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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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幹部報告会

◇◇◇


「はい、みんなお疲れ!パパッと終わらせて早く帰ろう。今日は第七からね」

香織の明るい声と共に始まった幹部室での報告会。

みんなが今日の出来事を報告していく。



「叶人さーん、順番回って来ましたよー」

香織の声で気づくと、俺に順番が回って来ていた。

なかなか返事をしなかったのでみんなが心配そうにこっちを見ている。


「死者なし、怪我2人」

「そっか...他には?」


「他は...」

この件は報告したほうがいいのは分かっているが、言葉に詰まる。


「それはその怪我に関係あること?」

「...ああ」

隠せていたつもりだったが全部お見通しだったらしい。


「潜夢中、新人2人が夢現者と接触した」

「「「「「⁉︎」」」」」

他の師団長達が驚いている。


「うん、それで?」

そんな中でも香織は表情が変わらない。

だから司令官に選ばれたのだろう。


「連れ戻そうとしたところを狙われた。詳しい説明をしていなかった俺の責任だ」

弁明のしようもない、見事に潜夢規定を侵している。


「いきなり新人を戦闘に送り込んだ私の責任でもある。みんな怪我だけで済んでよかった」

「ああ...」


「どの師団で起こってもおかしくないことだね...新人合宿で叩き込もう」

お咎めは無しのようだ。


「あと...その現場を科学部に見られた」

一気に空気が張り詰めるのが分かった。


「ん?よく聞こえなかった。科学()に見られたって?」

「科学()だ」


科学部と科学班は全く違う。

科学班は俺達の所属している特攻部の科学研究を専門としていて、夜中に活動している。


科学部は日中に出現する魘魔専門。

特攻部のことをなにかと敵対視してくる連中だ。



「また嫌味言われるー!うちの科学班はかわいいのに、なんで科学部はかわいくないんだろうね...」

遠くの方を見つめて現実逃避を始めた香織。


「本当にすまない」

「まあいいよ、適当に流すから。他はもう問題ないよね?」


みんなが頷く中、耳たぶを触る。

他に報告がある時の合図だ。


「今日は解散。あ、朔夜と叶人は残れる?試したいことあるから付き合って」

「はいよ」

「やらせていただきます...」


他の師団長が帰る中、3人での特訓が始まった。



◇◇◇


「音声切った?」

「切った」

「で、試したいことって?」

第一師団の訓練場に3人で輪になっている。


〈さっきの続きは?〉

誰に聞かれているか分からないので口には出さず、持ち込んだノートとペンで筆談する。


叶人がペンを取った。


〈新人2人が夢現者以外の人間を目撃した〉

〈ナイトメア?〉

朔夜の質問に叶人が頷いた。


〈今回の魘魔はレベル3の予定だったが、レベル4に

変わった。その可能性が高いと思う〉


私達3人には魘魔の出現を察知する能力がある。

今までに外れたことはないが、今回は微妙に外れた。


〈6日に本部行くから報告しとく〉

2人が頷く。

これは私達3人だけの極秘任務なのだ。

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