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「我はオルタナティブ。次のイベントの開催をここに宣言する!次のイベントは闘技大会!!毎度のことながらランクは0で制限させてもらう。優勝者には七属性が付与された武器を授けよう!奮って参加して欲しい。」
「イベントだ!」
「腕試しにはちょうどいいですわね!」
「んっ負けない…」
「私は観戦です。皆さん頑張ってください」
「たぎるぜこれは!」
「僕たちも歌で参戦出来るみたいですね」
というわけで闘技大会初日、メンバー選出の為、まずは16のブロックに分かれて乱戦がおこなわれる予定。
本戦に出場するまではスキルの使用は禁止。純粋な武力だけが競われる事となった。
私達は無事トーナメント出場を決める。
そして、私の一回戦目。
「我の名はごんぞう!いざ尋常に勝負!!」
侍の装束を纏った男性が初戦の相手だ。男が駆け出し私に『居合切り』を放つ。
普段であれば目で追える速度。ランクの制限がかかっている為、ぎりぎり剣を重ねる事に成功する。
普段よりも体の反応が鈍い。初戦で慣れておく必要がある。
私達はその場で打ち合いを始める。早い。だが力はこちらの方が上のようだ。
刀を弾き、隙が生まれる。初戦は私の勝利だった。
2回戦目の相手はセルフィだった。
「んっ本気出す…」
「こっちも負けないよ!」
『黒翼』でセルフィが飛び立つ。それに合わせ矢を放つが躱されてしまう。
さっきの相手よりも早い。空中にいる相手というのは厄介だ。お互いに矢を放つが効果はない。
接近戦に移行する。
セルフィの槍が空中から私に襲い掛かる。それに大剣を重ねる。
一撃離脱。これを繰り返されてしまう。
空中から加速し、放たれる重い一撃、それを防ぐ。
地面がひび割れ私は沈む。そこに追撃が迫る。
大剣でさばきながら、何とか攻撃を加えようとするが相手がそれを許してくれない。
全身に力を籠め、槍ごとセルフィを弾き飛ばすことに成功する。
体勢を崩している、今がチャンス。私はそこに向かって『エレメンタルバースト』を放つ。
直撃。なんとか私が勝利を収めるのであった。
準決勝の相手はゼム。
「さぁ存分に殴り合おうぜ!」
「うん!楽しもう!」
斧を肩にかけながらこちらにゼムが駆け寄ってくる。私はそれを向かへ打つ。
今までの誰よりも重い連撃が私に迫る。
徐々に後方に下がることを余儀なくされた。
「このままじゃ場外になるな」
「場外負けなんて中途半端なことにはさせないよ!」
私は回避に専念する事にした。スピードは私の方が上だ。
距離を取り矢を放つ。隙を縫って大剣の攻撃を加えていく。
打ち合っちゃだめだ。先ほどのセルフィのように一撃離脱を繰り返す。
お互いの武器がはじける。肉弾戦へと移行した。
ゼムのこぶしが私の顔を狙う。私は回避して、腹部にカウンターを加えるが左手で抑えられてしまう。
そのままの勢いで投げ飛ばされる。馬乗りになり両手を抑えられてしまう。
「私の勝ちだな!」
「うん。普通ならね!でも私にはこれがある。抑えてくれてありがとう!」
『エレメンタル…』
「しまった!」
『バースト!!』
私の咆哮がゼムへと吸い込まれていった。
「かぁーずるいな概念は、どうせなら優勝しろよ」
「うん!頑張るね」
決勝戦の相手はミリシア・Ⅾ・クラウン。
「まっ当然私が相手ですわ」
「うん!お互いに頑張ろう!」
空中に糸で数十の武器が紡ぎだされて射出される。ここまでは普段通り。
近接戦に持ち込まなければいけない。
私は回避しながら徐々にミリシアに近づいていく。待ってましたとばかりにミリシアも双剣を構える。
ここからは純粋な剣技。と言いたいところだけれど。いくつかの武器も同時に襲ってくる。
一対一と思ってはいけない。複数の相手をすることを想定しながら私は戦うことになる。
『双翼撃』糸の斬撃が私を襲う。大剣に持ち替えて私はそれを防ぐ。
『エレメンタルバースト』それも『双翼撃』で防がれてしまう。
お互いの必殺技を封印された状態。糸で形成された武器を撃ち落していく作業を繰り返す。
形成スピードと攻撃のスピードとの勝負になる。私の方が若干上回ることに成功する。
お互いの肉体に徐々にダメージが蓄積される。それとともに集中力も落ちていく。
「まっこの辺にしておいて差し上げますわ」
そういってミリシアは糸を解き、降参を宣言する。
「ずるい!ちゃんと勝負してよ!」
「嫌ですわ、疲れましたもの」
「むぅ」
こうして第一回の闘技大会は私の優勝で幕を閉じたのであった。
景品の武器は弓を選択する事にした。私に足りないのは遠距離の火力だからだ。




