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全員の武具が見た目そのままに更新され、強化種との戦いの準備が整った。

見た目が変わっていないのには理由がある。ひとえにモチベーションだった。


フロアBOSSへと続く扉の前。


「ここからが長い戦いになるね!」

「そうですわね…正直見飽きてきましたわ…」

「んっ周回するのも飽きた…」

「でも気を抜いちゃだめです!」

「はやく他の敵と戦いたいぜ!」


『エレメンタルバースト!』


外殻が崩壊し、強化種を倒したかのように見えた。が、そこからミスリルの輝きが現れる。脱皮したのだ。再びの周回案件にみんなのテンションが下がる。


「げんなりしますわね…あと何回繰り返せばよろしいんですの」

「正直これはきついね…」

「んっ装備…装備は大事…」

「プレイヤー泣かせです!」

「でもミスリルは必須だからな…」


戦闘を振り返る。

クレハの歌声が響き、全員にバフが乗る。


みな無言で配置につく、周回を繰り返すうちに自然と最適解を導き出していた。


早くなったとはいえモーションはほぼ一緒。攻撃の間合いも見切っている。

気を付けるべきは『七転槍』のみ。


それでさえミリシアとの訓練を得て全員が対策を立てれるようになっていた。

㏋を削るだけの淡々とした作業を繰り返す。


㏋が半分に近くなるころ。リディアの必殺技が放たれ今に至る。


「もうっあの輝きが憎らしい!」

「えぇ腹いせに全力でお相手いたしますわ」

「んっ削ってお持ち帰りする!」

「今回は私も攻撃に参加するです」

「あぁ部位破壊を忘れるなよ。素材が増える」


そこからは特に記述するまでもない。一方的な攻撃が続くのであった。


それから数週間後。

「みなさん、本当にお疲れさまでした!」

「ほんとに疲れたよー」

「えぇでもこれでやっと解放されますわ!」

「んっスコーピオンはもう見たくない」

「私もです!」

「さっそく防具を発注しに行こうぜ!」


今回は、防具も更新する事になっている。防具はオーダーメイドの為、全員は今日この時の為に頑張ってきた。長い長い戦いであった。


リディアは普段通り、黒と紫を基調としたドレスアーマー

ミリシアは赤と黒を基調としたもの。

セルフィは黒の単色。

メイは白。

ゼムはオレンジ。


みんなでデザインを描き、私のものが採用されることになった。

出来上がりがとても楽しみな理由の一つだ。


デザインさえ決まっていれば、数時間待つだけで防具は完成する。


その間に私達はサードの街へ向かう事にした。ポータルさえ登録していれば、いつでも行き来は自由だ。

道中何事もなく、無事サードの街に到着する。


カフェを見つけみんなで休憩を取ることにする。

「あぁー疲れた」

私はその場に倒れ伏す。

「はしたないですわよ!気持ちはわかりますけど」

「んっBOSS戦の後、ずっと動きっぱなしだった…」

「はい、私も限界です…」

「さすがの私も疲れたぜ」

「僕も眠くなってきました…」


疲れた時は甘いものに限る。みんな思い思いのものを注文し、休息をとることにした。


「次はゴーレムか…」

「なんでこうも硬い敵ばかり相手にしなければなりませんの」

「んっ敵が固くなっていくのは仕方がない…」

「さっくり倒せる相手と戦いたいです…」

「あぁ一撃で倒せる。ゴブリンが懐かしい…」

「僕は直接戦わないのであれなんですが、そろそろ新曲を考えています!」

「新曲!」

「えぇ新しいものはいい事ですわ!」

「んっ楽しみにしている」

「それは楽しみです!」

「あぁ激しいのを頼むぜ!」

「はい、頑張ります!」

これでまた少し、みんなのテンションが上がっていくのであった。

新しいものを迎え入れるのはワクワクする。


防具が出来上がるころ。私達はセカンドの街に舞い戻ってきた。

「うん。みんなよく似合ってる!」

「えぇこれで少しはモチベーションが回復しましたわ!」

「んっ着心地も悪くない…」

「新しい防具…嬉しいです!」

「今日は早く休んで!明日ダンジョンに向かおうぜ!」

「みなさん。ゆっくり休んでくださいね!」


こうして私たちの防具は一新されるのであった。

その日はすぐに眠りに落ちたのは言うまでもない。次の日は全員が寝坊してくる事となった。

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