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「準備は出来ましたわね?みなさん」
「うん!大丈夫だよ!」
「んっ問題ない。」
「はい、いけますです」
「準備運動は済んでるぜ」
「それでは歌い始めます!」
フロアBOSSへと続く扉が開かれる。そこに待ち受けるはオルタナ・ゴーレムの強化種。
『黒翼』前衛の4人私、セルフィ、ゼム、ミリシアに羽が生える。
私の弓とメイの『集大成弾』が放たれる
2本の『エレメンタルバースト』の劣化版がオルタナ・ゴーレムを捉える。
初手はこちらがもらった。オルタナ・ゴーレムがのけぞっている間に接近する。
私の大剣とオルタナ・ゴーレムの槍が交差する。力は互角。
「正面は任せて!」
「任せましたわよ!」
オルタナ・ゴーレムを囲むように私達は配置につく。
肩に搭載されたミサイルとレーザーが全方向に襲ってくる。
私達はそれを回避・撃ち落しながら攻撃を加えていく。
㏋を半分削ると同時に中心にある魔核が明滅し始める。
「アレが来るよ!散開!」
オルタナ・ゴーレムを中心とした大爆発『フレア・ノヴァ』が放たれる。被弾は0。
馬部分が分離し、オルタナ・ゴーレムに鎧として換装される。
全ての能力が向上し、遠距離の火力が増す。
オルタナ・ゴーレムを中心に閃光が解き放たれる。
ミリシアとミニシアが『双翼撃』を展開し、威力を弱めることに成功する。貫通してきた閃光が私達を掠めていく。
「これじゃあ近寄れませんわ!」
攻撃の合間を縫って弓と銃で攻撃を仕掛けるが、弓が尽きてしまう。
私達は被弾覚悟でそれぞれの方向に走り出す!
ヘイトを集めていた私とメイに向かって攻撃は集中される。
それぞれに『双翼撃』で防壁を張る。私がヘイトを集めるしかない!
『地裂斬』によって足場と隠れる場所が増える。
出来上がった足場を起点として私はオルタナ・ゴーレムへと近づき、大剣の一撃を与える。
近接戦に移行させることに成功した。再びそれぞれがオルタナ・ゴーレムを囲む形で攻撃を再開。
しかし魔核が明滅し、『フレア・ノヴァ』が放たれる。オルタナ・ゴーレムを中心に大爆発が起こり、みんな吹き飛ばされてしまう。
近づけば、『フレア・ノヴァ』遠距離では閃光が飛んでくる。強敵だった。
遠距離戦・近接戦を交互に繰り返す。私は魔核の部位破壊を狙う。
概念さえ発動できなくなれば、近接戦で安定して戦うことが出来る。
『双龍斬!』私の連撃が魔核を捉えた。オルタナ・ゴーレムには魔法がほとんど効かない。
私は今回、近接火力を求めていた。
魔核にひびが入る。あと少し!
「貫けー!!」
魔核に双剣が突き刺さり破壊する事に成功する。
「やりましたわね!」
「うん、畳みかけるよ!」
後は純粋な㏋の削りあい、私達は無事勝利を収めるのであった。
「日記帳もこれで3冊目か…」
「順調に集まってますわね」
日記帳が集まるにつれて、自分達の成長を実感する。技術面においてはほぼ、学ぶことが出来たと思う。
ここからは自分たちの鍛錬次第といえる。
フォースダンジョンからは敵側の概念が解禁される。雑魚敵でさえ普通に概念を使用してくるようになる。私達はそれに対処しなければいけない。
フォースダンジョンは魔窟と呼ばれている。そこにはゾンビやゴーストが渦巻いている。
オルタナ・リッチと呼ばれるBOSSが待ち受けている。
概念は『英霊召喚』今まで倒してきたフロアBOSSの強化種を一定時間召喚するというもの。
聖属性武器も揃えなければいけない。
スフィア王国で経営権を手に入れておいてよかった。しばらくはスフィア王国での金策に走ることとなった。
「バイトかぁー」
「私が給仕をすることになるなんて」
「んったまになら悪くない」
「私もバイトするのは初めてです!」
「かぁー似合わねぇな私」
「僕が手取り足取り教えますね!」
オルタナが経営する店舗へと私達は集合していた。
なかなかに繁盛しているようだ。店の外には長い行列が出来ていた。
「スフィア久しぶりだね!」
「えぇ新作が出来たというのでレシピを購入させていただきますわ!」
そうしてオルタナと値段交渉に入る。お互いに一歩も譲らない。
そんなやり取りも発生していた。
私達はこうして、一か月の間、バイトにクエストにと目まぐるしい日々を送るのであった。




