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「目標数の討伐・納品を達成、フロアBOSSを中央に配置します」

アナウンスが流れ、天候が崩れ、中央に雷が落ちる。

「ついに来たね!」

「えぇ、なかなかに大変でしたわ」

イベント開始から20日以上経過していた。各種討伐数100体以上、その魔物の各部位の素材30ずつの納品が条件だった。

ゴットカブト、全身に電気を帯電させ放出する事の出来る昆虫型の魔物。

今回の敵は天候も含まれる。ぬかるんだ足場、飛来する雷。

晴れの日以外の戦闘はみな未経験だった。

「みなさん見えましたよ!あれがゴットカブトです!」

「すでに帯電しているです」

「んっいきなり放電される可能性がある」

「あぁ角の向きにだけは気を付けようぜ!」

戦闘配置につく。武器をハンマーに持ち替えると足が沈んでいく。

鈍足のデバフが付く。その間も天空から雷が落ちてきていた。

『双翼撃』で雷対策をする。糸が全員の頭の上に広がる。

「BOSSの『雷撃』までは防げませんわ。皆さんお気をつけて」

「ありがとう。それじゃ戦闘開始だねっ」

クレハさんの歌唱のバフがのる。

まず最初に動いたのはBOSSだった。こちらを認識すると帯電していた雷を角に集めこちらに向かって放電する。

「散開!」

かろうじて避けることに成功する。

「側面からなるべく攻撃をしかけよう!」

そうして各々BOSSへと向かっていく。その間にもBOSSへと雷が落ち、再びチャージされてしまう。

数度の『雷撃』を経てBOSSへとたどり着いた。

ハンマーを振り下ろす。ガギンという音とともに電撃がほとばしる。どうしてもダメージを受けてしまう。そして何よりも硬い。麻痺のデバフを受けてしまう。

帯電した足が襲い掛かる。体が思うように動かず、回転しながら弾き飛ばされる。

体に泥がまとわりつき、視界も悪くなる。状況は最悪だった。

そこに向かって『雷撃』が放たれようとしていた。それをゼムがハンマーの一撃を加えそらす。

かろうじて直撃を避けることは出来た。

私たちは角の部位破壊を狙う事にする。角さえ破壊出来れば戦力を大幅に削ぐことが出来る。

当然『雷撃』のリスクはある。それでも十分に見返りはあると判断した。

まずは、ハンマーで足を集中的に攻撃、体制が崩れなければ角には届かない。

『黒翼』が使えればいいのだが、空からは雷が落ち続けている。得策ではない。

『双翼撃』で角を引きずりおろすことよりも雷の対策を行いたい。

持久戦に移行する。ガギンっとハンマーの音が響き渡り続ける。

BOSSが飛び上がる頻度が増えてきた。攻撃チャンスはなかなか訪れない。弓矢で攻撃を仕掛けるがやはり硬い外殻に弾かれてあまり効果はない。運よく節に命中させ叩き落すしかない。

上空から地面に向けて、『雷撃』が放たれる。地面を通して電気が体を駆け巡る。

既に全員麻痺状態となっている。

私はある事に気づく。

「セルフィ私に『黒翼』を!」

「だけど…」

「いいから早く!」

そうして私に翼が生えて、BOSSへと近づいて行った。

私が気付いたこと。それはBOSSより上に行かなければBOSSが避雷針変わりとなり、雷の影響を受けないという事。

ハンマーの重い一撃を角に叩きつけ、BOSSを地面へと叩き落すことに成功する。

避雷針が無くなり、雷が容赦なく私に襲い掛かる。急いで急降下。地面へとたどり着いた。

「まったく、危ないことをするんじゃありませんわ」

「だってじれったかったんだもん」

一度限り、次は許してもらえないだろう。

「これで決めるよ!」

ハンマーで体制を崩し、角に集中攻撃を加える。バギンっという音とともに角が砕けた。

これで戦力をほとんど削ぐことに成功した。

ハンマーで頭を思いっきり叩く。BOSSは脳震盪を起こしその場で気絶する。

『エレメンタルバースト』それが止めの一撃となりBOSSは黒い靄へと溶けた。

「よし勝った!!」

「よしじゃありませんわ、まったく」

先ほどの行為を全員から怒られる。

「しばらくそこで反省していなさい」

その間にみんなはドロップを確認していく。雷属性が付与された武器が数種発見されみんなに分配されていく。私は今回、参加する資格を与えられなかった。

それでも私はこの後のことを考えるとにやにやが止まらない。

「これは反省していませんわね」

「んっ当然…おあづけ」

「みなさんほどほどに…です」

「よし、重しの上に私も乗っておこう」

「お風呂…用意しておきますね…」

こうして私が反省するまで、正座が続くのであった。

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