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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
サクラサク
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桜だ! 花見だ! ひとパだ! 8

 来ました! いよいよ花見の日!


 いつものメンバーで集まり仁からでかけます。


「楽しみでーす、ジャパニーズ花~見」


「絶好調にエセだな! 花見会は参加できるのか公務員!」


「AHA、それが学校公認なんですよ。遅くまで遊ぶ生徒やお酒を飲む生徒が出ないように、いわゆる潜入ミッション、ポッシブルなのです」


「それでハイテンションなのか……(うぜぇ)」


「私もこんな大衆的な花見は初めてだわ」


「いつもはどんな花見してはるんですか?」


「いつもはコンシェルジュが寺院を貸し切って会員だけで花見をしているわ」


(ブラックのやつか)


(ブラックのやつですね)


 お金持ちめこんちくしょう悔しくなんか悔しいわい!


 ワイワイ言いながら花見会場へ向かう。今日はナオコさん、サヨリさん、アンナさん、スズちゃん、コノミちゃん、アイちゃんと私の七人で来ています。フルメンバーはなかなか揃いませんからね。今日は楽しむつもりです。


 料理が問題ですね。私はキッチンペーパーだけ持ってきました。あはは、変なやつ。絶対必要になりますから。ちなみになぜかアイちゃんはフライパンを持ってきました。武器?って聞いたら最強の武器と笑顔で言われました。そーなんだー。


「ここが会場になります」


「おおー、満開じゃん」


「素敵……」


「なるほど、いい河川でありまーす!」


「うちなんかワクワクしてきた」


「私もです!」


「いっぱい食べようね、お姉ちゃん!」


「アイちゃんは手加減してください」


「ええー!」


 それにしても綺麗です。私は梅が好きですがそれでもここまで集まると美しいという感慨しか沸きません。


 あ、カズコさんがいますね。私たちの席を聞いておきましょう。


「カズコさあん!」


「アカネさんの声こんな周りうるさいのにめちゃ通るなぁ」


「すごいよね」


 ふふん、はげみたまえよ若人たち。カズコさんも一発で気づいた。


 手招きされたので降りていく。私の早歩きは制動可能でもめちゃ速いぞ。


「みんなよく来たね」


「お招きいただきまして誠にありがとうございます」


「かてえんだよサヨリ。いつものばあさんだろ。よ、来たぜ!」


「ようきたな。私らの席はBの1から10までだよ」


「めっちゃ取ってんな」


 50メートルはあります。てきとうな一角にみんなで腰をおろしました。


 ときおり先日の話を思い出してしまう。一東は地方都市のさらに一区画だ。そんなに広くはないが人口は多い。中心部に対してのベッドタウンなのだから。そこの多めに見積もって一割に知られていれば十分有名人だろう。


「はあ、いらないなあ、名声とか。私ゃ自由が売りやねん」


「なんで急に大阪弁ですか? うちのが移りました?」


「いや、なんでもないよ?」


 さっそく料理の準備ができたようです。応援に行きましょう。


「炭火は起こした。あとは焼くだけだろ?」


「俺バーベキュー上手く行ったことないんだよな」


「なんでよ、焼くだけだろ?」


 素人らしいセリフが飛び交ってますね。頭が痛くなります。


「焼きましょうか? みなさんは食べててくれたらいいですから」


「アカネちゃん?」


「え、マジ?」


 だからなんで顔を知られてるの?


「最近地域SNSでよく見るよなあ?」


「ドンがあげてくれてるやつな」


 誰だよドン。ぶっとばすぞ。


「拡散されてるからあれはもう回収できないだろ」


「俺なんかあの写真から普段絶対立ちよらない地域SNSのぞくようになったぜ」


「まあアカネちゃんがやってくれるなら」


 あゝさらば昔日の日常。エンディングテーマはドナドナ。


「私たちも焼いていいかしら?」


「お願いします」


 こうしてみんなで焼くことに。並べていると後ろから質問が来る。


「その真ん中の火が強いとこの方が速く焼けるんじゃないの?」


「表面だけ焦げるかやきつきますね」


「ええー」


 料理はなにがなんでも強火みたいな発想する人いるけどなんの影響?


 原始人じゃないんだからさ。焼き肉なんてむしろオール弱火でもいいくらいだ。回転遅くなるから強火で脇の方で焼いてる。これも炭を入れすぎてる。買った分を全部放り込んだ感じだろう。火力調整考えなしである。


「アカネちゃん、魚って焼ける?」


「仁で働いてるんだから焼けますけど」


「これなんだけど」


「うわあ……」


 明らかに素人の包丁です。鱗が取りきれてないし飾り包丁も入ってません。血がボタボタしたたってます。こんなもん焼いたら100%アウトです。


 包丁場を借りて……こっちにはプロがいます。スズちゃんまかせた!


「まかされた!」


 スズちゃんも腹に据えかねていたようで手早く包丁を入れる。ここで取り出しましたのがキッチンペーパー! 絶対いると思いました!


 魚に塩を振ったらキッチンペーパーの上にのせていきます。私はサポートです。塩とかはさすがに持ち込まれてました。キッチンペーパーだけは誰も用意しないと思っての持参です。


 お肉が焼けてきたのでみんなに楽しんでもらいます。さすがに直箸しても仕方ないですか。取られていくあとから焼いていきます。殺菌作用のあるたれなので大丈夫でしょう。ようするにニンニク臭い。


 こんな風にみなさんに喜んでもらうことはできました。






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