18話
オレの名前は五十嵐友祈
ヤクザに追われてガケから落ちたオレをソウとマロンが助けてくれた
ソウはカミサマでマロンはアクマだ
今はマロンと一緒にソウの秘書をしている。と、言っても、オレはマロンに付いて歩くだけだし、仕事だってマロンの指示通りにするだけだ
ソウが『マロンのそばに居ればこれからの人生きっと、役に立つから、マロンはこれでも昔はイケメン青年実業家って言われて、すごく有名だったんだ』
と、言っていた
確かに、マロンは仕事はできる。マロンの仕事振りを見ていると、ただ口が悪いだけのワガママなアクマじゃなかったんだなと思う
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「オマエ宛てに郵便物届いてるぞ」
マロンが郵便受けから、封筒を取り出しながら言う
封筒には、K学院大学の文字が印刷されていた
「ボクが取り寄せたんだ」
ソウが言う
「そろそろ書類提出しなきゃないからね」
「えっ、待って、オレ、神社継ぐとも、大学行くとも、まだ、言ってないよ」
「うん、そうだね」
うん、そうだねって、、軽く言うけどさ、、
「でも、ボクと約束したよね?」
「約束?」
「受験日までに、トモキのやりたいことがみつかったら、それをやる。もし、みつからなかったら、大学に行くって」
そうだった。確かにそんなことを言っていたようなきがする
「トモキ、やりたいこと、みつかってないでしょ」
やりたいことなんて、確かになにもない。だけど、神社を継ぐなんてオレにはムリだと思うんだけどな
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結局、オレは、ソウに押しきられる形で、K学院大学を受験することになった
そして、受験することになって、なんで、ソウがオレを西澤さんの神社の手伝いにいかせたり、マロンのそばで秘書の勉強をさせたりしたのか、初めて理由がわかった
『アルバイトやボランティアなどで、神社の仕事をしている受験生は、合格率が高いからね、神社の仕事をしていた子は、勉強熱心だって優遇されるからね。あと、会社で働いたことがある子もね』
と、言うことだった
初めから、ソウは、オレがK学院大学を受験して、合格しやすいような段取りをしていたんだ。オレはずっと、ソウの手のひらで転がされていたって言うことだったんだ
ソウの方が、アクマなんじゃないかとオレは思った。だって、あんなおっとりとした優しいかわいらしさをかもし出しながら、実は人を騙してたなんて、騙してた?うーん?これは騙してたって言うのかな?だけど、まあ、それは、オレを思ってのことだったんだろうけど、、
だけど、どうして、ソウはそんなにもオレに神社を継がせようとするのだろうか。不思議でならない




