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4月24日 諏訪玲香

 昨日、若林くんに気づかれていたのは、正直、ビックリした。ただ、私が傑と付き合っていることを知っている人は、いないと行っていた。どこから、情報を仕入れたのか気になっていた。すると、前から諏訪がやってきた。


 諏訪「七海ー」

 私 「ん?」

 諏訪「今日は、いけるでしょ?」

 私 「何が?」

 諏訪「カラオケだよ」


 この前、諏訪が話していた遊びの話しを思い出した。


 私 「あぁー、カラオケね」

 諏訪「絶対、忘れてたでしょー」

 私 「うん」

 諏訪「うんじゃないよ」

 私 「ごめん、ごめん」


 私は、笑いながら話した。


 諏訪「今日、部活ないしいけるでしょ?」

 私 「今日、予定あるの、ごめんね」

 諏訪「何の予定?」


 今日は、傑とご飯に行く予定だった。でも、言えるわけがない。


 私 「ヒミツー」

 諏訪「もうー」

 私 「最近、誰と遊んでんの?」

 諏訪「いつものメンバーだよ」


 私たちは、中学校から同じ。


 私 「栞とか?」

 諏訪「そうそう」


 諏訪は、中学校でいたメンバーと絡むことが多い。1組の渡邉、入江、3組の湊谷、宮城。ひどい時には、そこに他の生徒も絡んでおり、とても多くなる。


 私 「あいかわらず、みんなでいるの?」

 諏訪「うん、みんな暇なのかな?」

 私 「あんまり、部活してないしね」

 諏訪「いやー、そうだよね。みんな中学校の時は、あれだけ真剣だったのに」


 中学校の時は、休む暇なく、みんな部活動に励んでいた。当時は、部活動で体育祭の練習すらまともにできていなかった。そんな時、夜に学校でこっそり、練習したことすらあった。あの時は、みんな活気盛んで、ケンカやトラブルは、日常茶飯事で起きていた。

 トラブルが起きるたびに、先生から呼び出しをくらい、1時間の説教をくらう。それは、私も同じだった。


 私 「私たちは、少しずつ変わってきてるのかな?」

 諏訪「少しずつ、現実見るというか、できないことに挑戦しないというか」

 私 「でも、それも仕方ないんじゃない?」

 諏訪「それが、大人になってことなのかな」

 私 「そうかもね」

 諏訪「でも、大人に飼い慣らされるのは嫌だな」


 諏訪の話に、妙に納得してしまった。でも、私たちが描いた高校生は、大人に飼い慣らされることじゃない。自分で決めた道を自分で歩いていける人。それが私たちの描く高校生なのだろう。

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