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2【クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。俺達は魔王を討伐して欲しいと乞われ、】

何だかなあ。

 表の地球に帰還して約半年が経過した。

 肉体を作り変える際、顔や眼は勿論、身長や体格も大きく変えた。

 そうして俺は今、帰国子女の高校二年生をやっている。

 帰国子女という点以外に特徴のない平々凡々な男。

 容姿も能力も態度も全てが一般的で、可もなく不可もない。

 前回は手にできなかった普通の日常。無為かも知れないが幸せを感じる。

 欲を言えば家族が欲しかったが、流石に無理があるから諦めた。

 前回は一生涯感情を殺し続けたのだし、諦めようと思えば簡単に諦めは着く。

 が、諦めるのは家族という形だけだ。

 あの懐かしい人達との交流を諦める気はない。



「何読んでんの? 村雨さん」


 言いながら、彼女の背後から手元の本を覗き込む。


「何でもない」


 しかし彼女は素っ気なく立ち去ってしまう。

 あからさまに拒絶されていた。

 無言で彼女を見送るのは俺で。

 近寄るなオーラを出している彼女は村雨(ヒナ)

 俺の姉だ。

 一二年ぶりに再開した姉は随分と変化していた。

 五歳の頃は活発で頭の悪そうな人だったのに、今は暗い本の虫。

 人は変わると理解していたが、翻ってこの一二年間、俺や施設の関係者は大人も子供も大して変わらなかった。

 俺達がおかしいのだと理解しているが、大きく変わった姉に少々戸惑ってしまう。

 期待があったのだろう。

 昔の、幼い頃の何某かを望み、姉に期待をしていた。

 だからこそ、姉の変化に俺は戸惑っているんだろう。

 他者への期待を自覚したのは初めてだ。

 その事実が戸惑いを強くすると同時に、しかし喜びも感じられた。

 前回との違いが、変化があることが嬉しかった。

 この一二年間、いや、前回の八七年間、一度も得られなかったものを、俺は今手にしている。

 そして、これから先も多くを手にできるはずだ。

 楽しみだ。



 やけに暑く、荒んだ空気に満ちた世界。

 視界は淀んでいて、一メートルも離れれば人の見分けは付かないだろう。

 辺りには俺達以外に影一つ無く、どこまで行っても不毛の地が続きそうだ。

 そんな場所に俺達は召喚された。

 声のみで姿の見えない召喚者の説明や願いに対し。


「いやあり得ないだろう? モニタリングじゃね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「僕たちは普通の高校生ですし、家族だっています。申し訳ないですが、地球へ帰らせて下さい」

「そうよ! 戦う力なんて無いし、第一あなた達の世界と私達は関係ないでしょ!」


 等々、クラスメイトは様々な反応を見せている。

 しかしそんな彼らを気にする様子もなく、声だけの召喚者は一方的に告げる。


「━━我々も、この行いの意味は理解しているつもりです。それでも、その上で、我々はこうするほかなかった。この声を誰かが聞いているのなら、召喚は成功し、我々は消滅しています。我々が消滅している以上、貴方(がた)に選択権はありません。魔王を倒せば確実に帰れますが、倒さなければ帰れずにこの世界で死にます。戦ってください。貴方方なら決して不可能ではない」


 紆余曲折の果て、俺達は三年の時を経て魔王を討伐した。

 そしてその瞬間、クラスメイト全員、死者は蘇生された上で地球へと帰ってきた。

自分で読んで自分で引いちゃう文章になる。

有り体に言ってキモい文章なんだけど直し方がわからない。

1話2話は絶対書き直します。内容は変えないつもりです。

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