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もふもふにゃんこ ゴマくんの冒険記  作者: 戸田 猫丸
第2部〜ネズミたちの住む理想郷編〜
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第25話〜マサシの謎〜


「美味ええー!! こんな美味え魚、食ったことねえぞ。おかわりしてイイか?」

「ね! おいしいよね兄ちゃん!」


 ルナも大満足のようだ。

 コイツら、ネコの味覚を分かってやがる。もうこのメシの味だけで、ここに住みつきたくなっちまったぞ。


「ね!? おいしいよね? さすがゴマくん! もっとおいしいものたくさんあるから、一緒に食べようよ!」

「うふふ、おかわりたくさんあるわよ。待っててね、ゴマさん」

「トム(にい)ちゃんったら、食いしん坊なんだからー! ねえねえゴマくん、うちの作物は、みんなで作ってるんだよ! 田んぼや畑で育ててるんだよー! ゴマくんたちも一緒に作ろうよ!」

「あたし、ルナお兄ちゃんと一緒がいいー!」

「ぼく、ネコさんとおともだちできてうれしいの!」


 ネズミのキョーダイ5匹が、一斉に話しかけてくる。待て待て、そんないっぺんに返事出来ねえぞ。

 順番に、トーマス(トム)、モモ、チップ、ナナ、ミライ、だっけ。覚えたぜ。


「そうニャのか……すげえな。自分たちで1から食いもんを作るなんて。な、ルナ」

「ほんとだね。僕たちも、もっと狩りを頑張らなきゃね。ずっと、アイミ姉ちゃんが出してくれるご飯頼りだったもんね」

「ああ……。ポコの奴は特にそうだな。アイツ、トカゲが動いただけでもビビっちまうからニャア。少しは自分で食うモン捕まえられるようになってもらわなきゃな……」


 ポコの名前を口にしたところで思い出した。母ちゃんたち、今どの辺にいるんだろうか。

 ボクの家族がボクらを探しに来ている事をネズミたちに伝えようとしたが、ネズミたちはもう別の話をしている。

 さっき帰って行ったあのフシギなニンゲン――マサシの話だ。

 トムとモモが、楽しそうに話している。


「マサシくんが教えてくれた料理、美味しかったなあー。また食べたいなあ」

「ふふ、マサシさんもお料理、上手だったわね。私も頑張らなきゃ」


 チップに、ナナ、ミライも……。

 

「マサシ兄ちゃん、また来てほしいなー。もっと一緒に色んな所、探検したかったよー」

「あたし、マサシお兄ちゃんともう会えないなんて、やだよ」

「ぼく、マサシおにいちゃんに、こもりうたうたってもらったんだ」


 マサシの事大好きなんだな、コイツら。

 でもマサシの奴、さっき泣きながら森の中へ行っちまったよな。ルナは、「ニンゲンの世界に帰るんじゃない?」とか言ってたが。

 マサシの奴、もうネズミどもの世界には来られなくなっちまったのか?

 そもそも(ニャン)で、マサシはネズミどもの世界に来たんだ……?

 

「ほっほ、ゴマくんルナくんは、マサシくんの事は知ってるのかい?」


 考えてると、ネズミのじいちゃんが尋ねてきた。

 よし。マサシへのギモンをぶつけてみよう。


「さっきまでこの世界に来てたニンゲンの事だろ? ボクも知らねえ。つーかよ、そもそも(ニャン)でこんな所にニンゲンがいたんだよ。アイツは一体、何者ニャンだ?」

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