6月14日 キャラ
数学の授業が終わり、これから次の英語の授業の間である休憩時間に入った。
諏訪「今日、遊びに行かない?」
私 「今日、部活でないといけないから」
正直なところ、出ても出なくても変わらない。けど、このタイミングで出とかないとあとあと行きにくくなる気がした。
諏訪「えー。いいじゃん、サボったら」
私 「フフフ。そんなさぼらないから」
一応、学校では真面目キャラで通ってる。あんまり変なことはできない。
諏訪「なんでよ、どうせ暇でしょ?」
私 「マネージャーだから暇だよ」
嘘をついても仕方がないから、私は正直な答えを返した。
諏訪「だったら、いいじゃない」
私 「一応、最後までやらないとね」
これが決められたレールの上を歩いている感覚だ。いつでも、"BIG3"という鎧は外せる。けど、それを外してしまうと2人に迷惑がかかる。だから、しない。それだけだ。
諏訪「おもんなー」
私 「ごめんね」
筆記用具をしまいながら、諏訪の方を向いた。
諏訪「なんで、今日行くの?いつもだったらあっても行かない時あるじゃない」
私 「もうすぐ、"聖淮戦"なのよ」
"聖淮戦"という言葉を伝えてもイマイチぴんと来ていない。これが、部活動をしていない生徒の本音だろう。私たちとは住む世界が違うのだ。
諏訪「あれ、陸上部も出るの?」
私 「うん。リレーと駅伝」
たしかに陸上部は、そういうのに出るイメージは少ないよな。
諏訪「そうなんだ。私、出ないと思ってた」
私 「普通、そう思うよね」
これには全く同意だ。同じように思う。
諏訪「でしょ?」
私 「どっちも負けると思うけどね」
正直な意見として、勝てる要素が全くない。いい試合をしてくれたら、そんな想いだった。
諏訪「そんなのマネージャーが言ったらダメでしょ」
思わず笑ってしまった。諏訪の言う通りだ。
私 「だって、そうだもん」
諏訪「そうだけど」
すると、ちょうど次の授業の始まりのチャイムが鳴る。教室内の生徒は、ゆっくり席に戻り始めた。最近、勉強もあまりしていないから、成績が落ちてきているのを感じながら授業を受けるのはなんとなく嫌だった。私は、英語のノートと教科書を机の中から取り出した。




