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3/8

大好きな神さまへ、異世界でも大好きです

私の名前は銀杏杏いちょうあんず

「神さまどうして、この子が生まれてきたんだ」

「この子が普通じゃないのも私が幸せじゃないのも・・・きっと」

私の両親は子供わたしが嫌いだ

望まれず生まれた子供わたし

勉強も運動も人より劣り、人との関係も上手くいかず

やることなすこと何もかもが不幸、誰かに怒りをぶつける?悲しむ?

誰かのせいにして、それで解決する?いいや

一時的な慰めだ、一生みじめな気持ちは変わらない

相手が悪くなかったら自分が悪い気分になってしまう

でもある日解決した

リィズって人が描いた少女向けのヒーロー番組

だから全て・・・


「私が不幸なのは、きっと神さまを信じていないせい」


自分が神さまへの願いが足りないからだと思っていった

パトカーのサイレンの音がマンション部屋の窓から聞こえる

もう来たんだ、早いな

邪魔者が玄関の扉を叩く音が聞こえる

あ~あ、もうだめだいつもみたいに逃げられない

捕えられて使命を果たせないのなら・・・

この世界にいる意味はない

全ては神様のためだもん

マンションのベランダから身を投げる

羽を失った鳥の気持ちが今なら分かる、落ちるだけだ

この世界への悪あがき

あの世行の電車に乗ってさらば

私は死んだ

でも私はやっぱ悔いていて


ねぇ神さま、私は上手くやれたかな?

でもまだ足りないよね、もっと救わなきゃ


だってワタシはカミサマの・・・愛されてる奴隷ちゃん

「ここ・・・どこ?」

目が覚めると私は電車に乗っていました

電車の座席に眠るように座っている私

私の目の前には綺麗な男の人がいた

効果音がつきそうなくらいキラキラした雰囲気

漫画で出てくるイケメンってやつでしょうか・・・?

しかも、彼の周りには本がふわふわと空中で漂っていた

「ようこそ、始めまして私は神様・・・ライアと申します」

目の前の男の人はライアと名乗り私にほほ笑んでくれて・・・

私の気持ちは高揚していき・・・

「神様なのです!想像通り!」

興奮して声が大きく話してしまうのです

「この目で会えるなんて感激なのです!私、神様さんの天使です!」

何故なら、私が信じている私の想像通り神様がそこにいたから

死んだはずの私を天国へ連れていき、周りに本を浮かべ、こんなキラキラしたオーラを纏っている人は

これは神と言って間違いないでしょう!

間違いないでしょう!

間違いないでしょう!

私が目を輝かせ見ていると、神様・・・いえライア様は微笑み返してくれました

ライア様は言葉を続けます

「ええ知っていますよ、杏の活躍で多くの人間に救いが訪れました」

その言葉に私はこの世(あの世だけど)最高の幸せを感じた

「えへへ褒められたのです」

私は顔全体が緩み笑みが止められない

だけど・・・

ライア様は言葉を続ける

「しかしはまだ杏は救われてない」

「え・・・私・・・がですが?」

その言葉に私は、驚く

正直、しかしまだの時は

ライア様は確かにはっきり言いいました

私が救われないと

戸惑い

私は、今までの人生で自分の人生のほとんどを神さまに捧げてきた

自分の幸せは神さまが幸せになることだと思ってきたからです

その神さまが自分に自分に幸せになれと言うことは

それが神さまの願いで幸せに繋がることなのでしょう・・・か?

「ええそうです、杏は今から新しい世界で自分の最後(幸せ)を見つけるのです」

私は・・・どうすべき

「新しい世界で同じようにするのもいでしょう、悲しいことにこの世界の人は神様が嫌いな人が沢山います」

新しい世界でも救われない人は沢山いる、

「ですが今度は自ら命を絶ってはいけません、それだけはお約束できますか杏」

そう言うと、ライア様は腰をかがめて小指を差し出してくれます

これは日本で言うとことの指切りげんまんのポーズです

神さまでも庶民の事を知ってるのですね、よけい感動しました

「その世界で、もっと沢山の人を幸せにし役目を果たしあなた自信の最後(幸せ)を見つけなさい」

神さま・・私のような下賤で哀れな奴隷ちゃんでも

幸せになれますか・・・?

私は決めた

「・・・分かりました!神様の言う通り・・・私は」


「私を殺してくれる人を探します」

私が幸せになって神さまに喜んでもらい

幸せに生きて幸せに死のう

「それでいいのです」

私の言葉を聞いたライア様はにっこりと笑った

それはまるで神さまの様でした

電車が終着駅にたどり着く

ドアが開いて、真白い光が差し込む

そこを降りれば異世界へ行けるらしい

「それではいってきます神さま!」

座席から達、一歩を踏みだし、ドアの外へ出る

その先に待つ私の終わりは―


「お嬢様、おはようございます」

「うん・・・おはようございますです」

目が覚めると

私はクロノ神聖国という異世界の国の貴族の男爵令嬢として転生していました

鏡を見ながら侍女に化粧と身支度をしてもらう

ピンク色のドレスを来た栗色の青色の瞳の栗色の髪のツインテールの女の子

身長は154㎝で年は14歳、前の私と同じだ

名前はアンズ

私には今二つの記憶と人格が融合している

一つ目は転生前の銀杏杏としての人格と記憶

二つ目は14歳までアンズとして生きた記憶と人格

14歳の誕生日に転生前の記憶が蘇った

そして、この貴族の家はあの神様ライア様を昔から信奉するクロノ聖堂教の偉い地位にいる司祭の由緒正しい家系らしいです

この世界にもライア様がいることに私はちょっぴりすごく感動してました

「今日もしっかり使命を果たしていきなさい」

支度を終え両親から今日の挨拶を受け取った後、食事の為に調理場へ向かい廊下を歩いている時でした

見知った顔が居たので声をかけておきましょう

「おはようございますクリス君、今日も良いどす黒いオーラです」

彼は目覚めて一週間後出会った私の盟友クリストファー・ニトです

彼もクロノ聖堂教の由緒ある異端審問官の家系の人間らしくて、昔からクロノ聖堂教へ貢献しています

172㎝の身長で紫色の髪、黒いローブ、家紋の入った紫色の紳士服が特徴の男の人です

性格は暗くてぶつぶつ何言ってるか分からなくて研究のこととなると見境ないです

それと、生活力がことごとくないです

料理は壊滅的、洗濯は一か月に一度、掃除は触手の餌にする

好きなモノはライア様(熱狂的信者)、薬の研究、触手の研究、聖女の研究らしいそうです

フードと前髪で隠さなければ結構なイケメンさんなのですが・・・

「朝から追跡者ストーカーか?・・・うざい」

少々お口が悪いとこがありまして

事あるごとに、うざいとか言ってくるんですよ

私はクリストファー君のライア様とは真逆のどす黒いオーラ好きなんですが・・・

血塗られて真っ黒な手の私と同じみたいで、親近感湧くんですよね

「私メンヘラじゃないもん!」

「うざい」

そして・・・

実は、クロノ聖堂教は・・・


昔漫画で見た魔法天使少女のような正義の味方ヒロインだったのです


私は夜の路地裏でクリストファー君と一緒にて走っている

私たちは男女数人を走って追いかけている、異端者わるいこ

私の手には戦闘で使う様な鋭利なナイフが握られてる

逃げられないと悟った、数人の男女はこちらに向き直って戦闘態勢をとる

相手から炎や氷といった魔法が発射され、こちらを攻撃してきます

発射される瞬間、どんな属性の魔法が発射されるか分かった

私はその攻撃を、そのオーラから魔法の軌道を予測して攻撃を躱して男女に接近する

ライア様はこの世界にくる時、私に特殊能力をくれました

その一つが、相手の持つ体から微量に発せられる魔力の形をオーラとして感じられる力

私はその力で見たオーラから放たれる魔法を予想し、その軌道を予測し避けた

私はナイフで数人の異端者の内一人の男へナイフを首元へ切りつける

首の頸動脈を切られた男は、首から赤い血を吹き出し倒れる

仲間をやられた異端者は懐から剣を抜き襲い掛かる

ナイフで剣を弾き、ナイフを投げる

ナイフは相手の脳天に刺さり一人救った(倒した)

一本失ってもナイフはまだある全身に仕込んでいる

続けて太ももにベルトで納めていたナイフを屈んで抜き、投げる

投げられたナイフが、相手の心臓に刺さり

また一人私は、救っていく

回し蹴りで首を折る、手を相手の胸に当て雷の魔法を直接相手の心臓へ送り込む

AED(自動体外式除細動器)の要領で相手の心臓と体はビクンと跳ねて動かなくなる

電撃魔法を相手の額に撃ちこみ脳を麻痺させ動けなくする

辺りは血の海に染まっていく

勉強も運動が苦手な私でも一つ得意なこと

それは不幸な人を救う(相手を効率的に殺す)こと

それだけは得意だった

刺殺、絞殺、毒殺、3Dプリンタを用意た銃殺、方法としてAEDを使ったこともある

彼等は、その名の通りクロノ聖堂教の敵・・・

ライア様を信じない国内に蔓延る国家転覆を謀る不安分子

そんな異端者わるいこを狩るのが私の家の役目

実際に、異端者の中には他国の間者が紛れ込んでいいるんですよね

それ抜きにしても、ライア様に立てつく人は許せませんが

人は私達を薔薇騎士団というのです

秘密警察みたいな風に言われても、私達は正義の味方ヒロインなのに

先ほどの人達は全員は殺さず一人を残しておく、情報が聞き出せるかもしれない

私とクリストファー君は残された女性の服の首根っこを掴んで二人で引きずって運ぶ


その後、一時間もしない内に

クリストファー君の屋敷の地下にある地下牢の拷問部屋へ移動しました

椅子に異端者の女性が手をひじ掛けに乗せた状態で縛り付けられてる

「目覚めましたよクリス君」

異端者の女の人は怯えながら私達に救い(助け)を求めてきました

「わ、私なんにも・・・なんにも知らない・・・!頼まれたものを運びっ」

「え~、本当ですか?体に聞いてみましょう」

ボキ

一つ、指を折る

ジュウ

折った指へ焼き鏝を押し付ける

「本当のことを話しましょう、神さまの前で嘘はだめです」

私は、顔を近づけ笑顔で語りかける

女の人は泣いて怯えてるだけで話そうとしくれません

「やりすぎるなアンズ、こいつにはまだ死なれてもらっちゃ困る」

そこへ、今まで壁端で様子を傍観していたクリス君がこっちに来る

「口を割らないなら今からこいつの頭(脳)に直接聞くまでだ」

そう言うクリス君の背後にはピンクや紫色の生物のようなモノの触手が多数生えていていた

そう彼は、その異端審問官の家系に恥じず

異端者のお話合い(拷問)を担当しています

お話合いに触手や薬を使うのは趣味の延長線上だととの

クリス君が育てた触手が女の人の耳辺りに這いよる

そして・・・

「うわ~、クリス君の触手は相変わらずドン引きです」

女の人が悲鳴や叫び声が地下牢に響く

そこからの光景はそれはもう救いのある光景だった

私は思わず、クリス君に感嘆の言葉を漏らす

「クリス君は私より救われてる人間ですね」

「お前も大概だよ、あとうざい」

クリス君は少し呆れたように、でも薄ら笑いかのように口角を釣りあげました

神さまのためにもっと頑張らなきゃ

そして、自分だけの幸せを見つけよう

「マリーゴールド様とフリージア様も頑張ってるし」


「アンズ、ローゼス学園にいきなさい・・・クリストファー君の助手として」

ある日私は、ローゼス学園という場所にいくことになるのを告げられた

内容は、生活力の無い17歳のクリストファー君の学園での寮生活でのサポート

まあお掃除と料理は得意ですからいいですけど

ちなみに本物の同姓同名のクリストファー・ニトは消してあるらしいです

それと・・・

「神のお告げに出てるんだ」

「第三王子とシャルロット・ウィステリア・・・それとマモリ・ミズクを抹殺せよと」

わるいこの暗殺でした

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