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白亜の町に死す ドラマツルギー  作者: 若庭葉
第一章:追憶の町
8/42

今更そんなことを教えられたって

 紅二さんが二人の案内をしている間、僕たちはよく冷えたアイスティーをいただきながら、しばし世間話に興じていた。

 アイスティーを運んで来てくれたのは、太った中年の女性で、先ほどの運転手の人と同様、資産家に仕えている割には、「至って普通のおばちゃん」といった、風貌である。年恰好も、ちょうどあのおじさんと同じくらい──と思ったのだが、それもそのはずで、この二人は夫婦であることが、すぐにわかった。

 彼女は僕らの前にそれぞれのグラスを置き終えると、目も鼻も耳も輪郭も丸っこい顔を、蒼一社長に向け、

「お言いつけどおり、厨房以外のお掃除は、せんようにしときました。それと、お夕飯の時間なんですけど、十八時からでよろしいですか?」

「ええ、構いません。よかったら、由井さんたちも一緒に」

「あら、ええんですか? ご相伴に預かってしまっても」

「大歓迎ですよ。急な頼みだったのに、引き受けてくださったのだから。これくらいのお礼は、させてもらわないと」

「なら、お言葉に甘えようかしら。お父さんにも、伝えて来ますね」

 由井夫人は嬉しそうに破顔すると、ふくよかな体を揺らして、隣りの部屋へと引っ込んで行った。どうやら、そちらは厨房のようだ。


 それから十分ほど経ち、紅二さんが帰って来たところで、いよいよ今日のメインイベントが始まる。

「予め断っておくが、私たちも全てを知っているわけではない。つい先日、父から伝言を託されるまで、倉橋さんの存在や、君のお母さんが誰なのかは知らされていなかった。そんな状況だから、あまり期待には応えられないかも知れないが、容赦してほしい」

 蒼一社長は神妙な面持ちで、そう前置きをした。どうやら、倉橋さんの母親のことを知っていたのは、鷺沼家の中でも宗介会長ただ一人だけのようだ。

「さっそくだが……倉橋さん。君のお母さんは、鬼村聖子(せいこ)という女性だ」

「おにむら、せいこ……」

 言葉の響きを確かめるように、倉橋さんが静かに繰り返す。その姿を、鷺沼家の人々が見守っていた。

「鬼村聖子さんと君のお父さん──(みつる)さんは、満さんの海外赴任中に知り合ったらしい。そのまま向こうで交際を始めたそうだが、入籍はしておらず、謂わゆる内縁の夫婦だった」

「そう、なんですね。おと──父は、そんな話してくれませんでした」

「きっと、お父さんにとっては、悲しい思い出でもあるからだろう。聖子さんは、君を産んで間もなく、この世を去ったのだから」

「どうして……何故、私の母は亡くなったのですか?」

 少女の問いに、蒼一社長は悲痛な表情を深めた。

「聖子さんは──()()()()()()()()()()()したんだ」

「えっ?」

 元から大きかった倉橋さんの瞳が、さらに大きく見開かれる。驚いて当然だ。倉橋さんはそうとは知らないまま、自らの母親が最期を迎えた地に、足を踏み入れていたのだから。

 無論、容易に信じられる話ではなかったのだろう。倉橋さんの表情からは、驚愕よりも困惑の方が優っているように感じられた。

「どなたかに、招待されたということでしょうか? 今回の倉橋さんのように」

 すかさず緋村が問う。当然ながら、緋村にとっても予想外のことだったらしく、いつにも増して眉間の皺が深くなっている。

「いや、そういうわけではない──はずだ。ただ、聖子さんは『父に用があって来た』とだけ……」

「母と話したのですか?」

「あ、ああ、少しだけだがね。ちょうどその日も休暇中──ゴールデンウィークで、私たちは母を除く家族全員で、この町に来ていた。そこへ、聖子さんが現れたんだ」

 ということは、今ここにいる他の鷺沼家の面々も、聖子さんと面識があるわけか。

「聖子さんは、何の為に宗介会長と面会したのでしょう?」

 口許を右手で覆いながら──彼が思考を巡らせる時によくするポーズだ──、再び緋村が尋ねる。対する蒼一社長は、何か都合の悪いことでも訊かれたかのように、苦々しげな表情を浮かべた。

「それは、なんというか……少々言いづらいことなんだが」倉橋さんの顔色を伺うように、視線を行き来させ、「()()の返済を援助してほしいと、頼みに来たらしい」

 再び、倉橋さんが瞠目する。無論僕も驚いたし、緋村も意外そうに片眉を吊り上げた。

「どうも、聖子さんは海外──アメリカに渡る前、当時交際していた男性に、多額の借金をしていたらしい。それで、金を返さないままその男性の元を去り、日本を飛び出したそうだ」

「母は、他人のお金を騙し取った、ということですか?」

「い、いや、悪意があってそんなことをしたとまでは、思わないが……。とにかく、聖子さんには借金があり、そのことを誰にも──満さんにさえ──打ち明けられずにいた。もしも、そのままアメリカで生活し続けるのでれば、聖子さんは借金のことを、ずっと秘匿し続けようとした、かも知れない。しかし、二人は満さんの海外赴任が終わると共に帰国し、正式に結婚する予定だった。それで、籍を入れる前に、この問題を解決しなくてはならなかったようだ」

「誰にも……自分の家族にも、相談できずにいたのでしょうか?」

「そうだ。聖子さんには、援助を頼めるような親類は一人もいなかった。困り果てた彼女は、一縷の望みをかけて、父を訪ねて来たのだろう」

 止むに止まれぬ事情があって、借金を拵えたに違いない。せめて、そう思いたかった。

 いずれにしても不思議なのは、聖子さんが鷺沼家に援助を頼もうと考えたことだ。

 そもそも、聖子さんとこの一族との間には、どのような繋がりがあるのだろう?

「聖子さんと対面した父は、『二人だけで話がしたい』と言い、彼女と一緒に、この屋敷から出て行った」

 二人の向かった先はこの町の外れにあるという、()()だった。

「まあ、ここにある建物はほとんど廃屋のようなものだがね。今いるこの屋敷と、来客用の数軒を除いて、居住可能な建物はない。他は全て外見だけのハリボテなんだ。──だが、父と聖子さんが向かったその廃屋は、少し事情が違った。そこは、かつて聖子さんが、ご両親と共に暮らしていた家なんだ」

「ということは、聖子さんは、やはりみなさんの近縁者なのですか?」

 だからこそ、聖子さんは宗介会長に縋りついたのだろう。そう思い尋ねてみたのだが、社長は「いや」と否定する。

「親戚、というわけではない。が、聖子さんのお父さんとは、かつては家族同然のつき合いをしていたようだ。もうずいぶんと昔のことで、私たち兄弟は、会ったこともないのだが」

 今この場にいる人間の中で、鬼村聖子さんの父親──すなわち、倉橋さんにとって母方の祖父に当たる人物と面識があるのは、橙子さんだけだと、蒼一社長は付言した。

「もう五十年くらい前のことです。鬼村先生には、鷺沼家(うち)の専属医を務めてもらっていたんですよ。とっても腕の立つ外科の先生で、元々どこか大きな病院に勤めていらしたのを、父が無理矢理引き抜いて来て……。当時、我が家では総合病院の経営もしていたんですけど、まだお若かったのに、いきなりそこの責任者に抜擢されてしまったの。それくらい、優秀な人だったんですねぇ」

 話に出た三兄弟の叔母が、遠い記憶を辿るような目つきで語る。専属の医師に、総合病院の経営か。一般的な家庭では考えられないことだ。

「あの、橙子さんも、私の母のことをご存知なんですよね?」

「ええ。といっても、他のみんなと変わらない程度だけど。私も聖子さんと会うのは、あの時が初めてでしたから。鬼村先生とも、病院をお辞めになって以来、疎遠になってしまってね。最後まで交流があったのは、父の豪造と、宗介義兄(にい)さんくらいですよ」

 蒼一社長も初めに断ったとおり、鬼村聖子なる女性と繋がりがあった──少なくとも、彼女が倉橋さんの母親だと把握していた──のは、宗介会長だけらしい。無論、彼らが嘘を吐いていないのであれば、の話だが。

「ところで、聖子さんは自殺したと仰っていましたね? であれば、遺書を認めていたり、誰かに遺言を託したりしてもよさそうなものですが……。そういったものは?」

 本当は発見された遺体の様子や現場の状況など、詳しく尋ねたかったのだろうが、倉橋さんの手前、さすがに遠慮したらしい。

 蒼一社長はゴミでも入ったかのように両目を瞬き、わずかに考え込む仕草を見せる。

「……遺書はなかった。我々の知る限りだが。遺言に関しては、それこそ私にはわからないことだ」

「それでも、自殺と断定されたのですね?」と、緋村が重ねて問う。

「そうとしか思えない状況だったからね。不自然な点もなかったし……反対に、借金という『動機』があった。倉橋さんの前でこんな話をするのも気が引けるが、資金援助を断られた()()()()に、わざわざこの町で自殺した、とも考えられるんだ」

「では、宗介会長は、聖子さんに手を差し伸べなかったわけですか」

 蒼一社長は唸るような声で首肯した。話を聞く限り直接的な関わりはないだろうに、この人も損な役回りだと、僕は密かに同情する。

「しかし、幾ら多額の借金を抱えていたとはいえ、聖子さんは結婚を控えていました。何より、凛果さんが産まれたばかりだった。それなのに、援助を断られたから即座に命を断つというのは、いささか不自然ではありませんか?」

「君の言い分もわかるが……それだけ聖子さんは追い詰められていた、とも言える。おそらく、満さんへの罪悪感もあったんだろう。……秘密を抱えて生きるというのは、決して楽な道ではない。それが大きな物であればあるほど、ね。きっと聖子さんも、秘密を隠し通す苦悩に、耐えられなくなったんじゃないかな」

 蒼一社長は、自殺の動機としては妥当な物だと、考えているらしい。そして、当時捜査に当たった警察も、同じように判断したのだろう。

 緋村はまだ何か言いたげだったが、ここは一度引き下がることにしたようだ。

「あの……結局、借金はどうなったのですか? 誰かが肩代わりしてくださったのでしょうか?」

 やけに落ち着いた声色で、倉橋さんが尋ねる。想像だにしない話を立て続けに聞かされた為に、感情の起伏を失いかけているのだろうか。

「父のポケットマネーで支払われたはずだ。一度断っておきながら結局援助した理由については──私にもわからない。おそらく、父も責任を感じたということだろう」

「そう、なんですね……。母の為にそこまでしてくださったなんて。直接お礼を言えないのが申し訳ないです」

 倉橋さんの言葉は、当然本心なのだろう。それを疑う理由はないのだが、やはりどこか感情を伴った響きには感じられなかった。

 倉橋さんは、本当はこう言いたかったのではないか。

 ──今更そんなことを教えられたって、何の意味もないじゃないか。


 ※


 会話が途切れた。

 そう思ったのも束の間、再び緋村が──相変わらずの仏頂面を深めたまま──、質問を放つ。

「ここに訪ねてきた聖子さんは、どういった様子だったのでしょう? 自ら命を絶つような兆しは、感じられましたか? できれば蒼一社長以外のみなさんにも、答えていただきたいのですが」

 問いかけながら、緋村は素早く鷺沼家の人々を見回した。彼らは答え方を悩んでいるらしく、先を譲り合うように、互いに目配せをする。

 ほどなく、最初に口を開いたのは、意外にも三黄彦さんだった。

「刑事みたいなことを訊くな。まさか、俺らを疑ってるんか? ホンマは、俺たち家族の中の誰かが、あの人を殺したんちゃうかって?」

 当然、この発言は社長に窘められる。緋村は緋村ですぐに「他意はありません。純粋に気になったことを尋ねただけです」と、相変わらず平板な口調で答えた。

「他意はない、ねぇ。どうだか。──そもそも、俺はあの人とは話してへんし。遠目にちょっと見たくらいで、どんな様子やったかなんて、もう覚えてへんわ。まあ、えらい美人やなぁとは、思ったけどな」

 突っかかって来た割に、ちゃんと質問には答えてくれた。三黄彦さんは、倉橋さんに細い目を向け、

「あと、当たり前やけど、倉橋さんと顔立ちが似とったな。瓜二つってほどちゃうが。──なあ?」

 同意を求められ、紅二さんは「ああ」と頷いた。

 ここまでのやり取りを聞いて、僕は一つ合点がいった。先ほどここに到着した際、倉橋さんに向けられた、あの怯えるような視線の意味だ。

 十七年前に突如現れ、自分たちの私有地で自害した女性──そんな人物の娘だと伝えられていた少女が、実際に彼女と似た容姿をして訪ねて来たのだから、恐怖や戸惑いを感じたとしても、無理からぬことだ。

「他の方はいかがですか? もちろん、覚えていらっしゃるのなら、ですが」

 緋村は尚も問いかけたものの、返って来たのは似たような答えだった。

 直接聖子さんと会話をしたのは蒼一社長と宗介会長だけであり、あとの三人は玄関で立ち話する彼らの様子を、このリビングから見守っていたという。

「聖子さんの遺体は、いつ、どのような経緯で発見されたのでしょう?」

 急に踏み込んだ質問を発するものだから、こちらまで驚いてしまう。いや、気になることではあるが、てっきり倉橋さんの前では控えるものとばかり……。

 僕は心配になって、倉橋さんの顔を盗み見る。彼女は特に落ち込んでいる様子はなく──頑張ってそう装っているのかも知れないが──、澄んだ瞳で、まっすぐに社長を見据えていた。

「私も、教えていただきたいです」

「わ、わかった。──聖子さんの遺体が発見されたのは、彼女がやって来た次の日の朝だった。最初に異変に気づいたのは、私の妻──麗香(れいか)だ。廃屋の鍵が返って来ていないことを訝しんだ麗香は、様子を見に行くことにしたらしい。この町にある建物の鍵は、全て二階(うえ)の書斎で管理しているのだが……前日に聖子さんと話し合いをした際、父が廃屋の鍵を持ち出して、そのまま彼女に預けていたようだ。それが翌日になっても返却されていないと知り、不審に思ったわけだな」

「夫人は、お一人で様子を見に向かわれたのですか?」

 少なからず不自然な気がして、口を挟む。雇われている人間ならばともかく、社長夫人がそんなことをするものだろうかと。

「そうだ」と答えてから、僕の質問の意味を察したらしく、「当時、麗香は父の秘書を務めていてね。私ともまだ結婚していなかった。だから、言うなれば、今とは立場が違ったんだ」

 なるほど。前社長の秘書でありながらその息子に見初められ、今や社長夫人か。絵に描いたようなシンデレラストーリーである。

「それで、麗香はその家に向かったわけだが……ドアには鍵がかかっていて、聖子さんがまだ留まっているかどうかも、わからなかったらしい。仕方なく、麗香は窓のある方へ回り込んで、室内を覗き込み──」

 麗香夫人の目に飛び込んで来たのは、フローリングの上に倒れたまま動かない、聖子さんの姿だった。

「血相を変えて戻って来た麗香の報告を受け、私と父もすぐさま現場を見に行った。そして、麗香の話が事実だと知り、大慌てで警察に通報した、というわけだ。聖子さんがすでに亡くなっているのは一目でわかったし、実際、夜中のうちに命を絶っていたらしい。自ら、毒物を呑んで……」

「現場となった家の鍵は、どちらに?」と、緋村が問う。

「テーブルの上だ。他の遺留品と一緒に置かれていたよ」

 そう言うと、社長は話し疲れたとばかりに息を吐き、指で目頭を揉んだ。

 もし聖子さんの死が自殺ではなく他殺──何者かによって毒物を摂取させられた──だとすれば、これは密室殺人だということになる。とはいえ、そんな推理小説じみた事件が、そう易々と起こるとも思えない。

 何より、警察が一度調査して結論を出しているのだから、自殺と見て間違いないのだろう。きっと、緋村と倉橋さんも、同じように考えたはずだ。

「他に質問はあるかね? もしなければ、この辺りで一度、お開きとさせてもらいたい」

「もう一つだけ、よろしいですか? 聖子さんには、資金援助を頼める親類がいなかった、と仰っていましたね。しかし、どうして彼女は、ご両親に相談しなかったのでしょう? やはり事情が事情なだけに、家族にも秘匿するつもりだった、とか?」

 それは僕も気になっていた。頼りにできる親類が一人もいなかったということは、十七年前の時点で両親──鬼村医師とその妻──とは、絶縁状態にあったのだろうか? もしそうであれば、親子関係が引き裂かれるほどの出来事とはどのようなものか、気になる。

 緋村の問いに対し、蒼一社長は何故か狼狽の表情を浮かべた。

「それは……したくても、できなかったんだよ。聖子さんのご両親は、彼女がまだ幼い頃に、この世を去っている。それ以来、親戚の家に引き取られて育ったそうなんだが……育ての親とも、長らく疎遠になっていたらしい。だからこそ、家族に借金のことを知られたり、元交際相手から脅迫されずに済んだ、とも言えるが」

「聖子さんのご両親は、事故か何かで?」

「……いや。二人とも、()()()()()()()()()んだ」

「事件、ですか。それはどのような」

 緋村が再び問いかけようとした、その時だった。

 突如、この場には不釣り合いなほど軽快な電子音が鳴り響き、緋村の声を遮ったのだ。

「失礼、私の電話だ」

 蒼一社長はポケットからスマートフォンを取り出し、手帳型のケースを開いた──直後、画面を見下ろした彼は、驚いたように目を見張る。

「父からだ」

 こちらに向けられた四角い画面には、確かに「鷺沼宗介」という文字が浮かんでいた。

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