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5月22日 紅白戦(兄弟対決)

 やっぱり来なきゃよかったかな?蒼大の言う通り、安易と来てしまった。試合は、ちょうど1回裏の紅組の攻撃をしているみたいだった。雄大がキャッチャーの姿で試合に出るのを見るのは久しぶりだった。


【紅組】         【白組】

 1番 青山晴人 二塁手 1番 上川孝  右翼手

 2番 新田大容 中堅手 2番 一橋御良 中堅手

 3番 橘櫂衣  遊撃手 3番 川崎大牙 左翼手

 4番 篠木蒼大 投手  4番 篠木雄大 捕手

 5番 脇直哉  左翼手 5番 黒田庄司 投手

 6番 源田雄二 捕手  6番 星村舎  一塁手

 7番 古山透  三塁手 7番 橋川伊都 二塁手

 8番 空田豊  一塁手 8番 今田裕三 遊撃手

 9番 深北星矢 二塁手 9番 岸辺真  三塁手


 私は久しぶりに、この中学校に来た。普段、弟たちの試合を見るのは、球場がほとんどだった。入ってすぐに曲がったところに保護者が何人かいたのでそこを目指して歩いていた。すると、手を挙げる人が、、、。


 橘「七海ちゃーん」

 

 なんか、この展開。この前もあった気がする。到着したと同時に橘が声をかけてきた。もう、着いてたんだ。部活はなかったんだろうか?


 私「来てたんだ」

 橘「面白いらしいよ」


 今日は、他の野球部員は来ていないみたいだ。


 私「今日の試合?」

 橘「うん」


 弟への想いが強いのか単純に暇なのかわからなかった。


 私「何が面白いの?」

 橘「やっぱり、七海ちゃんのところの兄弟対決でしょ?」


 兄弟対決ねぇ。そんなに重要なのだろうか?


 私「そんなに面白いかな?」

 橘「面白いよ。それに、次期キャプテンも次期レギュラーもかかってるしね」


 それは、あるだろうな。雄大も兄弟対決なんてどうでもいいと思っているんじゃないだろうか?それよりも、蒼大たちが引退した後、自分が試合に出られるかどうかはとても大事な気がしていた。中学校入学当初も、すぐ試合に出れると思ってたぐらいだから。本人からは、思いの外、レベルが高かったこと。3年生に混じれば自分は何者でもないと確信した雄大は、どこかやる気をなくしているみたいだった。


 私「そうなの?」

 橘「そうだよ。みんな大変なのよ」


 橘の言わんとしていることもわからなくもなかった。雄大が戻ってきて、蒼大がピッチャーマウンドに。攻守交代となった。

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