SS 管を巻く 虫料理
SS二話目です。
えー、今日の企画はですね、みんなで飲みながらナオコさんのお話を聞こうという企画になっております。
場所はいつもの居酒屋、仁が提供してくださいました。配膳は光里家のスタッフが行っています。
このSSは光里家の協賛でお送りしております。撮影中の会場、器材、食材等はすべて光里家が提供しております。
「すみません、ビール四つ下さい」
「はい、お待ちください」
えーと、通常の接客体制でないことをご了承下さい。私もなんか可愛い服着てますし。
さて、では今日はなんの話でしょうか。スタッフさんカンペください。……えーと、虫?
「虫食かあ、言うほど詳しくねーんだよな」
本日のゲストをご紹介しましょう。ゲテモノ料理愛好家の多田野ナオコさんでーす。(パチパチパチ……)
「おざなりなエフェクトやめい! そうだな。有名どころから行こう。タイではタガメが食べられていてな」
「えっ、タガメ? あれ食べちゃうんですか?」
「そこそこ有名な話なんだがな。王宮の晩餐会でも出たらしいぞ。タガメは寄生虫がヤバイので素揚げにしてから食う。なかなか美味いらしい。メスよりもオスの方が香りが高いそうでより高値で取引されているそうだ」
「……あ、エビ天おいし。ごくっごくっ」
「一杯やってんじゃねえ!」
もうタガメはわかりましたので全体的にどんなものがあるかさらっと流してください。
「まあ女の子が聞きたい話じゃねえわな。たとえば蚕やミミズ、ゴキブリ、すごいところではタランチュラまで食うらしい」
「ひいぃ……。大将、新メニューにちくわ天とかどうですか?」
「おおー、いいねえ」
「ー現実逃避してんじゃねえっ!」
はあ、はあ、だってさすがにタランチュラですよ? あれは食べないでしょ。
「食ってんだから仕方ないだろ」
では、今までで一番食べてみたかった虫を教えてください。
「やっぱり一番美味そうなのはアリだろ。ミツツボアリだ」
「あー、あれは確かに美味しそう。焼き鳥串あげます」
「お前の金じゃねえだろ。もらうけど。うめっ、あ、スタッフさん私もビール」
ミツツボアリの映像はこちらです。黄色いキャンディみたいですね。噛むとはじけて中の蜜があふれるそうでかなりの珍味みたいです。
「そもそも虫の生食は寄生虫がほぼ間違いなくいるからやめような。生でナメクジ食って長患いしてなくなった人がいるからな」
「大将! おすすめお願いします!」
「あいよ」
「ーだから現実を見ろ!」
「私エスカルゴもダメなんですぅ!」
虫は世界でも炒めたり揚げたりが主流で、このミツツボアリのように生で口にふくみたくなるような虫はレア中のレアですね。
「それにな、日本でだってなかなかな虫食があるんだぜ。ハチノコとかイナゴとか」
「あ、友達がハチノコが美味しかったって言ってました」
「私も食ったことないんだが甘いって聞いたな。日本人は炒めるでも揚げるでもない、煮るのが大好きだよな。日本では他にもセミやゲンゴロウを食べることがあって」
「思いつきました、味付けした魚や肉をポリ袋に入れて油を入れて口をしばって湯煎したら身くずれせずに」
「ーーげえんじつとうひっ、してんじゃ、ねええええッ!!」
ナオコさんは席を蹴って退席したかと思うと別のテーブルで飲みはじめました。
今日はここまで。ごちそうさまでした。
素敵な食事の未来を求めて。光里家の提供でお送りしました。またね!
なお、テーブルに残った食材はわたしが責任を持って食べました。ナオコさーん! 虫はきついってー!
(ごめんて)
虫食は危険を伴いますので専門家の調理したものを食べてください。生食ダメ、絶対!




