第23話 初クエスト
翌朝
俺は日が昇って外が明るくなった頃に目を覚ました。
流石は活気のある街だけあってもう既に外は騒がしかった。
ラーニャの方を見たが、まだ寝ていた。
もともと疲れていいたから寝ていても問題はない。
自分はとりあえず今日持っていくものの整理を始めた。
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準備をしているとラーニャが目を覚ました。
「ん・・・おはよう・・・」
ラーニャはそう言うと伸びをしながら起き上がった。
思ったより早く起きたのでまだ準備をしている途中だ。
「あれ、もう準備しているの?私寝坊したかな」
「いや、疲れていたから別にこれくらい寝ていてもおかしくはないよ、むしろ早いくらいじゃないか?」
「そう、なら良かった」
ラーニャはそう言うと自分の身支度を始めた。
しかし思ったより早く起きたな。
実際自分が起きてから1時間も経っていないんじゃないか?
おかげでまだ荷物の準備ができていない。
本当なら今頃準備が終わっていても良いのだが、あることの確認を忘れていたから準備が出来なかった。
「なぁ、ラーニャ、森ってどれくらい深いと思う?」
「え、何で?」
「クエストの場所は近所の森って言ってただろ?だけどその森の大きさがわからないからどれくらいの装備を持っていけばいいのか悩んでいるんだ」
俺は森の深さがわからないでいた。
とりあえず深いのならそれなりの装備を持っていけば良いのだが、浅かったらそれは単なる邪魔にしかならない。
戦闘にも支障をきたすかもしれない。
「でも、キトカからラプアに来るまでの途中に見てきた感じなら、この街の周囲は結構手入れされているみたいだし、軽装備でも大丈夫だと思うよ?」
確かにこの街の周囲は森も含めてしっかりと手入れされている。
ラーニャの言うとおり、別に軽装備でも大丈夫かもしれない。
「分かった、それなら個人装備とバックパックくらいで大丈夫だな」
ラーニャの意見を聞いて考えがまとまった俺は準備を再開した。
それから少して準備が整った俺とラーニャは食事を取るために宿の近くの食堂へ行った。
とりあえず持ってきた装備は、ベルトキットと付属品一式、マガジンポーチに入れた予備弾倉は6本、拳銃用は1本だ。
バックパックには食料と、ポーチ入れた弾倉とは別に、予備の弾を突っ込んである。
残りは倒した後にはぎ取るアイテムなどを入れるために空けてある。
銃は俺がHK416、ラーニャが89式小銃、SIG P220は両方が持っている。
以上の装備だ。
「確か今日はクエストを行うんだよね?確かビッグラビットの討伐だっけ?」
朝食を食べているとラーニャが聞いてきた。
今回のクエストで倒す目標はビッグラビットだ。
見た目は見たことがないからわからない。
とりあえずでかいウサギだろう。
「ああ、どんな相手かはよくわからないが、とりあえず気をつけていこう」
「うん」
実際は初クエストで自分も緊張している。
だが、気をつけていればどうにかなる、多分。
そして食事を終えた俺達は銃を持って初クエストへ向かった。
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街の門を出て30分ほど歩いた。
森と言われていたが、街の近くだからそこまで大きくないのだろうと思っていたら大間違いだった。
そこは鬱蒼とまでは行かないものの、かなりの木が生えていた。
「・・・深いな」
「・・・深いね」
俺とラーニャは森の前で立ち止まっていた。
この森でビッグラビットを探して倒せということらしい。
考えても見れば、討伐依頼が出ているということは、そこに魔物がいると言うことだ。
魔物がいれば近づけないから、手入れされていなくて当たり前だった。
「・・・とりあえず、行くだけ行ってみるしかないな」
「そうだね」
こうして俺達は森の中へ入っていった。
皆さんお久しぶりです、天津風です。
とりあえず一言。
夏休みには、しゅくだいというきほんにしてさいきょうのてきがたちはだかっていた!
とまぁこの理由の他に家の事情などでなかなか執筆時間を確保できませんでした。
この話もまだ納得できる文量に到達していませんが、とりあえず生存報告のために投稿しました。
色々と忙しいですが頑張ります。
誤字などがあればまたご指摘ください。




