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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
サクラサク
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ホワイトデー? なんのこと?

 本日も十話以上更新しまーす。



 土曜日の夜。ひとパの日である。そして土曜夜シフトの日でもある。


 今夜のひとパネタなんにしよう。キャベツが美味しいんだよね……。ふむ。あれとあれかなー。


「いらっしゃいませー!」


「いらっしゃいませ!」


(うう、ぜんぜんわからん、アカネさんもう人数分水並べてる……)


(さすがアカネさん。もう席の前にいる。相手が来たことあるのわかるんだ。一度来たお客を全員覚えてそう)


「オーダー入りまーす!」


「あいよー!」


(もうオーダーとってきたわ。手順をパスしてないはずなのにすごく速い)


「いらっしゃいませー!」


「いらっしゃいませー!」


(後ろ向いてるのに見えてるやん! また負けたし!)


 音だから後ろ向きでもわかるし、チャイムもお客様の気分を損ねるから静かだけど店内全体で聞こえるようにはなっています。神経とがってますよ! ここは私の戦場です!


 もたもたしてると気づいたら洗い物だけすることになるのが土曜夜シフトです。日曜シフトとかどうなるんだろう。ドキドキ。(やめてくださいしんでしまいます)


 さて、どんどん大将が作ってくれたものをお盆にのせて運びます。お待たせしました。追加のご注文は?


「あの、これアカネさんにホワイトデーのプレゼントです……」


「申し訳ありません、仕事中ですので。またお願いしますね」


「はうっ、天使」


「てめえ、抜け駆けか!」


「袋にして沈めちまえ!」


「こいつは町人の敵だ!」


 店内での刃傷沙汰はご遠慮願います! まあうちの店すごい平和なんだけどね。大将が熊だし。エプロンが。本人は温厚です。お正月に家族を惨殺したくらいです。(それまだ引きずるの?!)


 しかしはて、男性から告白するホワイトデーなんてありましたかね? どのみち仕事中はなにも受け取れません。しかし、このお話はここで終わりませんでした。ああ、バレンタインには常連さんと大将にはちょっとお高いのを渡してます。もちろん市販です。そうではなくてですね。


「ナオコさん、ずっと前から好きでした!」


「サヨリさん!」


「アンナさん!」


 なんか店内で変なイベントが始まってしまいまして。なんなのこれ。接客の邪魔。


「すげー、あんなに混んでるのにまるで動きがブレねえッス」


「匠よねー。足元にスライディングされても無人の荒野を行くがごとし。私らは危ないからオーダーとりに走ろう」


「はいッス。なんでお盆が一切上下しないッスか?!」


「お父さんの料理を守ってるのよ。泣けてくるわ」


「美味しいですもんね。届けたいって思いますよね」


 自分が配膳してる物がくそ不味かったら確かにやる気にならないと思います。大将の料理だから大切に運びたい。それにしても邪魔ですね。別にヒラリとかわしてるわけでもないですよ。軌道を読んで最小の労力でかわしてるだけなのでタックルされたら落とします。


「それはプロのラグビー選手限定では」


「それ以下だとやっぱりかわしそう」


 幸か不幸かお客様の方でも荷物位置を変えたりしてくれてます。これくらいなら行けますね。


「これ以上ってあったんすか?」


「あるわけないでしょ?」


「こわっ、アカネさんが怖いッス」


「初見で初見殺し捌いてる感じよね」


「あんたたちも働きなさい!」


「はい!」


 いや、オーダーとって来てくれるだけでも助かりますけどね。ずっと転がってる人は私に踏まれたいらしい。女将さんに通報されないうちにやめましょうね。あの人警察関係者ですよ。ささやいたらおとなしくテーブルに着きましたね。何人か。


 残ってるのは告白組だけですね。


 それもどうやらナオコさんの威圧とサヨリさんのスタッフ召喚で排除されました。すごいですね。


 そんな感じで今日は終わりました。なんだったの? 帰りはなぜかリムジンで送られました。大谷さんに。(サヨリさんの専属執事)


 あの人なんでもできる人材が多すぎます。



 さて、愛しの我が家です。久しぶりにひとパです。


 疲れたんでそのままかじりたい。塩キャベツもいいんですが、せっかく明日休みだしお酒は無尽蔵にあるんだから料理したいです。考えてるのはふたつのルート、大量に煮るか、生で行くか。千切りめんどいなー。よし、決まりました。生で行きます。


 適当な大きさにカット、芯を取ったら塩だけ振ってキャベツは放置です。


 フライパンにラードを引いて、なければ肉系の油なければなんでも、まあ引きまして、ミンチ肉投入。タマネギ、ニンジン、ピーマンも細切りで投入。キャベツの塩を拭き取っておきましょう。その間弱火で。


 ここで取り出しますのはどんぶりめし! いや、これくらい食べたくて。


 野菜に火が入ったら一気にまぜて、エプロンのポケットから取り出したのはこれ、やきにくのたれー。(なんか怪しげなSE)


 どばー。お好みで、多め推奨。絡めたらキャベツにのせたご飯にいい感じにのせてたれもかけてー。


 つつむー。かじるー。勝利! うまっ。焼肉のたれがうまい。これだけあったらいいよね。


 続いてささみを投入ー。たれを増量ー。たまにひっくり返しつつ千切りを作ります。多少荒くね。キャベツを食べます。ささみはキャベツのわきに置いといてキャベツに汁をどばー。全体に黒胡椒をふりまーす。


 はいツマミ☆


 ビールをサーバーからいただける幸せよ。ひとパなので大口を開けてキャベツをもさっと口の中に。もさっもさっもぐっ、きた、もぐもぐもぐ。びーるーぅ! こぷっ、ごくっ、ごっごっ、ごくっ。うっふぅー……。効くぅ!


 さてさて酎ハイライムで……明日休みだし白ワインいっとく?


 白ワイーン。みなさん見てください、白といいながら緑です。これはこらしめなければ! ささみ先生、お待たせしました!(よかろう)


 ぱくっ。もぐもぐ……くわっ! 肉だ、これは肉だ!


 ワインを……シャキーン!(負けたあ)


 せ、せんせえー!


 白ワインの切れ味には勝てなかったよ。もう一杯飲も。






 頑張ったらきっと誰かが見てくれる。



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