表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

高坂美月 童話・児童文学集

思い出のハンカチ

作者: 高坂 美月

 小学5年生の頃に、予防接種を終えてから母が買ってくれたハンカチがある。


それはピンク色でふわふわしたタオルハンカチで、スクーターに乗ったちびまる子ちゃんの刺繍がされていた。


買ってもらって以来、ちびまる子ちゃんのハンカチはずっと私の相棒だったのだ。


友達とトラブルになったときも、体調不良で学校を早退したときも、テストで良い点数がとれたときも、ちびまる子ちゃんのハンカチはいつも私のそばにあった。


 それは中学校や高校に進学してからも変わらずだ。なかなか物を捨てられない性格と、好きなキャラクターのハンカチということもあって、いつも持ち歩いている。


大学に進学して、1人暮らしを始めたときもちびまる子ちゃんのハンカチを持っていった。5年以上ずっと使っていたのでボロボロになっており、もう外では使えなくなっている。


それからはふきん代わりに使っていた。繰り返し使い汚れがなかなか落ちなくなると、掃除用の雑巾として役目を果たす。


 雑巾としての役目も果たし終わり、ちびまる子ちゃんのハンカチとお別れする時が来た。


私は「今までありがとう」と言い、ちびまる子ちゃんのハンカチを処分したのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ