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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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救護班

そういえば1人足りない。


「あれ、宗は?」

「昨日遅番だったから起こさなかったわ」


「なるほどね」

この場にいないということは、信じたくないけど宗が関わっている可能性もある。

幹部だからある程度の行動は把握できるけど、訓練場や家での行動を知るのは難しい。


「八神さん。一応、診察受けてもらっていいですか?」

色々考えていると、救護班から声が掛かった。


「はーい。じゃあ行ってくるね」

みんなと別れて科学支部の外に設置されたテントへ診察を受けに行った。



救護班医師、入江志穂。

病院の医師でありながら、特攻部救護班の医師としても働いている。


「お久しぶりです」

「そっか。最近見てないね」

「怪我しないように細心の注意を払っていたので」


全ては救護室に行かないようにするため...

あそこの匂いは、記憶を思い出させる。


「良い心がけね。今は痛いとこある?」

「ないです。撃たれた隊員はどうなりました?」


「筋肉が守ってくれたみたいね。入院するけどそのうち仕事に戻れるよ」

「そうですか」

命に別状はないみたいでよかった。

ここまで緊急な出来事だったにも関わらず死者が出なかったのが幸いだ。


「目の色が違ったって聞いたけど、今は普通だね」

「あー、裏技使いました」

隊員の誰かが言ったのか?

胡蝶の力だから、あまり公にはしたくないんだけどな。


「じゃあ身体に異常はないのね」

「はい」

「ん、了解。異常があったらすぐに病院来ること」

さすがBAKUお抱えの医師。

余計なことは詮索してこない。


「ありがとうございました」

お礼を言って救護テントを出た。



外には朔夜が1人で立っていた。

「みんなは?」

「着替えて来るって」


ベージュのTシャツに黒のチノパンと幹部の中でも唯一マシな格好をしていた朔夜が残り、他のみんなは着替えに行ったらしい。


「親父が本部に来いって」

「ですよね...」

私がいながら警察を呼ぶくらいの事件になってしまった。


これは珍しく怒られるかもな...

獏さんが手配した車が科学支部までやって来たので朔夜と2人で乗り込む。


「そういえば、また福ちゃん怪我させちゃった。ごめん」

「またか...」


福ちゃんは今回も入院って先生が言ってた。

怪我や入院が絶えない福ちゃん。

何かと損な役回りだから事務や本部での仕事を勧めた方がいいのでは?と考えている。


「仕事できる人なのに運がな...」

「今回も福ちゃんのお蔭で他の隊員は怪我しなかった」

「後で見舞いに行って、ふぁ...」


朔夜が欠伸をした。

私が起こしたから...


「寝てもいいよ」

「...ん、着いたら起こして」

私の肩にもたれたと思ったら、すぐに寝息が聞こえ始めた。

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