ジークハルト おまけ
おまけ的なイチャイチャ回です。
時間軸的には、ジークハルトが毎日リリアーナのところに通っている日々の終わりの方…リリアーナがだいぶ回復した頃です。
どの程度でR指定に引っ掛かるのか、まだよくわかっておりません…。引っ掛かからないといいな…と思っております。
「無理しているのでしょう?顔色が悪いし、隈もすごいわ」
そう言ってリリアーナがぼくの顔を撫でた。目の下をリリアーナの指が優しくなぞっていく。
「大丈夫だよ」
返した言葉に、リリアーナの顔が曇る。
「少し休んで」
「嫌だ…せっかくリーナといられる時間なのに…」
「心配なの。ジークが倒れたりしたら、わたし嫌よ」
二人で見つめ合う。
「じゃあ、わたしが膝枕してあげるわ。それならどう?」
リーナの膝枕…悩むぼくを見たリリアーナが、駄目押しをする。
「お昼寝をして、起きたらご褒美をあげる」
思わず頷いてしまった。
部屋のソファに枕が準備され、リリアーナもぼくも、辛くない体勢がとれるように準備された。
リーナに辛くないか何度も確認すると、大丈夫だと微笑まれた。
リーナが頭を撫でてくれる。リーナの匂いが心地いい。気づけば、ぼくは眠りに落ちていた。
目覚めると、大好きな匂いがした。反射的に抱きつくと、リリアーナが頭を撫でてくれる。
「起きたの?」
抱きついたままのぼくに声をかけるリリアーナ。
「リーナ…」
起き上がり、辺りが暗いことに違和感を覚える。とっさに悟り、顔が青ざめた。
「リーナごめん。長い間あんな体勢でいさせて。ごめん。身体は辛くない?ごめん…」
うつむこうとするぼくの顔を、リリアーナの手が支えた。
「わたしは大丈夫よ。よかった。顔色がよくなったわ」
そう嬉しそうに微笑むリリアーナ。
「ありがとう。リーナ、ごめん…」
視線を下げるぼくに、顔に手をかけたままのリリアーナが口付けた。額にリーナがキスをくれた。
「ご褒美よ」
驚いて視線を上げたぼくに、リリアーナが悪戯気に微笑む。一瞬止まってしまったぼくを、嬉しそうに見つめるリリアーナ。
「そこじゃ嫌だ。ぼくだけが触れることを許される場所にしてほしい」
そう言ってリリアーナの唇を指でなぞると、彼女の頬が紅く染まる。
「額や頬へのキスは、他の人へもするだろう…例えば…アランとか?ご褒美なら、ぼくしか触れることが許されないところにしてほしい。ダメ?」
「ダメじゃない…」
頬を紅く染めたまま、リリアーナが答える。
ゆっくりとリリアーナに顔を寄せ、彼女の唇に口付けた。時々食むようにすると、彼女も返してくれる。
一度唇を離し、彼女に尋ねた。
「もう少しいい?」
頷く彼女に、再びキスをする。角度を変え、時々唇を食む。ほんの少しだけ、彼女と舌を絡ませた。どこまでも追いかけて、深く舌を絡ませたい…息もできないくらい深く口付けたいのを堪える。リリアーナが愛しい。欲望をぶつけるのではなく、大切に慈しみたい。
唇を離して、額をくっつける。
「リリアーナ、愛してる」
愛しい彼女を抱き締めた。
「ごほん……ごほごほ……」
視線を向けるとアランがいた。わざとらしく咳払いをし、そのままむせたように咳をする。アランの顔が紅い。
公爵家から迎えが来ていると教えてくれ、彼はそそくさと部屋から出て行った。
名残惜しく離れ難いが、帰らなければならない。
リリアーナの唇に軽くキスをし、抱き締める。「また明日。いい夢を…。リリアーナ愛してる」そう囁いて、彼女の耳にも口付けた。彼女は馬車まで見送ってくれた。
早く、ぼくがリリアーナのものに…リリアーナがぼくのものになればいい。互いに生涯の愛を誓い、生涯離れないと誓う日がくればいい。彼女と家族になれる日が待ち遠しい。
馬車の中、そう願ってぼくは微笑んだ。
楽しんでいただけたら幸いです。
最後の最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。




