レーザーポインター
「照準開始」小声でそういうとおもむろに彼女は人差し指で変な所を指さした。そして、親指を立てた。一瞬で目の前の仲間が血煙と化した。催涙弾が投げ込まれ兵士が突入。
5秒もしないうちに制圧され、俺は拘束された。連行されている途中、俺は驚愕した。まるで小型のガンタンクのように下半身はキャタピラ、上半身は人間の機械があったからだ。そいつの突き出した腕の先は壁を最低でも3枚は抜いていた。
あの女はモーションキャプチャーで照準し、仲間を消したんだと、すぐにわかった。「あいつで…やったんですか?」
「ああ」正解だった。…刑場に着いた。新型脚部の実験を俺でやるらしい。
「実験は成功だ。」踏締め試験は成功し、対象は原型を留める程度の接地圧であることが実証できた。これをさらに改良すれば暴徒鎮圧に用いるのも難しくないだろう。