表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
125/322

四巻(三十一)

都、狂い乱れて(十三)

 晩冬[三月]。

 今の大公[スザレ・マウロ]は、薔薇園[執政府]でモウリシア[・カスト]の執政官着任式を()(おこな)った(※1)。

 だが、以下の三点を理由として、みやこびとは、モウリシアを執政官として受け入れるのに(ちゅう)(ちょ)した。


一、[トオドジエ・]コルネイアが、自身が正当な執政官であるという主張を変えずに、コステラ=デイラの仮の執政府から、執政官令を出し続けていたこと。


二、スラザーラ本家の承認を得られていないこと(※2)。


三、着任式に使者を出したのが遠北州だけであったこと(※3)。


 モウリシアの(しっ)(せい)(かん)(せん)(しょう)は、都の統治を混乱させるだけで、みやこびとに何ら益することがなく、実に罪深い愚挙であった。

 早く近北州の雪が解けて、すべてのことに結着がつくことを希求しながら、サレは強い焦燥感と共に、晩冬の(ひと)(つき)を過ごした。



※1 薔薇園[執政府]でモウリシア[・カスト]の執政官着任式を執り行った

 モウリシアの執政官自称により、世にいう両執政時代がはじまった。

 七州の歴史の中で、執政官がふたり存在したことはしばしばあったが、両者が都に並存したのは、この例だけである。


※2 スラザーラ本家の承認を得られていないこと

 ハランシスク・スラザーラの叔父であるボルーヌは、モウリシア・カストの執政官着任を認めていたので、本文のような表現になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ