美味しい食べ物、皆の美味しいを守りたい!
これは幼い頃の記憶
私とクロード君と友達達で教会の学び小屋で学んでいる
小学校みたいなとこはお金持ちの貴族しかいけなから、お金の無い子供達は教会で教育を受けている
読み書きや四則演算、簡単な家庭科や歴史
最低限の自衛のための魔法訓練や体術訓練だったりするけど
それでもその世界の人達にとってはありがたいだろうな
今は授業の一環でお野菜の農作物を植えて自分を育てるっていう授業があったんだ
そんなこんなで、畑を耕してるとこだった
村の親切な農家の人の畑の一角を借りて作業を始める
正直、かなりキツイ
現代みたいに耕運機とかない中世みたいな世界での作業
腰が、体のあちこちが痛い
ましてや女の子にとってかなりの力仕事、重労働だ
一通り耕して、野菜の種を植えて
疲れ果て、水をがぶ飲みしながら休憩する
教師を兼任してるシスターさんが言う
「この一つの野菜にしても、育てる人、運ぶ人、売る人、料理する人いろんな人が関わって美味しく食べてもらおうっていう願いが込められているのよ」
私達はこの時は、シスターさんの言葉をなんとなく
ぼんやりとした感じでしか理解できなかったけど
後になって分かった
それはとても大事なことだったんだって
種を植えてからも毎日小まめに水やりしたり肥料を上げたり
毎日毎日観察日記をつけその野菜の成長を見守った
周りの子達は面倒くさいって言って半分くらい適当にやってるみたいだけど
私はそうは思わなかった
この小さな芽から成長して茎が伸びて葉っぱが生えて花が咲きどんな風に野菜なるんだろうかとか
自分で作る野菜ってどんな味がするのかとか興味は尽きなかった
前世の自分の時にも小学校でそういうのはあったけど、一年生の時だったからあんまり記憶に残らなかった、それこそただ言われた通りにしていただけだった
大きくなった時に、そのことの大切さや楽しさが分かってくるんて
そうしてしばらく育てていたある日のこと
夕方のある日、あともう少しで収穫時期って時に事件起こった
村の外に張ってある探知用の結界が反応した
何物かの侵入者を知らせを大人達の会議から盗み聞きした私達は
畑の方が心配になって来てみたはいいが・・・
「野犬!?」
「いや魔族だよマモリちゃん!」
目の前には魔族がいた
運命の巡り合わせ、タイミングが悪かった
最悪なことに、そこで魔族と遭遇してしまった
畑にお腹を空かせた犬型魔族が侵入してきたのだった
きっと彼等もお腹が空いていただけ
本能にしたがって餌を食べようとしてる、何も悪意があってしてるわけじゃないのは理解している
でも、この畑には私達の野菜だけじゃなく
村の農家の人達が作った野菜もある
だから
守らなくちゃいけない
私たちはそこら辺の石を投げて魔族を追い払おうとするが・・・
いくら全力投球しても子供の力で投げられた石は、魔族にコツンと当たっただけで落ちただけだった
つまり、ノーダメージだった
しかも、こちらに気づいた魔族がこちらを向いて敵意をむき出しにして威嚇してきた
ただでさえお腹が空いているのに、邪魔が入ったとなったら相当起こっているだろう
それに、彼等が人を食べるタイプの魔族かもしれないと
今更ながら頭に浮かんだ
彼等は狩りの対象を、私達に狙いを定めたかのようにグルルと唸り声をジュルリと涎をたらしていた
完全に私達の方を食べようとしている
やっぱり魔族さんたちも野菜よりお肉の方が元気がでるのかな・・・?
ってそんなことを考えてる場合じゃない
なんとかしないと・・・!
「このあっちいけ!」
そこでクロード君が機転を効かせた
クロード君は魔法を発動した
今私達使える魔法は松明の火程度しか火を灯せないけど
その松明くらいの火を近くにあった腕くらいの大きさと長さの枝につけ武器として
無作為に振り回す
すると魔族たちは立ち止り、にらみ合いの状態になった
「よし」
やった、効き目はあるみたい
あの子たちは攻めあぐねてる
動物なら火を怖がるのは当然だもんね
しかし・・・ここで更に予想外の事態が起きた
別方向から一匹、私の背後にいたのだ魔族が
背後にいた魔族は、気づくや否やすぐに私にとびかかってきた
「後ろから!?マモリちゃん逃げろ!」
というか思い出した
設定資料集に書いてあった、クロード君が勇者を目指すきっかけになる事件
漫画に描かれてはいなくて、簡単な文章だけ載ってただけだから気づくのが遅れた
この魔族達にヒロインちゃんが襲われて、怪我をしたことがきっかけでクロード君はそれ以降ヒロインを守ろうと身を盾にして頑張るんだ
その事件でクロード君自身も
ヒロインちゃんを庇いながらボロボロになりつつなんとか勝利って書いてあった
クロード君の負担にならない、足手まといになっちゃだめだ
戦わなくちゃ!
私は、近くにあった棒切れをもって魔族の前に立ちはだかる
「逃げない!クロード君は・・・私が守る!」
魔族が爪を尖らせ牙をむき出し襲いかかる
渾身の力で思い切り、魔族の頭を棒で殴るしかしあまり聞いてない
振り切った棒に噛みつかれ手から離れた棒が放り投げられた、唯一の武器を封じられる
さらに魔族は噛みつき攻撃をしてきた
噛みつきを両手で上あごと下あごを持って押さえつける
その後、相手の睾丸の辺りを蹴り一瞬だけ怯ませることに成功した
距離をとって、私は魔法を発動させる
体勢を立て直した魔族は、再び攻撃するため飛びかかる
私も地面をけって正面から突撃する
イメージしたのは何でも吹き飛ばす塊、単純な魔力の塊
攻撃魔法としは初級レベルだけど、小学生が使える魔法じゃない
一か八か、初めて使う魔法だから上手くいく保障はない
それでも!
これは相手を弾く強力な盾!
両手で形勢した魔力の塊を、魔族にぶつける
私は魔族の多き開いたその口に思い切り魔法を叩き込んでやった
すれ違いざまに胸に魔族の爪が腕に当たった、服と肉が引き裂かれ強烈な痛みと共に赤い血がしぶく
魔族はギャインって鳴き名ながら遥か遠方へと吹き飛んでいった
だけど、私も胸を切られた
「い、・・・いた・・い」
そのあまりの痛みで両手で体を掴み地面にしゃがみこみ、立つことができない
これが・・・クロード君が受けてきた痛みだというの?
「マモリちゃん!」
クロード君の悲痛な声が聞こえる
やっぱり・・・私はまだ弱い!
私に気づいた他の魔族がこちら向いて狙いを変えてきた
多分、動けない私の方が弱いから
弱い方を先に狙う、そう魔族たちは判断したんだ
絶体絶命の状況だ、どうすれば・・・
その時―
「お前らやめろー!」
「魔法発動・・・・・うわああああ!」
クロード君の叫びと共に、クロード君の両手に剣が現れた
魔力で形勢された黄色く光が伴う水みたいな透明な剣
クロード君が放った透明なの剣は、一振りで衝撃波を共う斬撃を繰り出し
魔族を吹き飛ばしていく
魔族達は形勢が不利と悟ると一目散に散り散り逃げて行った
クロード君が駆け寄ってくれた
「大丈夫・・・ごめんね僕のために・・・」
「だい・・・じょうぶ!こんなの全然痛くも痒くもない」
しばらくもしない内に、村の大人達の自警団がやってきた
大人達は僕らの姿と周囲の状況を見るなり、驚きの表情だった
それもそうか、子供二人だけで魔族を撃退したのだから
「二人だけで追い払ったのか・・・これは勇者になる逸材かもな」
こうして、魔族の村の侵入事件はなんとか解決した
お腹を空かせただけの魔族のあの子たちは今死んでいるかもない
人間が家畜を殺して食べるのと同じように、誰かにとっての「生きる」は誰かにとっての「死」だということを感じた
だから食べ物を食べる時は「いただきます」っていうんだろうな
そしてこのことがきっかけでクロード君は勇者としての素質を見いだされ訓練してどんどん強くなっていった
その後しばらく日にちがあけて
私たちは収穫した農作物をを調理して食べていた
その時にせっかくだから、自分達で料理もした
根菜類や葉物類、果物なんかも作ったので
サラダと野菜とお肉のスープにした
野菜を適当な大きさに切り
鳥の骨で出汁を取った淡黄色の澄んだコンソメスープに野菜と芋類と豚肉を投入
後は数分煮込んで
完成した
「いただきます」
「自分で作って収穫して料理した食べた物って美味しい・・・」
「うん・・・」
元々ヒロインちゃんは料理とか裁縫とか家庭的なことが得意だったので
その特技は正直役に立っていた、周りのクラスメイトや大人達もプロ顔負けの料理だって褒められてしまった
二人で美味しく食べていてふとクロード君は言った
「僕もっと強くなるよマモリちゃ守れる人になる」
「それならこっちこそ、クロード君よりもっともーっと強くなるもん!」
「あはは、じゃあ競争だね」
「私はクロード君と一緒に強くなる!」
私とクロード君は笑い合う
この時から、私は己の不足を感じると共に
クロード君と共に強くなるという思いが強くなった
そう、これも私のクロード君との大切な思い出
そんなことがあったんだ
時は戻り、祝福の儀式それから一週間
「きゃー、ティガ様にアリー様にそれにクロード様よ」
「今こちらの方を見てほほ笑んでくださったわ」
元々、入学試験でも話題になってのに
神様に認められた事でその話題性はさらに拍車をかけ
三人共イケメンなことから、学園の女子の話題は三人の話題で持ちきりだった
だけど・・・
話題になればそれだけ妬みや嫉妬も少なくなく・・・
「・・・」
それにお世辞にも普通の顔の私(俺)が三人の間に混ざっていることがおつらい
そんなことを考えながら、クロード君と一緒に食事をとっているときだった
「ちょっといいかしら」
私達の席に、一組の男女が現れた
詳しくは知らないけど見覚えはある
初日で一緒のクラスになった人達だった
今どき何時の少女漫画かってくらいの金髪縦ロールの女の子と紫色の髪を指でクルクル撒いている自分をイケメンと勘違いしてそうな細目で目つきの悪い男
他の生徒と違って派手な服装と髪型をしているので記憶に残っていた
そんな二人は、私達の前に立つなり
名前を名乗った
「私はブリトリア・スカーレット」
「そして俺が最高の妹の兄、ユーリ・・・」
「お兄様は邪魔」
「なっ・・・ブリトリア~」
金髪縦ロールの女の子はブリトリア・スカーレット
髪の毛クルクル二人は・・・何か妹に名乗りを遮られたけど
多ユーリ・スカーレットかな・・・?
兄妹の関係なのか
でも私たちと特に接点の無い二人がどうして話しかけてきたのか
次にブリトリアさんから出た言葉に私達は目を丸くする
「あなたに決闘を申し込むわ」
「・・・え?」
「決闘っていきなり言われても・・・」
私とクロード君はいきなりのそんなことを言われ顔を見合わせて困惑していた
そんなことをして何の得があるのだろうか
そもそも、学園内での私的な決闘は校則で禁じられている
二人の言っていることの理由も分からなない
「その顔、理由が知りたいそうな顔ね」
あ、こういう人の話を聞かななさそうなオイプにしては気が効く
こっちの考えを察したのだろう
ブリトリアあさんは理由を述べる
ただその理由が
「理由なんて庶民の癖に私たち貴族より目立ってる、それで十分ですわよね」
「そんな理不尽な!」
あまりにも荒唐無稽で理不尽だった
「お黙りなさい・・・目障りなのよ!」
「あなた達が来てから、お兄様はクラスで二位で話題にもならない」
「そうだそうだ我が妹の言う通り、俺が本当は一位なんだ!中等部までがそうだったのだからな!」
ブリトリアが激昂して、扇子を乱暴に振った時だった
テーブルに置いてあったサラダと野菜スープが床に落ちて中身が散乱してしまった
衛生面の問題もある、食べることができなくなってしまった
食べ物が落ちたことに気づいたブリトリアさんは
気づきはした
だけど
「あらごめんさない、庶民は食べてる物も貧相なのねまた買えばいいじゃない」
「よせないか妹よ、こんな物でも食べものらしいじゃないか・・・まぁ俺達は庶民の育てて調理した料理なんて汚れているだろうがな」
落ちた食べ物のことなど蚊ほどにも思ってないようだった
ブリトリア兄妹が突っかかってきた理由は理解はできなくとも納得という合点はいく
だけどもう今はそれはどうでもいい
私は・・・私とクロード君怒っている
なぜなら
「・・・けせ」
「・・・取り消せよ、謝れ」
「ちょっと・・・何よ」
私がブリトリアに対して怒気の混じった声で言うと
ブリトリアは平静を装っているものの怯んで冷や汗を描いていた
続いてクロード君も言ってくれた、殺気混じりで
「食べ物を粗末にするな!食べ物には色々な思いが詰まっていて・・・」
「農家の人作って、パティシエの人が作ってくれた・・・」
「美味しく食べて欲しいって思ってくれた人達に謝れ」
私達の前で食べ物を粗末に扱ったからだ
村にはその日食べるのにも苦労するくらい貧しい家庭もあった
それなのに、それをこんな・・・・!
「何マジになってんだよ食い物ごときで・・・それより貴族に立てついてどうなるか・・・・」
それに対し、ユーリ・スカーレットはクロード君に殺気に肩をびくつかせながら
その場を流そうとする
こんな安い挑発にのるのは馬鹿椎しいけど
貴族がどれだけ凄いのか全然分からないけど
今ここで逃げちゃいけない気がする
「いいよ、受けてやるよ決闘」
「そ、その言葉確かに聞いたぞ・・・録音魔法で証拠も取ったぞ」
「明日の午後、授業の模擬戦で・・・ただしその日先生は病欠だ審判はクジで観客から10人決める公平になぁ」
「始まる前に逃げることオススメしますわオーホッホッホッ」
そうスカーレット兄妹は一方的に場所と日時だけ告げて去っていた
なんというか・・・今どきオーホッホッホッとかいう高笑いする人いたんだ
よく考えたら異世界だしいても可笑しくないか
しかし、面倒くさい人達に目をつけられてしまった
その理由がクラスで一位を学園で上位の成績を納めてる私たちが気にいらないからっていう
いちゃもんもいいとこの理由でだ
「いいの?まぁ俺もいいけど」
私はクロード君に聞いてみた
もしかしたら無難に受け流して置けば良かったかもって
「本当はこういう争い事はすきじゃないし、挑発に乗る俺達もみっとまないし馬鹿だ」
「うん・・・」
「こいつらは食べ物じゃなく人の思いも馬鹿にした、ここで引いたらダメだ」
聞くまでもなかった
クロード君も私と同じだ
許せないものは許せない人の思いを踏みにじったあの二人を
「俺も同じ気持ちだよクロード君」
そううして、私達は明日の決闘まで戦略を練りながら一日をすごすことになった
そこにアリーさんとアンズさんが現れた
「クロード、マモリ・・・大丈夫か?相手が誰だか分かってんか?」
「そうですね、相手は有名な伯爵貴族のご子息です・・・実力の方も高いと評判ですし」
一日後私達は授業で使う模擬戦闘の闘技場まで来た
中央は砂場になっていて、それを囲むように円状に階段式の観客席がある
まるでテレビで見たギリシャのコロッセオそっくりだ
「逃げず来たことだけは褒めてやる」
誰が逃げるものかって言ってやりたい
「ルールは簡単前に言った通り審判は観客から10人多数決、俺達兄妹とお前らのタッグ戦、制限時間は授業が終わる一時間魔法と武器の使用以外の毒物や魔法道具の使用は反則とする、勝敗の判定は相手にまいったって言わせるか気絶させて5カウントどうだ?」
「ああ、それでいいぜ」
そしてそれを見届ける観客の中に
「へぇ決闘か・・・少し見物していくか」
ティガ・クロノと
「やるからには頑張れよー二人とも」
「ノリノリですねーアリーさん」
アリー・アスタロトとアンズ
「あの始末に終えない馬鹿兄妹にムカついているけど、勝負事態は面白そうだしな」
さらに二人が来る
「それで代わりに倒して貰ってスカってしようってかアリーっち」
「クーちゃん達も来てたのか、おう隣り空いてるぜ」
クゥ・アクァとジークゥ・アクァ
二人はアリーとアンズの傍にすわる
何故か解説役を買ってでて勝手に始めた
「解説はクゥ・アクア、実況は愛しの弟ことジークゥでお送りします」
「姉様、あまり大声では喋らないでくださいね恥ずかしいから」
そんな雑談をしながらクゥは気づく
ブリトリア・スカーレットの背後にキラリと光る魔力光
「今のは・・・設置魔法?」
彼女がが細工を仕掛けたことを
「「始め!」」
審判の合図と共に
私とクロード君は武器を構えた
決闘が開始された