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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
ひとパ道!
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怪奇! ゲテモノ女!

 毎日朝夕八時に投稿しています。



 ある日、開店日なのにお休みという日がありました。


 店長の娘さんのスズランさんがお小遣いが必要になったらしく、平日全部入れさせてほしいと言い出したためです。


 スズランさんはまだ二十歳、遊びたいのもあるかもしれません。料理学校を卒業してからは独自に修行したりしているようで、土曜の夜は帰ってきます。


 本人にはスズと呼ぶように言われていますのでそうします。スズちゃんです。


 これはチャンスですよ。そう、サヨリさんとナオコさんと休みを合わせて三人で遊ぶことにしたのです。


 ちなみにサヨリさんとナオコさんは病院で働いているらしく詳細は不明ですが、二人がよく休みを合わすので、デート? と、からかわれるのだとか。ナオコさんは真っ赤になって否定して、サヨリさんは余裕で肯定するらしいです。


 まあ、デートはデートですね。


 そして三人が集まるのは、やはり大将のお店、仁!


 まかないをいつももらってる私ですが、それでも表情筋が崩れます。


 今日はどんな美味しいものがいただけるでしょうか?


 店長のおすすめを待つ間、刺身や天ぷらをいただきつつ三人でお話をします。その前に。


「かんぱーい!!」


 とりあえず生ビール三つです。サヨリさん一人だけ六つ頼もうとしないで。一度に頼むと温くなるよ? 温くなる前に飲みきるって?


 二杯目からはそれぞれが好きなのを。


 サヨリさんは酎ハイレモンが好き。さっぱりした飲み口が脂に合うそうです。天ぷらにも合いますね。


 私は引き続きビールです。つまらない女なもんで。


 ナオコさんはいつも変わったものにチャレンジしようとします。今日も日本酒の知らない銘柄に挑みました。


 お酒が進んでくるとナオコさんはゲテモノ料理の話を始めます。


「シャグマアミガサタケって脳ミソみたいな気色悪い形をした紫色のキノコは毒キノコなんだが、湯がくと食べられるんだそうだ。ただ湯がく際の蒸気にその毒が含まれてるから換気扇はフルに回さないとダメだぞ。頼んだ、アカネ」


「頼まれたって作りませんよ? でもアミガサタケってことはやっぱり美味しいんですか?」


「うめえの?」


「そういえばフランス料理の高級食材のモリーユ茸はアミガサタケのことで、やっぱり毒があると聞いた覚えがあるわ。生では食べない方がいいみたいね」


 なにを話してんだこの未婚の二十代の乙女たちは、とは思いますが楽しいですね。


「例えばベニテングダケにしても糠漬けにしてまで食うわけじゃん? ベニテングダケの毒成分は実は旨味成分という話があってだな」


「糠漬け塩蔵するとフグ毒も抜けるらしいわね」


「そうそう、日本人って悪食だよな。悪食って言うと毒蛇の毒は酵素だから胃で消化できるらしいぜ。口内炎とかあると一発アウトだがな」


「私口内炎できやすいんでチャレンジいたしません」


「蛇の毒は毒腺にだけあるから肉のとこは無毒だぜ。それよりはうなぎを生で食う方がヤバい」


「それは知ってますよ私。一応そこそこ料理しますので」


「いいよなー、料理できるの。私パスタもしくじる自信あるぜ」


「私もよ。昔から包丁とか近づかせてもらえなかったから」


「お嬢様め!」


 最後は二人の声が揃ったのであった。


 ちなみに大将、乙女の話に聞き耳立てないでください。さっきからびくんびくんしすぎです。






 いつも応援ありがとうございます!



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― 新着の感想 ―
[良い点] 毒を取ってまで食べようとする先達たちのド根性に乾杯。 ベニテングダケって毒を上手いこと抜けば食べられるんだ……初めて知りましたよ。 やっぱり毒を取ってまで食べるド根性ェですな。
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