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贅沢三昧の私……これ死ぬんじゃね?

何か乗ったので書いてみた。誤字脱字は…分かってますね?

「本日のコース料理のメインはお肉で御座います。先ずは前菜から…ホワイトアスパラガスのオランデーズソースで御座います」


マオカが私の前に前菜が乗ったお皿を置いてくれる。

美味しそう…一口大に切り分けて、頂きま~す!

……………美味しいっ!溶かしたバターのコクと、ホワイトアスパラのほのかな甘味…そして後味にレモンが香る……。前菜でこれならつ…次は…?私が前菜をペロリと平らげると、マオカが次のスープ料理を私の前に置いてくれた。


「次はスープ…ブイヤベースで御座います」


白身魚やエビ…ムール貝やジャガイモ…玉ねぎ…全ての食材が引き立てあっている…お腹が空いているのを、差し引いても美味しい~ウヘへ…。

スープもペロリと飲み終わると、マオカにさあ次を!と視線で急かす。


「……次はメインのお肉を使った主菜で御座います…牛のヒレステーキオニオンムース添えトマトソースで御座います」


待ってました~!ヒレ肉の柔らかい舌触りにトマトソースが絡み合い、アクセントにオニオンムースが……はぁ~至福だよ…実家ではジャガイモスープにジャガイモのニョッキなど、ジャガイモがメインで活躍してたから…いや、ジャガイモも美味しいけどね…?

パンをお代わりして、お皿についたトマトソースを

つけてこれまたペロ~リ食べ終わる。赤ワインで口の中をサッパリさせたら…最後にデザートですっ。

マオカは既に心得たのかサッとデザートを置いてくれる。


「最後にデザートで御座います。…ブルーベリーとクリームチーズのブリュレで御座います」


口に入れると溶ける様に消え、甘味が濃厚なんですが、ブルーベリーの酸味が後味をサッパリさせてくれます。クリームチーズもいい仕事してます。


最後まで無言で料理に食らい付いていると、アルビオレ様が茫然とした顔でこちらを見てきます。はしたなかったかな?でも凄く…凄~く美味しかったんだよ?肉なんて数年ぶり位だよ……。

貧乏子爵家舐めんなよ?……でも、これで働かなかったらどれ位太るのかしら?農作物の氾増期だから実家に手伝いに行っても、大丈夫かな?聞いてみるか。


「ご馳走様でした。とても美味しかったです!後、アルビオレ様…明日からは特に私は何もする事は御座いませんよね?好きにさせて頂きますが、宜しいですか?」


「……そうだな…特に公式な夜会の誘いは無いな…王家主催か、他の二大侯爵家主催の夜会以外にはお前と行かなくても良いからな」


ああ、はいはい。愛妾のルルさんと行くのですね?分かります!アルビオレ様の言質も取ったし、明日からも子爵家の畑を耕しに行きますね!私の秘密の裏庭の野菜たちも無事かしら?明日が楽しみね~。

そうと決まれば明日は早く起きねば……そろそろ自室においとますることにします。


「では私はそろそろ失礼致します。アルビオレ様お休みなさいませ」


アルビオレ様はまだ料理を食べている最中なんてすが、私は食べ終わったので挨拶をして席を立ち上がった。

食堂を後にしようとすると、アルビオレ様が一言こう言った。


「あ…後で行くからなっ!」


何処にいくのかしら?ああ、ルルさんの所にかな?これからいちいち宣言して来るとか、無いよね?好きにしたらいいんだけど?


「わかりました…アルビオレ様のお好きになさって下さって構いません」


そう私が言うと、何故か顔を赤くするアルビオレ様。ワインの飲み過ぎかなぁ?

私は食堂を後にして、身体を洗う為に浴場に行くことにした。

貴族の家には浴場が必ず作られている為、好きな時に入浴出来るように様になっている。貧乏子爵家のうちの家や、平民達は家には浴場が無いので大衆浴場まで、入りに行くのだ。

それを考えると…現在の私は超!贅沢三昧よね?美味しいご飯をお腹一杯になるまで頂き、入浴も入り放題の自由だし、面倒な夜会にも極力行かなくていいし………私…死ぬんじゃね?それか夢じゃね?頬をつねってみるが、痛い……現実か。



「ふふっ…奥様…一人百面相は終わりましたか?入浴の準備が出来ましたので、浴場にご案内させて頂きます。本日は三の浴場に致しましょう。疲れが取れると噂の香草を使ったお湯になっております」


なんじゃそりゃ?三の浴場?浴場が何個もあるんかいっ!さ…流石侯爵家……子爵家出身の私を驚かせてくれるわ!?


「そ…そうなの?因みに…浴場は全部でいくつあるのかしら?」


ゴクリ………。


「ええ、離れの邸を合わせますと全部で七つで御座います。勿論我々の様な使用人は更に別にある浴場を使用しております」


わおっ!ブルジョワですね~。侯爵家……恐るべしっ!

マオカとお喋りしながら浴場に向かっていると、前方より歩いて来るのはシブイビジュアルの家令ラハグローさんであった。


「ツェツィーリア様……いえ、奥様。今夜は頑張って下さいませ。使用人全員で貴女をバックアップして参りますので、どうか…どうか宜しくお願い致します!」


ひょえっ?な…何の事ですか?それだけ言うとラハグローさんは深々と私にお辞儀をして、去っていく……。一体全体…何なのよ?



あ~も~考えても良く分からないから、知らんっ!今はただ、身体を洗い浴場で温まる事にするわ。

そう決めた私はラハグローさんの不思議な言動は一旦置いておく事にした。



またもや、その言葉の意味を正しく理解しなかった為にあんな出来事が起きようとは、私は考えてもいなかったのです。






料理にツッコミは止めよう。あくまでフィクションです。

ツェリの言葉使いは悪いですが、侯爵家の人達に向けて喋る言葉は頑張って整えてます。(たまに地が出るときもあります)


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