんはたまにスズスペシャルを出してるので常連さんはわかっているようでそれを頼みます。さすがに一人のお客様には出してませんけど。3~5人前ありますので。
絶対に注文が入るので五つくらい作ってあります。お客様の反応次第では仁のメニュー「寿司、並、800円」がのることになるでしょう。
「スズちゃんついにやるんだ。おいお前らこれ試そうぜ!」
常連の四人組の男性客がついに注文しました! わかってるねえ!
「オーダー入ります、スズスペシャル一桶~!」
「あいよー!!」
お客様の反応も上々。その日五つの寿司桶ははけ、スズスペシャルのメニューを瞬く間に回収することになりました。さすがに接客を離れられては困ります。一桶作るのにどれくらいかかるやら。
相変わらず回転率は悪いものの土曜夜の五人シフトはおおはまり! 大将はずっとニコニコしてました。二十万越えたらしいですよ。さて、その売り上げでニコニコしてたのかスズちゃんの成長にニコニコしてたのか、それを聞くのは、それは野暮ってもんですね。
八重桜の終わりごろ、咲く花が一輪、ありました。
今日は本当は寿司桶に使う予定だったハマチの冊をひとつまるごといただいて帰ることになりました。
これはもうひとパでしょう! なにを作ろうかな?
とりあえずご飯から、ですけど簡単にすませます。どんぶりご飯にハマチを並べて大葉ときざみのりをのせて刺身醤油を回しかけてできあがり! 速い!
とりあえずハマチを薄切りする手間しかかかってません!
半分残して出汁をかけます!醤油を足します。ハマチ茶漬け!
ずばばばばばば、っとかきこみます。
さあいよいよひとパです。今日はじっくり飲みたい気分。残りを全部刺身にして半分は塩を振って放置。お刺身は少しの間冷蔵庫へ避難です。
水気をふきとったら胡椒します。砂糖と醤油とタイムを足したマヨネーズにつけます。パン粉をまぶします。フライパンで焼いていきます。焼けたらキッチンペーパーで油を切りクミン、クローブ、黒胡椒、塩、砂糖、粉末出汁をまとめたシーズニングスパイスをふります。
お皿にレタスとミニトマトを添えるとモサッとハマチフライを盛ります。
さあ、ひとパ本番です。ビールをいただきましょう!
さーて、いつもの窓際に行きますか。
フライ~、フライ~、フライはどうしてテンション上がるんですかね? マヨネーズとケチャップも少しそえました。
さあ、いただきましょう! ……パリ。うん。パリパリ。香ばしい。もぐもぐ。脂強いなー。ビールで流します。ハマチはもちろん好物ですよ。お刺身も残してますもん。
ビール、ごくっ、ごくっ、ごくっ、ごくっ、っっぷああっ! 最高か! 最高死する!
お刺身も食べるのでレモン酎ハイいただきます。
かりっ、もぐもぐ……。ずずっ。レモン合うなぁ。……ぱく。もぐもぐ……。うん、やっぱりお刺身。ずず……。街明かりきれいだなあ。
ぱり……。ぱくっ……。ずず……。
この雰囲気がひとパのだいごみです。ダンスは夢の中で踊ればいい。
ぱり……。ぱくっ……。ずず……。
メールとかは見ませんね。帰って一度見たきりです。夜に見ると眠れなくなる。楽しいからやらない。
一人の静寂は心をなごめる必要な時間です。他がいらないわけじゃなく、これが必要なんです。
終わってしまった桜のシーズン、暑いでしょうが一人で歩くのもいいでしょう。
フライまだあるなあ。次はライムで。
これ一杯を飲んだら片付けて寝るだけです。では、また。
ごちそうさまでした。




