始まり2
救急車や警察のサイレンが鳴り響く
最近はあまり聞いていなかったのに、と
この家に住む女の子のニコは
少し悲しい気持ちになってしまう
するとそれに気づいた親戚のおじさんの
元先が彼女が気にしないようにするため話しかけた
[今日はニコちゃんが好きなハンバーグだってよ]
親戚の男はニコが喜んでるみて安心しているようだ
彼は、髪がボサボサで目が赤く獣のような男だが
ニコはそんな彼がある時
優しく気遣ってくれてからは、気にしなくなった。
、、、まだサイレンが聞こえている。
不快になった同居人が
料理を机に置くと、騒ぎ出す。
[ウルセェ!!!物騒だなぁ!!
ホント!!最近は聞こえてなかったってのに!]
金髪にサングラスをつけた男はこれでも音楽の先生であり立派な教育者である。
そして彼の大きな声に耳障りになった元先
が迷惑そうに話し出す
[お前の声の方がうるさい。]
直球だ。最初は我慢をし
黙って料理を作ってくれた彼に
ちょっと失礼かなとニコは思った。
金琴は少しショックを受けたのか固まっている
しばらくする次は大袈裟に騒ぎ出す
[酷ぇ!!!もっと優しくしてくれても
良くねぇ??なぁ!ニコちゃん!]
いきなり話を振ってきてニコは少し驚くが
[うるさいけど金琴さんは料理作ってくれてるよ?]
するとすかさず元先が
待ってたと言わんばかりに喋り出す
[ほらなうるさいってよ。]
金琴もそれに反論するように付け加える
[言い過ぎだってよ!!]
すると元先が真顔で
[なんか言ったか?]と無視を決め込むので
金琴が嘆くように
[なんで聞こえないんだ!!!]
と言っていたので大丈夫だよ!とかハンバーグおいしかったよ!とか言ってニコが彼を慰めていた
そして朝食を終え
ニコが出かける為に支度をし始める
そして準備ができたようで玄関に立つと
[じゃあ!友達の所に行ってくるね!!]
と言うので、元先がそれに返事をする
[いつもの時間には帰ってきてね]
[はーい!] 元気よくニコが返事を返し
金琴も気付いたようで、
[楽しんでこいよ!!]と大声で声をかけた
玄関を開け
[行ってきます!!!]と言った後、走り出した。