第一章 第二話
??「おっと、未だに実況の私の名前が??のままだぁ〜これはどういうことだ?え?本編で出るまでこのまま?で、でも、予定として私が出る機会ないみたいなんだけど?と、とりあえず、第二話どうぞ!
二、
「へぇ、ここがあなたの家なんですか〜」
のほほ〜んとした調子でそんなことを言う、ゴミ箱から現れた天界の住人、バレル・バレット。金髪に翡翠色の瞳の少女を家の中に入れ、俺はとりあえず緑茶を出しておいた。
「え〜と、甘いものとか大丈夫か?」
「ええ、大好きですよ♪嬉しいですね〜ちょっと人間界不安だったんですけど、あなたみたいな人がいるってことだけで嬉しいですね〜」
ほぉ、過ごした時間が一時間ぐらいでのほほ〜んとしている天然だとおもっていたが不安を感じていたんだな?
「不安?どんな不安を抱いていたんだ?」
「えっとですね〜………お茶菓子に辛いものを出すとか〜………」
油断大敵だな………ちょっと油断するとこいつはぼけるからな……
――――
「いや〜ゲームって面白いですね〜」
相手をハメコンボでボコボコにしながら隣でそれを見ている俺に笑いかけてくる。む、これほどの腕前を見るのは久しぶりだな。
「あ、こっちのゲームは何ですか?」
「ああ、それか?それは友人が置いていった恋愛シュミレーションゲームという奴だ」
興味を持ったのか、それを開ける。俺はまだそれをしていないのでどういうものかわからないのだが、格ゲーを取り出すとそっちをセット。
「するのか?」
興味を持ったのか説明書を読んでいる。どうやら学園もののようだな。
「ええ、させてもらいます!見事ハッピーエンドまでもって行きたいとおもいます!」
ファイル名をバレルとつけるとバレルはゲームをスタート。
「主人公は転校するところから始まるみたいですね?」
画面にはバレルが言うように優男が自己紹介をしているところだった。
じゃ、以下はバレルがやってるゲームの中身でどうぞ。ああ、主人公の名前は一応バレルってことにしておくから。
――――
バレル
「はじめまして、バレルです。これから色々とわからないことがあるかも知れませんが、お願いします」
先生
「はい!では、バレル君は悪いけど…………」
(どうせ、一番後ろの席とかそういうのだろ?ほら、後ろの席に不自然に開いてる席があるみたいだぜ?)
(でも、この先生も攻略できるみたいですよ?あ!早速選択肢が!)
A、先生に従う
B,そこに開いている席に座る
(Bにいきましょう!)
(どうぞ、ご自由に………俺がやってるわけじゃないから)
バレル
「先生、僕、そこの開いた席がいいんですけど………ちょっとまだ先生ぐらいしか話せる感じの人がいないので………」
先生
「え?そ、そうね、わかった」
(おいおい、先生の今の態度は何だよ?早すぎじゃねぇか?)
(わかりませんよ?意外とかっこいいなぁとか主人公のことをおもっていたかもしれません)
先生
「じゃ、休んでいる田中君の席を後ろにして、バレル君は今日からここね?」
バレル
「はい!先生、よろしくお願いしますね」
(田中君の席が後ろに行っているが、主人公が座るはずだった席の隣の女子生徒が面白くなさそうな顔してるぞ?そっちがメインヒロインじゃねぇのか?)
(いえ、私的にはやはりサブから攻略していきたいんで………)
一時間目の授業は終わり、僕の始めての休み時間がやってきた。誰かに話しかけることにして…………
A、僕は近くの女子クラスメートに話しかけた。
B、先生に授業について話しかけることにした。
(先生ルートならBだな?)
(そうですね、ですけど今回はAを選びたいとおもいます。なんだか罪悪感を覚えちゃいました)
バレル
「えっと、次の理化室ってどこにあるのかな?」
話しかけられた女の子
「え?え、ええとそれは………」
先生
「あら?理科室?私が教えてあげるわ、バレル君」
(………先生が割り込んできたな?)
(やっぱり二股をかけようとしたのが失敗だったようですね、一瞬ですが先生の瞳の奥に暗い光を垣間見ました………)
先生
「さ、こっちよ」
バレル
「あ、先生………」
A、手を繋ぐ
B、心を繋ぐ
(おい、AもどうかとおもうがBのほうはまったく理解できんぞ?)
(じゃ、Bにして見ますか?)
(ま、俺のことじゃないから………)
バレル
「先生、先生とは心がつながってますから大丈夫です」
先生
「ば、バレル君………ちょ、ちょっと先生用事思い出しちゃいましたわ!ご、ごめんね?」
バレル
「……………こほん、理科室、結局わからなくなったから教えてくれないかな?」
話しかけられた女の子
「え?う、うん!」
(すげぇ、この主人公様々な修羅場を潜り抜けてきた猛者か?)
(すごいですね〜)
―――――
開始一時間ほど経って、主人公バレルは登場してくる女の子にちょっかいを出しまくったり、もうどれほど浮気をしているのかわからなくなってしまっていた。
「そろそろ佳境ですね?」
「いや、既に泥沼状態だろう?」
―――――
バレル
「…………また、無言電話…………」
母
「バレル、そろそろ警察へ…………」
(ほら、どう考えてもこれは犯罪レベルだぞ?)
(ちょっとやりすぎましたね)
A、あと一日待ってみる
B、今すぐ警察へ!
(あえてここはAを選びます!神様、お願いします!この主人公にハッピーエンドを!)
(浮気者にか?どう考えても地獄逝きだと俺はおもうけどな?)
バレル
「いや、あと一日待って、知り合いにそういういたずらしてくる奴がいるから………じゃ、お休み」
母
「そう?こまったお友達ね?だけど、それなら仕方がないわね………友達は選びなさいよ?」
(うぉい!お母さんも心広い人物だな?俺だったら行くぞ)
(ま、色々とあるんでしょうね?)
僕は布団の中に入ると…………そこには人肌のぬくもりがあった。
バレル
「え?」
先生
「ここまで来ちゃった♪いただきま〜す!」
―――――
俺は画面に映し出されている『あなたは盗られました』というENDになんともいえない気分となったのだった。
「ただいま〜兄さん、ちゃんとお昼食べた?」
「や、やべぇ!妹が帰ってきた!」
「え?」
あわててゲームを消し、ソフトを箱に戻してバレルを抱えると俺は裏口から家を飛び出したのだった。ううむ、あのゲームは友人に返さないといけないな。




