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雨降りの巫女と氷結の魔法士  作者: 渡辺 佐倉


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この力はあなたの形をしています

「何故、雪が……」


ディーデリヒ様はそう言った。

ヨイヤミさんから話を聞いていないのだろう。


「私たちの異能には私たちにしか見えない形があります」


私はディーデリヒ様に言う。


「私の異能の形は雪の結晶。この形は私が私の異能に気が付いた瞬間決まるそうです」


私が、初めて不運なのではなく、私の力がそういうものだと無意識に気が付いた瞬間。

それは彼がすべてを氷に変えて、青空が見えたあの瞬間だ。


「あの時、あなたが見せてくれた氷の光が私の力を形作っています」


だから、多分感情が高ぶってしまって雪が降ったのだろう。

詳しくはヨイヤミさんにでも確認せねば分からないけれど彼が今どこにいるかも私は知らない。

そういう繋がりが彼の少しばかりの不運というやつを呼んでしまうらしい。


だけど確信があった。

これは私の力の形なのだと。


「この力はあなたの形をしています」


私がそういうとディーデリヒ様の顔が、さっと赤くなるのが見える。


「どうか、どうかずっと私をおそばに、私をあなたの雨降りの巫女としておそばにおいてください」


私がそう言うと、ディーデリヒ様は「わかってる? 私はあなたを伴侶としたいと言っているんだよ」と言った。

今度は私の頬が赤くなる番だった。


「嬉しいです」


私が精いっぱい微笑むとディーデリヒ様は「ああ、あの時と同じ笑顔だ」と言って彼も笑った。

彼の瞳にはあの時の青空が見えるようだった。

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