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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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任務

◇◇◇


「何やらかした、中邑歩夢...」

「俺、何もしてねぇよ⁉︎」

「じゃあ、なんで本部に呼ばれるのよ⁉︎」


それは俺も聞きたい。

最近の行動を振り返ってみたが特にやましい事はしていないし、思い当たる節がない。


「うるさい。こんなところで喧嘩するな」

本部の入口手前で言い合っていると如月団長に止められた。


「「すいません...」」

「言っておくがここから先は敵ばかりだ。弱みを握られないよう注意しろ」


本部の中なのに敵ばかり...?

よく分からないが、西宮と頷き合い一時休戦となった。


団長は本部に来慣れているのか、迷うことなくエレベーターまで早足で歩いて行く。

その後ろを黙って着いて行った。



「団長は私達が呼ばれた理由を知ってるんですか?」

エレベーター内で3人になったタイミングで西宮が切り出した。


「...総司令がお呼びだ。2人に話があるらしい」

俺達に目もくれず答えた団長。


エレベーターを降りて総司令官室と書かれた扉の前で立ち止まり、ノックをして団長が扉を開けた。

後を追って入ると八神さんと四辻師団長の姿があった。


そして、総司令官とプレートの置かれた机の向こうに見たことのある男性がいた。


「え、四辻師団長の「ん"ん!」」

俺の言葉を遮るように四辻師団長が咳払いをした。


「初めまして、総司令官の獏良治だ」

四辻師団長のお父さんが総司令官...⁉︎


そういえばこの前、八神さんも“獏さん”って呼んでたな...


「君達に任務を頼みたくてね。香織、説明を」

八神さんから資料を手渡された。


「2人の任務はある人物の監視。対象の名前は...二条宗」

「「....!」」

第二師団長で入団式の時に如月団長の隣にいた人。


「り、理由は⁉︎」

気づけば口から言葉が飛び出していた。


「二条宗はある組織と関係を持っている疑いがある。2人には他師団の雰囲気を知るという名目で第二師団に潜入し、対象の行動を監視及び報告をしてもらう」


そんな大役、なんで俺達に...

それこそ師団長達がやった方が効率的にもいいんじゃないか?


「私達には荷が重すぎる気が...」

西宮が最もなことを口にした。

総司令官室に沈黙が流れた。


「今年入ったばかりの新人にさせる任務じゃないってのは俺達も理解してる。俺は止めたが、お前らならやれると香織が推薦した」

八神さんの推薦⁉︎

そんなことを思ってくれていたとは。


というか、団長は信じろよ...


「俺達は近すぎて探ってることがバレやすいから、お前らに任せる。いいな?」

ほぼ脅しである団長のセリフには苦笑いしか出てこない。


俺と西宮に拒否権はないのだろう。

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