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  作者: 檻原笑美
憧れ編
3/19

不審者と女の子

家を走り出してからしばらくして、公園に着いた

ニコはいつもこの公園に来ている。

尊敬する彼がいるからだ。 

白髪の男が寝ている。

彼が尊敬する男、[[ナナシさん]]

彼女は

彼のことをそう呼んでいた

これはどう起こそうかなと悩んだが

取り敢えず大声を出して起こすことにしたようだ。

スゥと息を吸うそして大きく口を開けて

[おはようございます!!!!]

ナナシがうめき小さな声で

[何、、、、?]と言っていたが

彼女は聞こえていないようで

もういちど

[おはようございます!!!]

するとナナシは痺れを切らしたのか

[おい。起きた、起きたから黙れ。]

それに対してニコは満足げに

[それなら良かったです!!]

ため息をつきナナシが言う

[で?今日は何の用があんの?]

ニコはペットであるマシューというふわふわ

浮く球体を抱きしめている

ナナシはそれをみて

[ゲェ、、、。]拒否反応を示したがニコは

気にしていない様子だ。

そしてニコがナナシの質問に答える

[友達を連れてきたんです!!]

ナナシは呆れた顔をし話す

[また頼み事ってわけじゃねぇんだな?]

ニコは何か思い出したかのような顔をし

[あー!あ!もちろん頼み事です!!

スミレさん!!出てきてください!!]

スミレと呼ばれたニコより少し年上に

見られる紫の髪の女の子が出てくる

[この人本当に大丈夫なの?ニコ?]

不安な様子だニコはそれに対して

小さな声で大丈夫、大丈夫としか言わなかった

スミレがナナシの方を向いて話す

[ニコが貴方は人の変化に

詳しいって聞いたから来たけど本当ですか?]

ナナシは少し考える素振りをした後

[本当ちゃっ本当だな]

スミレが少し安心したかのように胸を撫で下ろすと

続けて話す

[じゃあ、聞いてもらいます。]

[私が憧れている女優さんなんですけど、アザミアさんって言う人でその人の様子が変で]

ナナシがそれに対して質問をする

[様子が変?スキャンダルとか、そういうのか?]

スミレが慌てて否定する

[そういう事じゃなくて!!

ただ心配で何があったのかなって、、、]

ナナシ(相変わらず、様子が変ってだけで気にするのもおかしいなぁ、、ここは変わらないはずだ)

スミレ[最近体調が悪いって噂を聞くのそれに俯き加減で疲れてそうに見えるの。]

ナナシがそれに対して答える

[ちょうど気になってた奴だから]

[、、、受けてやる。調べるから待ってろ。]

彼が今分かっていることを話し出す

[あの女優が変なのは別の意思が関わってる。他人の脅迫とか脅しは違う、精神の主導権が乗っ取られ本来の物事、優先順位、ここ最近のそいつの行動は過去のものをと異なる]

[害のない奴がいきなり害のある人間になる]

[そーいう突発的には起きる事はここじゃありえない話だ。]

スミレは、にわかには信じがたいことを言っているナナシを見てニコの当てがハズレたのかと思ったが

一応聞くことにした

[起きないと断言できる理由は?]

ナナシがそれに返す

[ここにいる人間は人生が決められている

ここでは何も起きないし進まないある程度決められた日常を見るだけ。]

ナナシは続けて話す

[学校がないのも天気予報がないのも、その例だ]

ニコは納得したように

[確かに、学校知ってるけど見たこともないです。]

スミレがそれに対して付け加え反論する

[ニコが行った事ないどころか見たことないのはまだしも私は行った記憶があります]

ナナシ[じゃあ今通ってる学校はどこにあんだよ?] 2人の年齢は学生のはずだとナナシは言う

スミレは少し考え沈黙する

ナナシはそれを見て話す

[ま、そういうことだ。ここの奴らの人生は止まったまんまだ。その女優も管理されてるはずだ

お前が知ってる女優の記憶はかなり前かもな。]

ナナシはさらに話す

[んで、急に人柄の変化があったんなら、その女優は問題行動を起こした可能性がある。何か起こした奴らはここに送られる。]

ニコがそれを聞き気になった事を聞く

[ナナシさんも私もなんでここに、いるの?]

ナナシはそれを聞いて少し笑う

[さぁな。俺も分からん。それで、だ。]

[要約するとここは囚人を閉じ込める檻だ。]

[囚人たち檻だと気づかせないようになんらかの記憶改竄や役者を用意した上で閉じ込める。で、その囚人の記憶が戻りつつある。もしくは、管理の外れた人間や特殊なものと接触して変化したか。後者は繰り返して起きると精神暴走を起こすから接触したのは一回だろうな。]

ナナシはしばらく黙り思い出したかの

ように付け加える

[精神暴走したやつは処分される可能性があるからそいつ助けるなら早めにな?]

処分される

どういう意味合いかにもよるが

早めにという言葉によって彼女達の

嫌な予感を加速させるには十分だった。

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