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図書室の向こう側ー開かずの書庫と神隠しの乙女ー

作者: 都桜ゆう
掲載日:2026/01/28

 昼下がりの図書館は、いつもと変わらない静けさに包まれていた。僕は、目当ての小説を探すため、書架を見上げながらうろうろしていた。いつもはまばらにいる利用者は、何故か誰もいない。司書も何かの用事で席を外しているのか、カウンターには誰もいなかった。まるで世界に僕一人だけが取り残されたような感覚。だが、それは寂しさというより、どこか安堵に近いものだった。もともと僕には、この騒がしい現実世界に、自分の居場所があるとは思えなかったからだ。


 このまま、この静寂が自分を飲み込んで、どこか遠い場所へ連れ去ってくれないだろうか。そんな、現実逃避に近い思考が脳裏をかすめた、その時だった。

 ふと、視界の端に違和感を覚えた。地下の特別書庫へと続く扉が、わずかに開いているのが目に入ったのだ。


「あれ……?」


 僕は足を止め、その扉を凝視した。

 特別書庫は、一般の利用者はもちろん、図書館の職員ですら立ち入ることを許されない聖域だと聞いている。この図書館の創設者が集めたという、世に出回ることのない貴重な文献や資料が保管されていると噂される、いわば開かずの間だ。


 厳重に管理されているはずのその場所が、あろうことか無用心に隙間を覗かせている。その事実に、僕は奇妙な胸騒ぎを覚えた。


 誰かが侵入したのか、あるいは――何か、抗いようのない力で内側から押し開けられたのか。

 本来なら司書を呼びに行くべきだろう。けれど、薄暗い扉の向こう側から漂ってくる静謐な気配は、まるで僕を手招きしているようだった。


「……鍵、閉め忘れたのかな」


 自分に言い聞かせるような独り言は、不自然なほど静かな館内に力なく消えた。僕は吸い寄せられるように、その聖域へと歩み寄った。


 禁じられた場所に足を踏み入れるという、じりじりとした背徳感が胸の奥で疼く。心臓の鼓動が耳元でうるさく打ち鳴らされ、一歩進むごとに、日常の境界線が足元から崩れていくような感覚に陥った。見つかればただでは済まない。理性が警告を発している。けれど、それ以上に強い衝動が、僕を未知の暗闇へと突き動かしていた。


 震える指先で、わずかに開いた隙間に触れる。重厚な鉄製の扉は、僕の侵入を拒むように、あるいは冷笑するように、重苦しく鈍い音を立てて開いた。


 その瞬間、押し寄せてきたのは、長い年月をかけて煮詰められたような濃厚な気配だった。

 中からは、堆積した埃と、数多の紙が腐食していく独特の匂いが、刺すような冷たい空気とともに溢れ出してきた。それは死に絶えた過去の吐息のようでもあり、僕の鼻腔をくすぐる禁断の香りのようでもあった。


 目を凝らすと、そこには想像を絶する光景が広がっていた。地下空間は建物の外観からは計り知れないほど異様に広く、暗がりの奥へとどこまでも続いている。天井を衝くほど高い鉄製の書架が、まるで巨大な墓標の迷路のように整然と立ち並んでいた。どの棚にも、背表紙が色褪せ、あるいは文字が判読できないほど古びた本がぎっしりと並んでいる。


 それは、何百年もの間、誰にも読まれることなく眠り続けてきた言葉たちの墓場だった。

 圧倒的な過去の質量に気圧されながらも、僕の心を満たしていたのは、恐怖よりもむしろ、懐かしい場所へ帰ってきたような奇妙な確信だった。抗いがたい引力に導かれるように、僕は一歩、また一歩と、底知れぬ静けさが支配する書庫の深淵へと足を踏み入れた。


 踏みしめるたび、乾いた床板が小さくきしむ音を立てる。その音は波紋のように深い沈黙の中へ溶けていき、まるで僕の訪問をこの古い空間が優しく受け入れているかのようだった。

 迷路のように入り組んだ書架の間を縫うように進む。漂ってくるのは、知の結晶が年月を経て醸成されたような、甘く重たい紙の匂い。そして時折、どこからか微かに、古い金属が放つ冷たくも清らかな気配が鼻先をかすめた。


 歩けば歩くほど、この空間の不思議な広がりが際立っていく。天井の闇は深く、奥行きは物理的な限界を越えて広がっているように思えた。ここは現実の喧騒から切り離され、穏やかに時を止めた空白地帯なのだ。


 その、音一つしない神秘的な領域の最果てで、僕は運命に導かれるように一つの棚へと辿り着いた。その棚に並んでいる本たちは、どれも背表紙に何も書かれていない、ただの真っ黒な本ばかりだった。 僕は、そのうちの一冊を手に取った。ずっしりと重い。開いてみると、中は真っ白なページが続いていた。文字も絵も、何もない。


「なんだ、これ……」


 ページの途中、何かが挟まっているのに気付いた。この本よりもさらに古そうな紙に、緑の円の中に黄色い十字架が描かれている。まるで護符のような、あるいは魔法陣のようなものだった。その図形を見た瞬間、僕の心臓がどきりと大きく鳴った。なぜだかわからないけれど、僕は、この図形がただの絵ではないことを直感的に理解した。


 それは、ずっと探し求めていた出口の鍵であるような気がした。

 このまま立ち尽くしているわけにはいかない。僕は突き動かされるようにその本を抱え、書庫のさらに奥、深い闇の中にぽつんと置かれた古びた机へと向かった。


 椅子のきしむ音が、静寂に波紋を広げる。埃を被った真鍮(しんちゅう)のランプが、主の帰りを待つかのように机の端に佇んでいた。僕は震える手でポケットからライターを取り出し、その芯に小さな火を灯した。


 ぼう、とオレンジ色の炎が爆ぜる。ゆらゆらと頼りなく揺れる光が、僕の手の中にある本と、そこに挟まれた未知の護符を鮮烈に照らし出した。


 改めて、僕はその紙をじっくりと見つめた。すると、黄金の十字架の下に、蟻の這い跡のようなごく小さな文字が書き込まれているのに気づいた。今の僕たちの言葉ではない、見たこともない歪な文字列。

 吸い寄せられるように顔を近づけ、その意味を読み解こうとした――その瞬間だった。


 文字たちが、まるで生き物のように紙の上でうごめき始めた。見るたびに形を変え、混ざり合い、視界がぐにゃりと歪む。それらは記号であることをやめ、濁流となって僕の脳裏に直接流れ込んできた。

 意味の分からない断片的な映像。誰かの記憶。見知らぬ空の色。それらが嵐のように僕の意識をかき乱す。


 書庫の空気が、意思を持った生き物のようにざわめき始め、肌を粟立てる。そして、激しい鼓動の隙間を縫うように、どこからか、透き通った絹糸のような囁き声が耳に届いた。


「見つけてしまったのね……」


 僕は弾かれたように顔を上げ、激しく周りを見渡した。しかし、ランプの届く範囲に人の姿はない。ただ、書架に並んだ無数の本たちが、見えない風に煽られたかのように一斉に微かな震えを上げ、硬い紙の端々が擦れ合う、ざわざわとした騒めきを立てている。それはまるで、無数の唇が一度に囁き始めたかのようだった。

 そのとき、僕が握りしめていた本が、内側から爆発するようなまばゆい光を放った。


「うわっ!」


 あまりの輝きに目が眩み、僕は思わず本を床に落としてしまった。

 床に落ちた本は、まるで意志を持つ生き物のように勢いよくページをめくり始めた。

 何も書かれていなかったはずの真っ白な紙面から、青白く光り輝く紋章が次々と溢れ出し、重力を無視して宙へと舞い上がる。


 光の護符たちは、夜空を舞う蛍のように僕の周りを旋回し始めた。それらは複雑な軌跡を描きながら結びつき、空中に巨大で緻密な魔法陣を編み上げていく。僕はその中心で、ただただ呆然と立ち尽くしていた。網膜に焼き付く光の奔流の中で、世界が書き換えられていく予感に震えながら。


 やがて魔法陣が完成し、光が収束したとき、その中心に一人の女性が佇んでいた。

 雪のように白い着物を纏い、夜を切り取ったような長く美しい黒髪が、存在しない風に揺れている。彼女の瞳は、吸い込まれそうなほど深い湖を湛え、そこには幾星霜(いくせいそう)もの時を閉じ込めたような神秘的な光が宿っていた。


 一目惚れ、という言葉ではあまりに軽すぎる。僕の鼓動は暴力的なまでに高鳴り、全身の血が彼女という引力に引き寄せられていく。彼女の纏う、深すぎるほどの静寂。それが、僕がずっと胸の奥に抱えていた欠落に、驚くほどぴたりと重なったのだ。僕はこの瞬間のために、あの孤独な日常を生きてきたのではないか。そんな錯覚さえ覚えた。


「……ようこそ。迷い人」


 彼女が静かに口を開いた。その微笑みは、冬の月光のように冷たく、それでいて胸が締め付けられるほどに哀しく、優しい。


「あなたは……、誰ですか?」


 震える声で絞り出した問いに、彼女は細い指先を自らの胸元に添えた。


「私は、この護符の守り手。そして、あなたは――」


 彼女の視線が、僕という存在の深淵まで見透かすように重なる。


「――この世の(ことわり)から外れ、神隠しに遭った人間」


 彼女はそう言って、細く白い手を僕の方へと差し出した。


「神隠し……? 僕が、ですか?」


 あまりに浮世離れした言葉に、僕は言葉を失った。つい数分前まで、僕はただの日常の中にいたはずだ。重い鞄を背負い、埃っぽい書架の間で本を探していた、ありふれた大学生の一人だったはずなのだ。

 激しい現実感の欠如に、足元がふわふわと浮き上がるような感覚に陥る。反論しようにも、喉の奥が引き()れて声にならない。


 そんな僕の動揺を鎮めるように、彼女の眼差しはどこまでも穏やかだった。彼女は、僕の混乱を包み込むような静かな声で、ゆっくりと語り始めた。その声は、耳で聞くというより、直接心に染み渡るような不思議な響きを持っていた。


「この世には、かつて人間と隣り合って生きていた、人間以外の存在がいるわ。けれど、ある時を境に、人々は目に見えないものを信じなくなった。存在を忘れ去られた私たちは、拠り所を失い、あちらの世界へも帰れなくなってしまったの」


 彼女は、まるで遠くにある故郷を想うように目を細めた。


「ここは、あちらの世界とこちらの世界が重なり、溶け合う境界線……。いわば、時の(よど)みが作り出した『狭間』の領域。人々から忘れ去られ、行き場を失った記憶や物語が、消えてしまう前に最後に辿り着く場所なのよ。この図書館が、その扉の役割を果たしているの」


 彼女は視線を落とし、周囲の書架を見渡した。


「ここは、そんな行き場を失った魂たちが、物語という形を借りて身を寄せる墓標。私はそれを守る、孤独な番人……。いいえ、ただの『待ち人』に過ぎないわ」


 彼女の瞳に、深い影が落ちる。それは数百年という歳月の重みを感じさせる、果てしない孤独と諦めが混ざり合ったような色だった。

 しばらくの沈黙。書庫の冷たい空気が、彼女の吐息を吸い込んでいく。やがて、彼女は遠い過去をなぞるように、誰に言うでもなく呟いた。


「……私の愛した人は、人間だった。この図書館を建て、この場所を何よりも愛した、優しくて情熱的な創設者。

 私は、彼ともう一度会うためだけに、この時間の止まった闇の中で幾夜を数えてきたの。けれど……残酷ね。人間は、年を重ねるごとに純粋な視界を失っていく。あんなに愛し合っていた私の存在すら、お伽話のように忘れていってしまう」


 彼女は自嘲気味に、力なく微笑んだ。


「存在を忘れられ、姿を失った私たちが、再び人に触れ、認識されるためには、あの魔法陣の力が必要だった。本来なら、それを使って自分の世界へ帰ることもできたでしょう。でも、私はどうしても彼を諦めきれなかった……」


 そこまで言って、彼女は声を震わせた。


「けれど、彼は……。最期までこの本を開いてはくれなかった。私が『形』を保っていられる間に、彼が私を見つけることはなかったの。

 待っても無駄だと、理性では理解していたわ。でもね、忘れられることは、消えてしまうことよりもずっと痛いの。だから私は、絶望の影に怯えながら、たった一人で『いつか』という呪いにかかっていたのよ」


 彼女の告白は、静かな書庫の闇に重く沈んでいった。何百年という想像を絶する歳月を、彼女はこの冷たい紙の匂いに包まれ、たった一人で耐えてきたのだ。


 忘れられることの痛み。それは、僕が日常の中で感じていた「自分は世界に溶け込めず、誰の視界にも入っていないのではないか」という薄ら寒い予感と、あまりに似通っていた。

 この広い世界で、僕だけが彼女の孤独の形を正しく理解できる。根拠のない、けれど確固たる思いが僕の胸を熱く焦がした。


「……ずっと、出口のない夜を彷徨っている気分だった」


 僕の視線を受け、彼女が縋るように一歩踏み出す。潤んだ瞳が僕を捉えた。


「けれど、今日、あなたがこの本を開き、私の魔法陣を見つけてくれた。どこかあの人に似ているあなたに、この場所の終わりを見届けてもらえる……。それだけで、私の永い冬は報われたような気がするわ」


 そう語る彼女の口元が、ふわりと綻んだ。この世の何よりも美しく、けれどあまりに儚い微笑み。それと同時だった。彼女の秘めていた想いが溢れ出したかのように、その輪郭が陽炎のごとく揺らぎ、足元からさらさらと輝く光の粒になって暗闇の中へと溶け出し始めた。


「待って! どうすれば、あなたを助けられるんですか?」


 唐突に始まった別れの予感に、僕は叫んだ。しかし、彼女は悲しげに首を振るだけだった。


「……もう、遅いの。私の魂は、すでにこの図書館と一体化し、寿命を迎えようとしている。あなたを導くために最後の力を使ってしまったから。ここを維持するための魔力は、もう一滴も残っていないわ」


 光の粒は残酷にも、彼女の膝のあたりまでを飲み込んでいく。

 出会ったばかりの、名前さえ知らない女性。けれど、僕の心の欠片を握っているのは、間違いなく彼女なのだ。この運命のような出会いを、ただの儚い幻で終わらせてたまるものか。

 僕は、消えゆく彼女の体を引き留めるように、無我夢中でその手を握りしめた。


「そんな……嫌だ! あなたに、このまま消えてほしくない!」


 僕の切ない叫びに、彼女は驚いたように目を見開いた。その掌は透き通り、今にも指の間から零れ落ちてしまいそうだ。


「どうして……? あなたは、私のことなんて、何も知らないはずなのに」


「知らなかった。けど、今知ったよ! 君に会った瞬間から、僕は君の中に僕自身を見つけたんだ。あなたの哀しみも、寂しさも、全部僕が引き受ける。だからお願いだ、消えないでくれ。幸せになってほしいんだ!」


 魂を削り出すような僕の言葉に、彼女の瞳に一筋の光が宿った。


「……あなたには、まだ、帰るべき場所がある。私のように、この狭間に囚われてはいけないわ」


 彼女は愛おしそうに、けれど決然として僕の手を振り払おうとする。しかし、僕はその細い指を、折れんばかりに強く握り直した。


「帰りたくない! あちらの世界に、僕を繋ぎ止めるものは何もないんだ。あなたを一人にはしない。一緒に、あなたの世界へ行こう」


 僕の覚悟を突きつけられ、彼女は静かに、絶望を含んだ声を上げた。


「……馬鹿なことを言わないで。この護符は、もう力を使い果たしてしまったの。二つの世界を結ぶ道は、もう閉じようとしている。選ばれた者にしか通れない道なのよ」


「それでもいい! 道がないなら、僕が僕の力で、あなたを連れて行く!」


 僕の叫びに応えるように、床に落ちていた本が、それまで以上の、視界を真っ白に染め上げるほどの奔流のような光を放った。

 僕は叫びながら、その光の渦中にある本へと手を伸ばした。


「理屈なんてどうでもいい! 君を連れて行く、それだけだ!」


 指先が古びた表紙に触れた瞬間、雷に打たれたような衝撃が全身を駆け抜けた。僕の体から、あるいは魂から、熱い何かが本へと流れ込み、死にかけていた魔法陣が再び鮮烈な輝きを取り戻していく。


「え……?」


 彼女の驚きに満ちた声が光の中に溶ける。僕は彼女の手を離すまいと強く引き寄せ、その震える体を抱きしめた。爆発的な光が書庫のすべてを飲み込み、重力も、時間も、埃っぽい紙の匂いも、すべてが彼方へと消し飛んだ。




 次に目を覚ましたとき、僕を包んでいたのは、柔らかな草の匂いと、吸い込まれるような清涼な空気だった。


 恐る恐る目を開けると、そこには見渡す限りの銀色の草原が広がっていた。見上げた夜空には、大小二つの月が寄り添うように浮かび、地上を優しく照らしている。そして、僕の隣には彼女がいた。

 彼女の体は、もう透けてはいない。月光を浴びて艶やかに輝く黒髪も、温かな血の通った白い肌も、確かな実体を持ってそこに存在していた。


「信じられない。私、生きているの……?」


 彼女は、自分の掌を何度も握り締め、それから信じられないものを見るような目で僕を見つめた。その瞳には、もう、数百年もの間彼女を縛り続けてきた悲しみの色は欠片もなかった。


「ここは君の世界なんだね。本当に、綺麗だ」


 僕は立ち上がり、地平線まで続く美しい世界を眺めた。あちらの世界では、僕が消えたことで神隠しだと騒ぎが起きているかもしれない。けれど、胸にあるのは晴れ渡るような解放感だけだった。


「僕の住んでいた世界は、僕にとってあの地下書庫よりもずっと狭くて、息苦しい場所だったんだ。でも今は、こんなに呼吸がしやすい」


 僕の言葉に、彼女の目から一粒の涙が零れ落ちた。彼女は僕の胸に顔を埋め、震える腕でそっと僕を抱きしめた。


「ありがとう……。私を見つけてくれて、本当にありがとう」




 二つの月が照らす静かな夜の中で、僕たちは手を取り合い、一歩を踏み出した。

 ここには、もう僕を無視する通行人も、居場所のない寂しさもない。僕たちの新しい物語は、今始まったばかりだ。けれど、重なり合った二人の手の温もりが、きっと明日への確かな架け橋になるだろう。



(C),2026 都桜ゆう(Yuu Sakura).


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 おかげさまで、この短編祭りも連日ランキング入り(日間短編14位・15位)という身に余る光栄をいただいております。応援してくださる皆様に、心より感謝申し上げます。


 3日目の本日は、私が最も愛着を持ち、一字一句の描写に心血を注いだ幻想譚をお届けしました。地下書庫の静寂と、彼女が抱えた孤独の熱量が、少しでも皆様に届いていれば幸いです。


 当初は4日間連続の予定でしたが、あまりの反響に感謝を込め、急遽【5日間連続投稿】に延長することにいたしました!


 明日は海辺の喫茶店の物語、そして最終日(金曜日)は、宝石のようなお菓子の物語を公開します。 もし本日の物語を気に入っていただけましたら、ページ下部から評価をいただけますと、執筆の大きな励みになります。

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