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エドワードside :ちょっと、リナ、目付けられすぎだから 2

エドワードside :ちょっと、リナ、目付けられすぎだから1の続きです。

エドワード視点です。

お読みくださりありがとうございます。


 それから勲章披露会の日、俺は公務を素晴らしい速さできっちりこなし、兄上の帰りを自室でじっと動かず待っていた。

廊下の物音を聞き逃さないために。


 カツンカツン。

 コツコツ。コツコツ。

 兄上と近衛達の足音だ。


 ドアを勢いよく開け放ち、駆け寄り、兄上の両腕を掴み、体を揺らす。

「お帰りなさい、兄上、どうでしたか?」

「あああああ、わかった!わかったから、とりあえず部屋に来い。」


 早く聞きたいのに。

「エドワード殿下、落ち着いてください。」

「カイルも行ってきたのだったな。」

「はい、ちゃんとリナも来ていましたよ。」


 部屋に入り、兄上の着替えを待っている間、侍従が持ってきたお茶を飲む。

 そうこうしていると着替えを済ました兄上が俺の前のソファに座った。


 もう少し待てという目をしているな、仕方ない。

 兄上が、一口茶を飲むのを待つか。


「やはりブローチは、着けていなかったぞ。母親に止められたそうだ。」

「そうですか。」

「まあ、予想内だろう。」

「はい。」


「それと、西と東の伯爵子息と、最近評判のいい男爵に言い寄られていたから、蹴散らしてきてやったぞ。」

「あ、ありがとうございます。兄上。」

「アレクシス殿下はリナをダンスに誘って、颯爽と救い出したんですよ。」


 ん?ダンス?誘う?


「ダンスの間の悔しそうなあいつらの顔は見ものでしたよ。」

「おい、カイル、それは言うなよ。」

「え?なぜですか?」

 アレクシスが面倒くさくなるといった顔をする。


「兄上、リナとダンス踊ったんですか!!!僕はまだ踊ったことないのに、酷いですよ。ずるいですよ。羨ましすぎますよ。」


 うわああああああ、ずるい、ずーるーいー、ずるーい。


「ナンパ者から救い出して、ダンスを踊るとは、まるで王子みたいじゃないですか。ああ、あなた、王子でしたね。流石ですね。兄上は、僕からリナを奪うつもりなんですか。」


「奪うって、リナ嬢はまだお前のモノでもない。まあ、可愛いけど、弟の想い人を奪うつもりはないよ。僕はリナ嬢に、可愛い妹だって言ってきたし、この意味、賢い我が弟ならば分かるよね。ほら、今度の母上のお茶会に彼女も来るようだし、その時に頑張って話ししてごらんよ。」

「グスッ、兄上~。」


 視察じゃなければ俺が助け出して、踊りたかった。

 いいな~羨ましし過ぎるよー。


「それより、カイル、お前の従兄はリナ嬢と仲がいいのか?ハロルドと呼んでいたぞ。」

「ああ、そうですね。仲いいっていうか……おそらく、えーと、ハロルドの方は、リナを婚約者にと考えているのではないかと。」


 んんん?なんですと?


「何それ聞いてない。」

「ちょっとエドワード殿下、肩を強く掴まないでくださいよ。あなた見かけによらず馬鹿力なんだから、痛い痛いってか、聞かれてないから言っていませんよ。身内の事だし、そういうの気まずいじゃないですか。殿下もリナ狙ってるし。」


「僕がリナを好きな事、知っているなら、ライバル出て来たなら、直ぐに報告してよ。対策できないじゃん。」

「だって、殿下、直ぐに潰しにかかるでしょ。身内の幸せも、少しは願いたいじゃないですか。」


「兄上、カイルは不敬罪で処罰しましょう。王家を裏切りました。」

「ちょっと、何言っているんですか。待ってくださいよ。それならひとつ情報渡しますから、勘弁してください。」

「なんだ?」


「この前、アルムが近づけるなって言っていた騎士、あいつも今、婚約者を探してて、リナに狙いをつけたみたいなんですよね。あいつ、リナの男装の事も知っているんですよ。頭も回るし、かなり警戒しなきゃいけない人物なんで。」

「だから、解雇か処刑をしようって言ったのに、アルムの奴が、それをするとリナが悲しむからって、止めたんだ。クソッ、何か良い手を考えなければ。」

「解雇か処刑……あいつリナによって命拾いしたんだな。」

 カイルが遠い目をしている。


「よし、すぐに作戦会議を開こう。」

「テッドよ、明日にしないか?」

「兄上、善は急げという言葉があります。」

「そうか、明日にならんか。」

「兄上はリナに送るプレゼントのアドバイスを僕にください。僕の気持ちをどうにかして気づかせたいのです。カイルは、従兄とその騎士の情報を、早う寄こせ。」

「はいはい。では、この前、ハロルドとは三人で―。」


そうして、夜は更けていった。


周りが慌ただしくなってきましたよ。

エドワード、頑張れ。

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