6月1日 紅白戦11(そろそろ)
中間テスト2日目。今日は、副教科中心だったということもあり、50分要さず、問題を解き終えたのだった。
ー5月22日ー
試合は、7回に入った。この回は、6番の星村からだ。ここまで、6対0という試合展開。雄大がいる白組もそろそろ点が欲しいところだった。すると、大きな声が聞こえた。どうやら、ファーボールで今田は、塁に出ることができたのだ。打席には、7番の橋川が入る。しかし、なかなか山城の制球力が安定しない。ボール!!。山城は、首を傾げながら、ボールを受け取る。白組のペースになりつつあった。次のボールも、ストライクが入らず、ファーボールとなってしまった。
ノーアウトランナー1.2塁で打席には、8番の今田が入った。ここは、確実に送りバントをしてくるだろうか?アウトにはなっても、ランナーを進めたいのが白組だろう。すると、きっちり送りバントを決めて、1死2.3塁で9番の岸辺を迎えたのだった。カーン!!大きな金属音だった。レフト前に打ち、白組は待望の先制点をとったのだった。ベンチは大盛り上がりだった。ベンチにいた雄大も拍手を送っていた。
ボールを捕球した蒼大は、力強く返し、2塁ランナーがホームに返ってくるのを防いだ。ワンナウトランナー1.3塁。ここで、1番に回ってくる。嫌だろうなぁ、紅組。もう一本ヒットがでれば、雄大に回ってくる確率も高くなる。1番の上川の打球はライト後方に飛んだが、スライディングしながら上手く捕球されてしまったのだ。犠牲フライとなり、なんとか1点追加することができたことは唯一の救いだろうか。これで、ツーアウト。いよいよ後がなくなってしまったのだ。
打席には、2番の一橋。回ってくる確率は低かったが、手袋をはめてバットを手にした雄大が見えた。6対2。この4点は、なかなか遠い。ピッチャーの山城は、帽子を被り直し、キャッチャーのサインに頷いた。どうも、今日の山城は調子が悪いみたいだ。ボール!!全然ストライクが入らない。結局、ファーボールとなり、2死1.2塁で3番の川崎が打席に向かった。同時にネクストバッターサークルに雄大が見えるのは、どんな気持ちだろうか。とても、気持ちが入っているように見える。
そんなことを考えていると、初球から川崎はバットを振り抜いた。打球は、蒼大のもとへ。二塁ランナーがホームめがけて走ってくるかと思い、豪速球をバックホームへと投げ込んだのだった。当然、二塁ランナーは三塁ベースに泊まることになる。そして、雄大へと打席が回ってきたのだった。




