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最強の凄腕は私の専属!?

誤字脱字…以下略。


「奥様…奥様っ!お屋敷にご到着致しました…起きて…起きて下さいませっ!」


誰かが私の肩をガクガク揺さぶる。真っ白になっていた私も余りに揺さぶられるので、正気に返った。


「………奥様…?誰のことですか?侯爵夫人のことでしたら…」


私の肩を揺さぶっていた人に惚けたセリフを言っていたら近くに居たもう一人の人物が話を遮ってきた。


「メイド長…奥様はお疲れになられておいでなのでは?お召し替えや、お食事もまだですし…」


《お食事》という言葉に反応して、私が声のした方に目線を向けると筋骨隆々の、一撃で熊おも粉砕出来そうな長身の男性が佇んでいた。

しかもメイド服を着用して……。

変態かっ?私は慌てて武器になる物を探してキョロキョロと周りを見回したが、武器になる物など無く、しかも私以外は全く違和感無く彼女(彼?)と接している。


「マオカ…貴女の言う通りですね…奥様はお疲れなのでしょう。奥様申し訳ございませんお疲れのところ揺さぶってしまって…。お食事の用意はできて御座いますのが、お召し替えと、どちらを先に致しましょうか?」


メイド長と呼ばれた老女が謝りながら聞いて来ますが、私の頭の中は《お食事》という言葉で一杯です。タリ~っとヨダレが垂れて……おっとあぶなっ!?


「あ…あの…じゅるっでは…ご飯…い…いえじゅるっ…食事を頂きたいです」


メイド長はニッコリと笑いながら、


「では、奥様…お食事に致しましょう。そして名乗りもせずに失礼致しました。私はこのエプスタイン侯爵家を取り仕切るメイド長のリグレットと申します。そして奥様付きのメイドになる、マオカで御座います」


ええっ?私の専属メイドが……マオカ…さんですか?もっと和む感じの人が良いのだけれど……。一応聞いておきましょうか。


「あの…マオカさんが私の専属メイドで間違いないですよね……?」


リグレットさんは、先程と同様にニッコリ笑うと頷きながら、


「モチロン間違いなどでは、御座いませんしマオカほど凄いメイドは居りませんよ?料理、洗濯、掃除、手芸、ダンス指導、マナーレッスン…果てには要人の護衛、敵対勢力の壊滅、食糧の調達……と、何でも出来ます。マオカ一人で百人分の働きをみせる素晴らしい女性メイドで御座います」


ああ…女性だったんだ?そうだよね…幾ら有能でも、男性を私の専属にするわけが無いのよね。でもそんなに凄いメイドのマオカさんが居れば、侯爵家大丈夫じゃないかな?異国の踊り子なんて、摘まみ出せたのでは?

……私は必要無くない?などと考えていると、


「後…私達は使用人で御座いますので、名前に敬称は必要御座いません。奥様はリグレット、マオカとお呼びくださいませ!」


有無を言わせぬ強い口調でリグレット……は言い切った。ついでにここまで私に向かって奥様を連呼するので、流石の私も観念した。

奥様呼びは嫌だったのだけど……。


「……分かりました。リグレットそして、マオカで良いですね?」


リグレットは首肯するとマオカに向かって、


「では、お食事の為食堂に参りましょうか?」


「はい。参りましょう、奥様………」


マオカは私が歩きやすい様にエスコートしてくれる。

なんたる優しさと気配り…流石凄腕メイド!

私は着替えを後回しにしたので、ズルズルと長いドレスの裾が、異動するのに邪魔だったのだ。

たが、問題ない。マオカのエスコートがあるし、ご飯への溢れる期待で本日一番の胸の高鳴りが鳴り止みません。だって侯爵家のご飯だよ?


頬を紅潮させイソイソと食堂に向かう私を、リグレットとマオカに可愛いものを見る目付きで、見られていたことを、私は知らなかった。



そして食堂に………奴が居ることも………。







マオカ…解ってますね?そうです。それから取りました…が、性別は女性です。紛らわしい?ご免なさい。

後、貴族の結婚式の後の夕食は普通に晩餐会とか、になるんじゃねっ?とかのツッコミはしないで下さい。普通の結婚式じゃないからっ!あくまで架空だからっ!………と言い訳しときます。Orz

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