監禁
[普通にお前らが
家に行きゃいいじゃねぇか、、、]
とナナシが呆れた様子で言う
スミレがそれに反応する
[家に電話したらいつも
ニコが出るんだけ数日出てきてくれなくって
今日も出てくれなかったから心配で、、]
ヒガンもそれに続けて話す
[僕は家にも行ったんだけどインターホン鳴らしたら誰も出てくれなくて]
一方ニコの家では
[何で出ちゃ駄目なの?]
ニコは不思議そうに言った
[ニコちゃん、昨日
不審者に絡まれてただろ
だからしばらくここに居た方が安全だよ]
と元先が言う。
不審者に見に覚えのないニコは
それに反論するように話す
[友達と遊んでただけで変な人には
会ってないよ。]
元先がそれに被せるように喋る
[ナナシって人ナイフを持ってたの知ってた?
みんなのこと狙ってんだよ。]
[ナナシさんはそんなことしないよ。]
とニコが返し続けて喋る
[ナナシさんお口悪いけど、
別に酷い人じゃないよ!お話聞いてくれるし
頼んだら何でも解決してくれる]
元先の声が低くなる怒っているようだ
[それが怪しいんだよ
タダで頼み解決してくるのも
普通、利益がないからおかしな話だ]
ニコは臆せず話し続ける
[でも、助けたいと思ってくれてるから]
元先は酷く辛い顔して
[そんな都合のいいことないよ]
[信じないなら、ここに居てくれ
もしもがあった時怖いんだ。
あの男が君に飽きたらまた外で遊ぼう]
元先の声が震えていた
一方公園では
[で、元先って奴が怪しいんだろ?]
[そんなことするわけない。
詳しくは言えないけど姉さんの担任だし
それ以外はあんまりわからないけど
兄さんはきっと何か知ってると思うけど]
とライトが擁護するように言う
[でも、元先さんがいるならさ普通インターホン
出るよね?]とヒガンが不思議そうに言う
[出かけた可能性もあるけど、、]とスミレが話す
ナナシ[そいつのことを調べとくから
また明日来い。]と子供達に今日は帰るように促す
子供達が帰った後ナナシだけが公園に残る
[聞いてんだろ。毒親先生?]
元先が現れる
ナナシが笑いながら彼に言う
[子供は自由にさせとけよ?
死ぬ前に楽しい思いした方がいいだろ?]
汚い笑みを浮かべるナナシを見た元先は
[お前、、やっぱり黒か?]
ナナシがそれ聞いて汚い笑みを強める
[お前だって分かるだろ?子供達が
大人になる前死ぬなんて間近で見ただろうに。]
[それに
子供でも殺す価値のある奴はお前も殺しただろ]
[そんなことはしていない。]
元先が声を低くして言う
そんな事をあったことを知らない子供達は
翌日ナナシのところへ集まる
ナナシが調べたことを話す
[学校の教師で
評判はあまり良くなかったみたいだ]
[かなり厳しい奴だったそうだ]
話を聞いているとライトが口を開く
[兄さん連れてきたから]
ライトが兄を連れてきたらしい
ナナシがそれに対してこたえる
[ならそっちに言ってもらった方がいいな]
目の隠れたガタイの良い人がライト
の兄さんだろうか
[兄のスカーっす
ライトがお世話になってるのは感謝してる]
スカーはナナシを見て言う
[でも、あのせんこーが
意味なくニコを傷つけるわけないと思うんだ俺は。]
[姉さんだってあの人の生徒だった。俺達が学校にいた時、悪い評判なんてなかったよ。]
と悔しそうに言い
[あの事故だって先生が悪いわけじゃない。]
[事故、、、?]とスミレが聞く
そしてスカーが返す
[俺達の姉さんは確かに事故で亡くなったんだ。]
[修学旅行中にせんこーのクラスで事故があった
生徒で生き残った人は1人だけ]
[姉さんがが仲良かったクラスメイトだった。]
[当時恨んだ、何で姉さんが死なないといけねぇんだって、、でも先生とクラスメイト
の顔を見て何も言えなくなった、、、
多分2人はすごく辛かったんだ。結局そのクラスメイトも命を断った]スカーは歯を食いしばり
自分腕を掴みながら
[だから、怖いんだ
引き取ったニコがもしも
死んじまうんじゃねぇかって思ってんだ]