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潜夢士  作者: 藤咲 乃々
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戦い方

◇◇◇


「三上団長、行きます」

「は〜い、頼んだよ」


攻撃が終わったと思ったら今度は別の部隊が魘魔に攻撃し始めた。

俺達も参加しないと合同出動の意味がない。


「三上師団長、俺達も行きます」

「ん〜、第一は待機かな」

第一師団の隊員も攻撃を仕掛けようとしたが止められた。


「おーい、顔に出てるよ」

行きたくてウズウズしてるのを指摘され、声のした方を見ると後ろの方にいたはずの八神さんが隣にいた。


「中邑くんは他の師団の戦い方を意識して見たことはある?」

他師団の戦い方なんて合同出動で嫌というほど...


そういえば合同で出動する機会は何度かあったけど、目の端にとらえるくらいで戦い方なんて気にも留めてなかった。


「今の第三師団の攻撃を見て何を感じた?」

八神さんから第三師団へ目を移した。


「なんか、部隊で分かれて攻撃してるな...って思いました」

「そうだね。部隊は何を基準で分かれてると思う?」

自分が答えてる訳でもないのに楽しそうに笑っている八神さん。


さっき攻撃してた三上師団長のいる部隊には違和感を感じた。

第一師団とは違うところ...どこだ。

今攻撃している部隊と三上師団長のいる部隊がかなり離れてる...?


そうか、違和感があったのは

「攻撃の距離だ」


「正解。第三師団は近距離と遠距離の攻撃を組み合わせたバランス型の攻撃形態」

「「なるほど」」

俺の声が二重に聞こえた。


もう一つの声は八神さんの奥から聞こえたような...

八神さんの左側をゆっくり覗いた。


「西宮!いつからそこに⁉︎」

「中邑うるさい。説明が聞こえないでしょ!」

俺達に挟まれた状態でも八神さんはお構いなしに説明を続けた。


「遠距離と近距離の両方で攻撃できるのは第三師団の利点だね。けど、近距離戦叩き上げの第一師団ほどの体力とパワーはない」


「ん?ってことは第三師団は潜夢向き...」

驚いた顔をして俺を見てくる八神さん。

俺、変なこと言ったか?


「なんでそう思った?」

「敵が沸いてくる戦闘よりも1体のボスを狙う潜夢の方が向いてるのかなって」

体力ないのに戦闘に出たらすぐにバテるし、逆に魘魔に囲まれそうだ。


「その理由もあるね。あとは第三師団だけで攻撃パターンが完結してるから他の師団と組みにくいって理由もある」

たしかに、今の俺達は攻撃に参加せず見守ることしか出来ない。


「じゃあ、お兄ちゃんの指令は不正解ってこと?」

「私はあんまりしない組み合わせってだけで、叶人も何か意図があって指令出したんじゃないかな」


団長も間違えた指令をした訳じゃなくて何かを考えてこんな組み合わせをした、と。


「団長の意図って?」

「それは聞いてみないと分からないけど“君達に勉強させるため”とかね」


入団式の時の師団紹介で言ってた“師団によって特色が違う”って意味がようやく分かった。


ただ空いてる師団と組み合わせてる訳じゃなくて、相性とかも考えて指令を出してるのか。


それを瞬時にやる八神さんと真白さんって...やっぱり次元が違う。

でも、団長達の見てる景色が少し分かった。


「頑張ろう...」

これで少しだけ近づける。


「第一A班、そろそろ準備しといてね」

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