年越しはみんなで 1
十四話更新とかわけのわからないことをしてみます。一時間一更新で最後にSS三話更新です。
みんなであらかじめ決めていたので年末年始は我が家に集まります。前日までに大掃除とかやりきりました。湊アカネです。
それで、どうもアンナさんがナオコさんたちに鍋パの自慢をしたらしく大変うらやましがられて。
「年越しは鍋! シメに蕎麦!」
「鍋はいただきたいですわ」
ということになった。
てか病院関係者は年末年始はどうするのかと思ったら数人を生け贄に捧げて休むようだ。どこの邪教だ。まあ年末年始に思い入れのない人もいるよね。……マジ生け贄な気もするけど。さすがに帰省とかは無理だろうし。
「みんなで買い物とか初めてじゃね!」
「お買い物デートね!」
「気軽にデートとか言うなや」
「やっぱり食べ物ですよねでーす」
「オードブル十段チャレンジしていい?」
「ちょっとは控えようね?! でもアイちゃんの分は別口で買わないと鍋がなくなるかも?!」
結果、二十キロくらいアイちゃんの分を買うことに。その分を運ぶだけで大変だった。サヨリスタッフたちがナオコさんの車に積み込む。ふたたび食料品コーナーへ。
「ゆっくり食べないとダメだよ?」
「うん!」
すごいな、五万も買ったの初めてだ。サヨリ仮面のブラックカードスラッシュがなかったら危なかった……。まあ私も両親に預かってるカードはあるんだけど。金色。
「今日は大盤振る舞いですわ!」
「よ、大富豪!」
「たまやー!」
「それは違う」
そしてそれぞれが望む具を買いに散るのだが、その前に。
「鍋の種類なんにする?」
「水炊きが楽ではあるな」
「塩ちゃんこを食べてみたいです」
「しゃぶしゃぶーです!」
「チーズフォンデュ!」
「見事に散らばったけど必然的に和風三票……たまにはオーソドックスに!」
「たまにはって一回でもあったみたいに言うな」
「聞いてみましょ」
「水炊き! 解散!」
「ホントにオーソドックスだと?!」
「行きますわ!」
「あ、海鮮は大将に分けてもらってまーす!」
「さすが大将軍でーす!」
「うっひゃ、なんにしよ!」
全員散りました。しかしこれたぶん失敗です。牛肉とか買ってこられたらどうしよ。まあアイデアは我に有り。コンロ二つでできる鍋が二つと思うなよ!
……小さい鍋とか買っとこ。
んでっ、みんな帰ってきました。
「あれ? お姉ちゃん食材は?」
「やらかしたのは愛しのマイシスターか……」
「なにが? 牛肉入れるよね?」
「入れるけども。水炊きは鶏肉と魚が基本」
「そうなの?」
「まあ予測してたから対策も用意してある。そろって欲しいのは鶏肉と……野菜だよねえ」
「お野菜大好き!」
アイちゃん嫌いなものがないどころか好きなものしかないからね。
「よっしゃ、リンゴとかバナナ買ってきたぜ!」
上がいた。フルーツ好きか。ゲテモノマニアのくせに。ハイハイ、使いますよ。
「ハア、ハア、お野菜はそろえましたわ! トマトって使えますわよね?」
まあね。予想してたからね。白菜とかネギ、ニラまで用意してるのはなかなか。
「ししょー! チーズ使いますよねー!」
あれ、ビンゴ。やるね。
「じゃあ私が足りない物を買ってくるからお会計並んどいて」
「はーい!」
みんな返事は元気だね。私は足りないものを買い漁るのです。つかなんで誰も蕎麦買ってないんだよ!!
そんなこんなで、ナオコさんの車で帰ります。ナオコさんはそのまま車を自宅へ。飲酒するからね。
計画って大事。
「さあ、食材は私とアイちゃんで捌くよ。今日は大仕事だ!」
「はーい!」
「手伝います、ししょー!」
そういえばアンナさんも今年はたくさん料理させたので自分でお弁当を作るくらいにはなってる。包丁もやらせてみよう。
「私は携帯コンロを追加で持たせておきます。食器も足りませんわね。大谷!」
「はい、お嬢様!」
今日は大谷さんにも食べてもらわなきゃ!
私は大将にもらった魚を調理する……と言ってもあらかた処理されてるしお刺身も山盛りもらってるので鍋用の魚を捌くだけです。さすがにこれは二人には任せられません。アイちゃんたちは野菜の皮むきから。そのあとのカットはアイちゃん、アンナさんは皮むき続行。そういえばアンナさんってお魚は詳しいんだった。
「アンナさん、魚の処理ってできる?」
「……お任せあれ!」
おお、ニヤリと笑ったよ。やはり知識はあるようだ。そこに腕が追いついてきたんだね。
私は肉と果物を処理する。んー、豆腐とかはギリギリでも切れるから、他に用意するものは……。エビフライとか温めておくか。
蕎麦用の野菜もしっかり切ってる我が妹の食欲IQの高さに嫉妬するわ。たぶん発明家も勝てない。食欲限定で。サッカーIQも高いか。
「会場、準備整いましてよ!」
「……んん?」
なんかゴージャスに飾りつけまでされてる。て、いうか黒いサングラスとスーツにトランシーバー、似合いますね、サヨリさん。
コンロにそれぞれの鍋をセットしていく。
「足りないものはございますかな、アカネお嬢様!」
「お嬢様呼びたい人かな? えーと、食器は……うん、十分。深皿もあるね」
「楽団は必要ですかな?」
「入りません。てかすごいデカいテレビ入ってるし!」
「ちょっと邪魔かもねー」
「そですねー」
住む分には邪魔だね。終わったら持って帰ってもらおう。そういえば包丁とか全部変わってなかったか? 切れ味すごかったぞ? もらっておこう。
まあたびたび来るしね、サヨリさん。私の手抜き料理を食べに。
「おーい!」
おっと、ナオコさん帰ってきた。
一話一話読んでくださってかまいませんからね。たくさん読みたい人はどうぞ。




