デザートは作れるの?
今日はナオコさんの押しで、私の家で四人、私、ナオコさん、サヨリさん、アンナさんで、パーティーをすることになった。
四人でパーティー? なにをすればいいんだ? 普通に混乱した。ひとパとみんパは違うのだ。
「テキトーにタコパでいいじゃん。あとはおやつと酒を持ち寄ってさー」
それはいいのだが前日から光里家から大量に酒樽が、サーバー付きで届いてるんですけどこれなんですかねえ? なるほどビールとチューハイを左と右でそれぞれ出せると。
住み込む気か。プレゼントらしいです。金額よぉ……。アイちゃん並みに趣味にお金使うな。ちなみにこの人はサヨリさんの専属執事さんらしい。個人の専属って。名前はセバスチャン……ではなく大谷さんというロマンスグレーのおじ様です。執事服リアルに着るんだ……。
生地はテキトーに和風出汁とか使ってそれっぽく作った。余らせてもアイちゃん帰ってきたら食うので大量にって、人の妹を残飯処理に使うな。喜びそうなのがなんとも……。
今日はサヨリさんとアイちゃんの異種格闘技戦ですね。
「たこ焼きなら任せろ!」
「おお、ナオコさん意外と手際いい!」
「意外とってなんだよ! いいよ手際っ!」
「これはナオコ、やってましたねー?」
「殺しとかかしら」
「しねーよっ!! 家でよく焼くの!」
ナオコさん料理できるじゃん。たこ焼き限定っぽいし生地は私が作りましたけど。
できたのをどんどん大皿に並べていきます。ソース、マヨ、かつおぶし!
普通のタコパ……、なんか新鮮! 普通が新鮮て。
では、いただきます!
「はふっ、あふ、あふいですね!」
「おう、やっぱ焼きたてだなあ!」
「ビール注いできたわよ」
「……すでに我が家感……」
「おう、でびるふぃーっしゅ!」
「出たパチもん」
「ん、ん、ん、ごきゅっ、ごきゅっ」
「ごきゅっ、ごきゅっ、ごきゅっ、からん」
「二人飲むばっかりか! 焼け!」
「あ、これチーズ入ってましたー」
「細ネギもありますよ」
にぎやかです!
買い置きの焼き鳥なんかも出してきてナオコさんがビールをあおります。美味しそう。いただきます。
だいぶお酒も進んでくるとサヨリさんがこんな質問をしてきました。
「アカネちゃんの主流が手抜きおつまみなのは分かったけど、デザートは作れるの?」
「お酒とデザート、わりと合いまーす」
「手抜きでいいからなんかレシピ作ってみなよ」
「手抜きでいいんですね?」
私はクッキーだのケーキだのは作りませんよ? 時間取られるの苦手だし。
「そうですね、まずはバナナをスライスして器に並べます」
「ふむふむ」
「上にリンゴとかブドウとか好みのフルーツを並べて、パイン缶も使います」
「ほうほう」
「ヨーグルトにパインシロップを入れてレーズンなんかも少し入れて粗めにグシャグシャにしたらフルーツの上にどばー。できあがりです」
「……」
全員無言になってイメージしてみたようです。
「……どういうわけだ? 複雑な手順無かったよな?」
「うまそーですー」
「これといった調理もしてないわよねえ……?」
そりゃ元から美味しいものを味を崩さないように組み合わせたら美味しいに決まってます。
「ほ、他には他には?」
「本当に手抜きですから市販品組み合わせるだけですよ?」
「いーから教えてでーす!」
「どきどき……」
えーと、そろそろ暑くなりますからね。冷たいのにしましょう。なんか簡単なのばっかりですが。
「バナナを敷きます」
「それ好きだな。なんとなく分かるけど」
「バニラアイスをどーん!」
「きましたわー!」
「フルーツを添えて、好きなジャムにシロップを少し加えてソースを作ります。かけます」
「鉄板ね!」
「最後に棒状のクッキーを刺してできあがりです」
「おおー!」
今度はすぐイメージできたようですがまた黙りました。
「……どういうわけだ? 店売りの商品を幻視したんだが……」
「明らかに売り物でーす……」
「ファミレスに並んでそうね……」
(でも相変わらず調理らしいことをしていない)
三人の心が一致したようです。ファミレスのも多くはできあいのものを並べてるだけですからねぇ。冷食とか。肉とかはさすがに焼かないと無理ですけど。
「恐るべしひとパ道……。私もやってみようかな……」
「うかつに踏み込むと地雷原でーす」
「簡単なところからやってみようかしら?」
まあ実際なんにもやってないんですけどね。あ、アイちゃん帰ってきた。混ぜよう。
そのあと五人でめっちゃタコパした。ロシアンタコパは危険です……。納豆とハッカの味が混ざった……。
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